水帝と買い物
シルフさんとルードさんを置いて歩きましたが私が居ない事に気付いたルードさんが走って私の所まで来て微妙に後ろに歩いていたので近くの裏路地に引っ張って待っているからローブを着替えるように言いましたよ、はい
メイプル「結局付いてきましたね水帝さん」
水帝「ローブはメイプル様の指示で変えてますのでバレませんよ」
メイプル「はぁもういいです、ここルーd、友人のオススメの店なんですよ。安くて量が多くて旨いって言ってました」
ルードさんは目の前に居ますので友人と言い直した
水帝になって、本人は周りに教えてないようだからわざわざ言わないよ
水帝「私もここはオススメです。メイプル様は何を買いに来たのですか?」
メイプル「外で様付けはやめて下さい、貴族だと思われて攫われますから。友人のオススメは肉だそうです、種類は聞きそびれましたが。水帝さんオススメの肉ってどれですか?」
水帝「それならレッドボアの肉です。訓練後のこれは最高です」
レッドボアは赤色の猪で大きさは見た事がないけど猪の2倍くらい、ランクは単体でD+群れでC。かなり早い突進をしてくるらしい。前に立たなければ案外簡単に倒せるから本当はD+もないって書いてあったけど、力と速さでそうなったって前に何処かの本に書いてあった
メイプル「へぇ~おじさんレッドボアの肉銀貨5枚で買えるだけ下さい」
おじさん「おっ、メイプルちゃんじゃねぇーか。ほらよ、レッドボアの肉だ少しサービスしといたぜ」
メイプル「ありがとうございます!今度新作が出来るのでまた持ってきますね」
おじさん「おう!今度はルードの坊主と一緒に来いよ~仲いいんだろ?」
メイプル「はい、友達以上恋人未満です。おじさんは早く奥さん見つけてください、それじゃ私は帰ります」
水帝「/////」
ルードさん固まってる、何か言ったっけ?う~ん分かんない、まあいいや
メイプル「水帝さんそろそろ寮に着きますがどうしますか?シロガネさんが一緒でいいなら晩御飯食べて行かれます?」
水帝「あ、はい・・・え!?」
メイプル「?」
水帝「メイプル様と食事、2人きりなんていやでも一緒に食べたいし」
食事までは聞こえたけどその後声が小さすぎて聞こえなかった、なんて言ったのかな?
メイプル「シロガネさんが倒れて休んでるのでガッツリして食べやすいものを作るつもりですが」
水帝「〈〈ボソッ〉2人きりじゃなかった〉栄養が良いものなら何でも構いません。ちなみにメイプル様が作るのですか?」
メイプル「はい、と言ってもそれ程上手くないのであまり期待しないでくれると助かります」
アルセやギルドの人は美味しいって言ってくれてるけどお世辞だろうし、アルセは特に褒めちぎってくれるけど逆に美味しくなくて喋って誤魔化してるのかもしれない・・・料理するの好きだから不味いなら言ってくれたら改良するのに
ガチャ
メイプル「シロガネさんただ今戻りました」
シロガネ「おかえり~後ろの人は?」
水帝「え、水t メイプル「スイさんだよ、買い物してる時に会って寮まで送って貰ったお礼に食事をって誘ったんです」そうです。よろしくお願いしますシロガネ」
シロガネ「よろしくお願いしますスイさん」
水帝さんからスイさんにしたけど、ルードさんなら偽名使うと思ってたから慌ててスイさんって言ったけど大丈夫だったかな?普通に水帝って言おうとしてたような気がしたけど
メイプル「私作ってくるから2人で話してて、あ、2人ともどのくらい食べるの?」
水帝「私は昼を食べてないので2人前を」
シロガネ「1人前かな?大盛りで食べてるからよく分からないけど」
メイプル「ん、了解《アルセ、晩御飯食べに来れる?今から作るけど来るなら作っとくよ》」
アルセ《そっちに行くのは無理だな、作ってボックスに入れてくれ》
私とアルセのボックスは共有
同じ魔力だから出来ることなんだろうなぁ~便利だからあんまり気にしてない
ただ取り出す物の周りにこんな物入れてないって思うことがたまにある
メイプル「『ボックス』料理どうやって運ぼう・・・あ、『風よ』ちょっと難しい」
水帝「メイプルさm、さん運ぶなら呼んでください」
シロガネ「そうだよ、僕達何も手伝ってないんだから少しは頼んでよね」
メイプル「風魔法で運べたから、スイさんローブ取らないんですか?」
水帝「・・・はい、すいません。(メイプル様には教えたいな)」
シロガネ「顔に傷でもあるの?僕は気にしないよ」
メイプル「無理に外させるべきじゃないです、私にだって隠したい事は沢山あるんですよ。顔がバレれば困る人もいるんです」
水帝「・・・今は無理だがその内・・・な。冷めるし食べないか?」
メイプル「ですね、食べましょう。いただきます」
その内、ね。ルードさんは最年少で副隊長になった実力者で王族である私には顔がバレてるから見せられないんだろうなぁ
今日のメニューはレッドボアと数種類の野菜炒めと、レッドボアのサンドイッチに、レッドボアのクリームシチュー
シロガネ「!美味しい」
ルード「美味しい・・・おかわり!」
メイプル「くす、そんなに美味しかったんですか?はい、落ち着いて食べてください」
結局私半人前、シロガネさん2人前、ルードさん3人前で腹八分目じゃなくてほぼ満腹食べて動けなくなってた
私は六分目辺りででやめたよ、いざって時食べすぎで体が重くて動けないとか食べ過ぎの腹痛でってのが原因で死ぬのはごめんだからね
メイプル「シロガネさん今日はこの部屋使ってくれて構いません。私は早めに寝ますがスイさんはどうしますか?」
水帝「メイプルさんが寝るなら私は帰ります、ご馳走様でした」
シロガネ「ありがと、スイさんまた機会があれば話しましょう。おやすみなさい」
水帝「おやすみなさい、メイプルさん、シロガネ」
メイプル「おやすみなさい。それじゃあシロガネさんおやすみなさい」
シロガネ「おやすみ!」
ガチャ
パタン
メイプル「ふぅ疲れたのかな?体が重い。シロガネさんの事はアルセに任せて少し寝よ《少し寝るから何かあれば起こしてくれて構わないから》」
アルセ《了解、おやすみ》
最近寝てなかったから眠い、今日は依頼受けれそうにないな。アナさんに心配してないといいけど
ふぁ~おやす・・み
コンコンコン
シロガネ「メイプルちゃんもうすぐ8時半だよ、遅刻するよ」
メイプル「ふぁ〜シロガネしゃん?今起きました、シロガネさん冷蔵庫にある朝ご飯食べてて下さい」
シロガネ「う、うん!」
疲れてたのかな?ノックされるまで爆睡してた
昨日の内に全部用意してたから焦って用意する必要は無かったけど
ぱぱっと制服に着替えてローブのボタンを止めて鏡で可笑しい所が無いか確認してから部屋を出て冷蔵庫からご飯と飲み物を取り出してシロガネさんと向かいの席に座る
メイプル「おはようございます。シロガネさんが起こしてくれて助かりました」
シロガネ「ゴクン、おはよう。ギリギリまで起こさなかったけど良かった?」
メイプル「用意は済ませてあったので良かったですよ。時間も余りありませんし早く食べて学校に行きましょうか」
シロガネ「そう、だね。ご馳走様。僕先に登校するね。色々ありがとう!」
メイプル「お粗末様です。また学校で」
さて私もさっさと食べて学校に行こう!