考えと思い
●アルセ・シャイン(目線)
時属性かけてて正解だった
30分以上集中して探してる、これなら両方封印されてても可笑しくない
新たに魔法使うと邪魔しちまうし今度の授業を纏めるか
メイプル「終わったぁ~アルセ?集中して聞こえないのね」
アルセ「〈〈ボソッ〉ここは魔力が流れやすい、流しすぎれば無駄になる〉っと。メイプル終わってたなら声かけろ」
メイプル「一応かけたよ?わざわざ心話を使うほどでもなかったし、それやらなきゃいけない事だったでしょ?」
纏めてるのは俺が寝る時間を増やすためだ、マスターの仕事は今まで通りやって教師もしなきゃならなくなったんだから時属性くらい使わせて貰ってもいいだろ
アルセ「待たせて悪かった、それで結果は?」
メイプル「2箇所封印があったけど1つは自ら、1つは無理矢理下手な封印がされてた。下手な封印は読み解かなきゃいけないかな」
どこに不完全な所があるか分からねぇから隅々まで解析しないといけない、不完全でも発動してるって事は何処かに支障をきたして居ても不自然ではないからな~
完璧な封印なら実力で消せるが不完全な方がやりにくくて敵わん
メイプル「どっちにしてもシロガネさんの意思を聞かないとね。後、アルセ時魔法部屋にかけててくれてありがと〈ニコ〉」
アルセ「/////シロガネ起こして授業に戻るぞ『解除』」
メイプル「『解除』ねぇアルセもし私が虐められたらどうする?」
アルセ「それはない、お前は王子の側にいるから虐めるとしても見えない所でやる筈だ。メイプルと俺は繋がってるからすぐに分かるから駆けつければいいし、肉体強化してれば相手の方が痛がるだろ?それに、いや何でもない」
そんな事をした奴は俺が社会的、精神的、肉体的に殺すからな
俺が駆けつけれるか正直分からない
メイプルは孤独から少しずつ抜け出してきてる。それは俺が消える事にも繋がるしメイプルの成長にも繋がってるから下手に言うわけにいかない
シロガネ「ん、ぁれ?メイプルちゃんとアルセ先生・・・あ!調べてもらった結果はどうでしたか?」
アルセ「結果だけ言うなら封印だ、親と親の関係者には相談せず自分で考えろ」
メイプル「アルセ言い方、親にも相談して欲しくないのはシロガネさんに封印をかけた人がいるから封印を解くのを反対されるか殺されるかも知れないって言いたかったんですよ」
シロガネ「そうだったんですか、えっとよく考えてみます。ありがとうございました」
ガチャ
メイプル「アルセ何で態とあんな事言ったの?私確かに故意的に封印されてるって言ったけど知り合いとは限らない」
アルセ「いつも言ってるが最悪の状態を考えろ、その対策出来れば大抵の事は大丈夫だ」
メイプルは優しすぎる、それしてそれがいずれ死に繋がる。同じ事は繰り返さないし防止出来るなら俺が悪者でも何でもやってやるってあの時決めたんだ
だから例え俺がメイプルに嫌われたとしても守れるのならそれでいい
メイプル「分かってる、でも直接言わなくたってy アルセ「殺されてからでも言えるのか!」ぅ言えない、けど」
アルセ「お前は甘いんだ、毎回毎回何時までも思い通りにことが動くわけがない。あれは本人にも直接伝えないといけないことだ、裏から手を回してもシロガネ本人に危機感が無ければ意味がない、頭では分かってるだろ?」
メイプル「頭では・・・ごめん嫌な立ち回りさせちゃって、授業あるから行くね。それと・・・ありがとね」
メイプルは賢い。
一方向だけ確定して見てるわけじゃなくほかの方向からも考えられるから俺が嫌な方に回っていた事に気付いて感謝してくれる
俺は成りきれない・・・未練がましいなぁ僕は
キーンコーンカーンキーン
アルセ「他のクラスの授業行かなきゃ、魔法でいいか『転移』」
予め魔力の反応はないところは探ったし転移がバレないから使いまくっても大丈夫だと思うんだけどなぁ魔力がない奴と消してる奴は別だし仕方なく毎回歩いてるけど
ガラガラ
アルセ「授業を始める、起立、礼、着席。今から書く事を写せ、授業はそれだけ終わったら起こせ」
少しだけ仮眠するか、対策が思い浮かばないし1回頭をリセットした方がいい
そう言えば最近まともに寝てねぇ、ふぁ~眠ぃ
●メイプル・ルーチェ・スリジエ(目線)
アルセが嫌な立ち回りをしてくれた事も優しい言い方をしたら駄目だと言うことも全部分かってる
アルセは私が表になるように裏の事をしてくれる
納得はいかないし
シロガネさんの事をきちんと調べてから言いたかった
シロガネさんの2重封印が不安定で時間が無いから、盲魔と言われていた時点から調べたけどまだ分かっていなかった
だからアルセが嫌なことを言ったんだ
サナエ「メイプルちゃんどうかした?」
メイプル「え、いえ。お腹空いたなぁって思っただけですよ」
サナエ「もうすぐ昼休みだもんね、私もお腹空いたよ~」
セレナ《メイプル様悩み事ですか?》
首を軽くふって違うと答えて、考えないようにする
また自分の考えに没頭してしまうと悩んでるって言ってしまっているようなものだから
考え事は1人の時にしないと迷惑かけちゃうから
キーンコーンカーンキーン
「これで授業を終わります」
「起立、礼」
イル「メイプルちゃんセレナ姉様ご飯行きましょう!」
メイプル「そうだね。クロードさんとサナエちゃん行きましょう」
セレナ「ご飯は逃げませんわ、少し落ち着きなさい」
サナエ「お腹空いたぁ〜」
このメンバー全員特待生だから楽だよねぇ〜
あの列に毎回並ぶのは流石に疲れる
特待生は1日金貨3枚まで無料でそこからは自腹になる
貴族も特待生に入るから朝、昼、晩でそれぞれ金貨1枚、良いのを食べたいのなら懐から出せって事らしい
最初は金貨9枚だったけど平民に奢らせると言う騒動があって、大体頼んでいる奴より少し多めで三食分の金貨3枚までって事になったんだって
メイプル「ご馳走でした。サナエちゃん午後からの授業は休むからクロードさんに付いてて」
サナエ「分かった《体調が悪いのですか?それとも何か問題が起こりましたか?》」
イル「メイプルちゃん大丈夫?僕も一緒に居ようか?」
メイプル「大丈夫です。今日は魔法を使う授業だったので寝たいだけです、何かあれば寮の受付に伝えてもらえればそちらに行きますから」
サナエ「1人じゃ危ないから送っていくよ《相談したくなったら言ってください》」
メイプル「はい、お願いします」
サナエちゃんは魔力察知出来るからなぁ〜魔力が足りないとか勘違いするような事言っても騙されないか
1人になりたいのを察してくれるのは凄くありがたいから何も突っ込まないけどね
魔力は余り使ってないけど精神的には凄く疲れてる、調べるのは意外と繊細だから傷付けないようにしなきゃいけないから本当に疲れる
メイプル「アルセは事情知ってるから聞けるならアルセから聞いて」
サナエ「いえ、メイプル様の事は任せたと言われていますから。アルセ様から聞くのは最終手段です、メイプル様が話せるようになった時で構いませんよ」
メイプル「ふふ、ありがとう。サナエちゃんを選んでくれたアルセに感謝しなきゃね、ここまでで良いよ。送ってくれてありがとう、授業頑張って」
サナエ「はい、体調などが悪い時は姉のところを訪ねて下さいね?おやすみなさいメイプル様」
メイプル「おやすみなさい」
2人で周りに人が居ない時は本当に堅いよね
最初は堅すぎて融通が利かないのかと思ったけど違った公的と私的を分けてるタイプだった
因みに最初学校で話しかけた時物凄く硬かったんだよね、私だけに
そこから話し合って誰もいない時以外は敬語と様付け禁止で2人の時でも遠慮しないって約束で決着した
暫く部屋でアルセとの事を考えて、私なりに納得した
だからもう寝よう、こんな魔力がドバドバ漏れてたらどうしたと思われちゃう
メイプル「アルセに、起きたら、謝り、に、いか、な、きゃ」
子供なのは変わらないから眠い、昼寝が無いときつい
子供ってすぐ寝れていいよね!
おやすみなさい、いい夢見れるといいな