新たな盲魔
●メイプル・ルーチェスリジエ(目線)
アルセが本当に1年で教師になった。この学校実は先生が少ないから担当教科が1つじゃないんだって
アルセの担当教科は数式と歴史と魔法実技
学校に入ってから丁度1ヵ月経った。それなりに両立に慣れてきたから最近はシルの行動も増えてると思う
アルセ「これを写せ、終わったら起こせ」
クロード「相変わらずよく寝るな」
セレナ「あれで給料が出てるなんて」
イル「ギルドと雰囲気違うなぁ」
メイプル「私はもう写し終わりましたよ、喋ってないで写さないと間に合わないように考えられてますし、説明もかなり簡潔に書いてありますからわざわざしなくても分かる筈です」
アルセが時間を削ってどうやったら時間に終わるか考えて書かれてるんだから当然だけど、書く人が1番遅い人に合わせて作ってるから多少は喋れる
全員が終わったのを見届けてからアルセを起こす
メイプル「アルセ先生全員終わりました。アルセ先生~おーきーてー」
アルセ「うるせぇ」
メイプル「ふぇうわぁーん」
嘘泣きだけどね、一応6歳って設定だしこんな低い声で言われたら普通は泣く
いくら娘設定でも泣く時は泣いておかないと怪しまれる
アルセ「うぉ!な、泣くな、(『ボックス』)飴ちゃんやるぞ」
メイプル「ふぇ飴?欲しい!」
アルセ「《嘘泣き上手すぎるだろ》ほら、もう泣くなよ」
メイプル「うん!〈ニコ〉」
全員「/////」「可愛い/////」「お持ち帰りしたいわ/////」
キーンコーンカーンキーン
アルセ「授業終わりだ。次は体育館だから急げよ、ふぁ~眠ぃ」
扉出て曲がって直ぐに転移した。この学園全体に転移防止あるからなるべく生徒が見えるところでしないでって行ったからかな?
それでも転移先は人がいるかも知れないのにねぇ
学園長兼土帝のガルドさんが転移出来ることを知ってるし構わないけどね
さて、着替えも終わったし
メイプル「クロード君セレナさんイル君サナエさん一緒に行こ!」
セレナ「メイプルちゃんは着替えるのが早いですわ」
イル「冒険者に食事と準備が早くないとダメだからね」
クロード「俺も今から誘う所だった。行こう」
サナエ「メイプルちゃん急がないと遅刻しちゃいます!」
サナエちゃんは前に話した神秘の桜Aランクギルド員でCランクとして1年Sクラスに私の護衛として入ってきた。私の護衛兼クロード兄の護衛らしい、最優先は私って言ってた
試験を受ければSランクくらいの実力があるし、年齢的にも近くにいても疑問に思われないから護衛すると言った理由ってアルセが言ってた。クロード兄のはあからさまでもいいけど私はそうもいかないからね
アルセ「zzZ」
キーンコーンカーンキーン
アルセ「zzZ」
「先生起きてください~」
ヒゥー
「服が切れた!?」
風魔法を無意識で使ったね、魔力的に小級魔法だから数時間使い続けないと出血多量で死なないから問題ない。
サナエ「中級なら起きるかな?炎は我が手に宿り敵を焼き尽くせ『焔』」
アルセ〈〈ボソッ〉『清めの水』〉
ドォーン
サナエ「無傷!?結構上手く出来てると思ったのに」
メイプル「・・・〈〈ボソッ〉アルセ起きてるし〉はぁ、微風よ台風の様に吹き抜けろ『風よ』」
アルセ「!ふぁ~メイプルおはよ~」
初級に上級並の魔力を込めたら1発で起きたね~
メイプル「おはようございます、チャイムが鳴りましたので授業を初めて下さい」
アルセ「ん、順番に1番得意な魔法と苦手な魔法を俺に打て。まずはイル」
メイプル《アルセ、イル君の魔力が3000だから初級を演唱で使えって念話で言って》
イル「!はい、行きます。炎よ敵を燃やし尽くせ『炎よ』」
アルセ「『壁よ』次」
バァーン
イル「大地よ敵を固めろ『土よ』」
これだけコントロール出来ればギルドに入れても大丈夫だね。初級だしコントロール出来ないと困るんだけどね、少し肩に力が入り過ぎかも知れないけど充分使えるし問題ないかな~
アルセ「上手くなった。打つ時左肩に力が入り過ぎてる」
イル「はい!ありがとうございました」
アルセ《目についたのは属性貴族と盲魔の少年だな》
メイプル《私もそう思った。魔力は多分まだ覚醒してない、はず》
「盲魔はSクラスには要らねぇんだよ」
「何でSランクか謎でしかねぇ」
セレナ「!そこの2人それは私の獲物ですわ、手を引きなさい」
うわぁこれ理由を知らない人が見たら普通にセレナさんが悪人だよ、流石に今止めて邪魔するつもりもない
アルセ「教師の前でするんじゃねぇ。おい餓鬼お前は後で職員室に来い、授業の原因は盲魔であるお前だ《メイプルも悪いが職員室に来てくれ、何が原因か調べてみる》」
「は、い」
メイプル「先生最後は私ですか?」
アルセ「あぁ『壁よ』」
魔力的に上級ちょっとかな?初級ならコントロールをわざと乱して使えば大丈夫・・・なはず
メイプル「行きます。光よ闇を飲み込め『光よ』」
ピキ
あれ?一瞬ヒビが入ったような・・・ちゃんと乱した筈なのに
アルセの顔は呆れてる、な。あ、アルセがちゃんと張ってないからヒビがいったんだよ、うん。
アルセ「メイプル次」
メイプル「あ、はい。微風よ台風の様に吹き抜けろ、『風よ』」
アルセ「〈〈ボソッ〉最初から最上級並にしてれば良かった〉全員集合、今から自分の属性の玉を作ってそれを維持して貰う。手本はこれだ『光よ』こんなふうに綺麗な丸を作れ、以上」
「あの、僕は」
アルセ「ん、あぁお前はメイプルの側にいろ」
「!!分かりました」
メイプル「直接話すのは初めてですよね、メイプル・シンです。名前は知ってるけど間違ってたら恥ずかしいから教えてくれますか?」
シロガネ「シロガネです、えっとよろしく?でいいのかな」
「見ろよ、盲魔の癖に人に近づいてるぜ!」
「落ちこぼれが特待生の側にいるなんてな!」
シロガネ「ごめん」
メイプル「何で謝るのですか?魔力コントロールも出来ない人達など無視して構いません、問題は中身ですから。光よ闇を飲み込め『光よ』」
シロガネ「凄い、真ん丸だ・・・ねぇどうしてメイプルさんは僕が盲魔でも普通に接してくれるの?」
盲魔には幾つか理由があるから、かな?
1つ目、封印で魔力が漏れていない
2つ目、人によるけど属性の性。例えば光と闇を両方持っていても属性同士が相殺してしまって魔力がない時、魔力はあるけど属性がない時の2パターン
3つ目、魔力が極端に少なくて魔力が計れない
これが主な理由。盲魔でなくなる事は出来るけど全て命懸けな事かなぁ?
1つ目は封印を解く時失敗する、魔力を自分で抑えきれず魔力暴走して魔力枯渇
2つ目は死ぬことはないけど、才能がなかったら精神的に死ぬ。混ざりあった魔力を自分で分離して取り出して放つ
3つ目は魔力が少ないと病気になった時に抵抗する力が弱いから死ぬ可能性が高いし、魔力枯渇で死ぬ確率がかなり高い。
メイプル「さっき言ったように中身がいい人なら気にする必要はありません。それと呼び出されただけでそんなに暗い顔をする必要はありません。私もアルセ先生に職員室に呼ばれてるので一緒に行きますしアルセ先生が呼んだことにも理由がありますから」
シロガネ「そう、何ですか?えっとよろしく?でいいんですか?」
メイプル「敬語じゃなくていいですシロガネさん。」
イル「メイプルちゃん~アルセさんがそろそろやめてメイプルちゃんを呼んで来いって、あれ、メイプルちゃんの友達?」
メイプル「同じクラスのシロガネさんだよ、イル君と同じタイプの」
イル「ぁそうなんだ、さっきアルセさんが呼び出したのも納得したよ。早く行かないと怒られるよメイプルちゃんシロガネさん」
メイプル「そうだね行こシロガネさん」
シロガネ「/////(手が!手が!)」
手が?手が何?今使ってない筈なんだけどなぁ?
少し顔が赤いけど気のせい?まさか私に惚れるわけないし気のせいね。赤面症でもなさそうだし
アルセ「来たか、んじゃ今日はここまでだ。メイプル、シロガネ行くぞ」
ガチャ
『防音魔力遮断結界』無演唱だと魔力を多めに使うけどシロガネさんにバレるわけにいかないからね
アルセ「ここなら誰も来ない。さてシロガネお前は盲魔だと聞いたが調べても構わないか?」
シロガネ「調べる、ってどう、いう?」
アルセ「1度しか言わねぇし、周りに広めることは禁止だ。盲魔は・・・」
さっき私が頭の中で言った通りシロガネさんに説明してた。調べるのは私だよ、流石にアルセには出来ないから
シロガネ「・・・調べてください。どうするかは調べてから考えたいです」
アルセ「それくらい意志が強いなら大丈夫だ。仰向きで数分間寝てもらう。答えはメイプルを連れて俺の所に来い」
シロガネ「はい、よろしくお願いします」
メイプル「夢へと誘う彷徨う風よ『眠りの風』」
シロガネ「んzzZ」
アルセ「防音だけで良かったな。俺は落ち着く紅茶でも作っとく」
メイプル「ん、了解。すぅーはぁーすぅーはぁーよし!安全なのから調べよ、光よ闇を取り込め『闇吸収、無害』反応しない・・・外れか~じゃ次、我が魔力よ他の者に渡れ『魔渡』」
これは温かい、血?流れて行ってみようか
流石に魔力を送る臓器は人によって大きさは様々でもし微量しかないのなら小さな穴しか空いていないか臓器その物が小さすぎるかのどちらか
魔力を送る所か作り変える所のどちらかを封印する為、解く時に臓器のどちらかを魔力で傷つけて死んでしまう可能性が高いから解く人も解かれる人も少ない