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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第12話+
105/132

リリーフ目線

●リリーフ・ルーチェ・スリジエ(目線)


可愛い娘が倒れた

アルセさん、光帝さんからそう聞いた時頭が真っ白になった

真っ白になったのは2回目、1回目はカイルの告白の時、嬉し過ぎて何が何だか分からなかったわ

でも今回は違う。どうしてメイプルだったのか、何でメイプルが狙われたのか、そんな事よりもメイプルが倒れた事に真っ白になった

はっと気付けば無意識に落ち着こうとしたのか紅茶を飲んでたわ


アルセ「お茶に誘われたわけだがこの紅茶なかなか美味い。スッキリしてて結構好きだ」


リリーフ「あらあらそうなの?じゃあ帰りに包んであげるわ」


落ち着いて、大丈夫、声は震えていない?大丈夫、きっと

紅茶を飲んで一息入れて少し落ち着いたわ


アルセ「おうってそうじゃなくて『虚無の間』メイプルの体調が悪かったとか違和感があったとか何か聞いてたり気付いたりしてないか?」


違和感?確かにあったわ

声もかけたけど大丈夫って言ってたから私が思ってるより重大じゃないのだと


リリーフ「言われてみれば今日は何時もより腕に力が入っていたわね。それに食べるのも遅かったし食欲が無かったのか食べる量も少なかったわ」


アルセ「何時頃から何時もと違うって感じた?」


気の所為かと思ったのは確か昨日の晩御飯くらいかしら?ちょっと顔色が悪そうに見えたわ

その時は食事量はちょっと少ない程度で食事前にお菓子でも食べたのかしらって思ったわね


リリーフ「感じたのは昨日の夜?よ。可笑しいなって思ったのは今日の朝だわ。メイプルに何かあったのね、教えてくれるかしら?」


アルセ「お、おぉ。実はな。メイプルが呪われている、恐らく間違いないと思う。確定はしてないが呪った奴はメイプルの身近にいる可能性が高いんだ。このまま呪いが悪化しなければ無理矢理にでも解呪する予定だが、待てても今日の夜。朝まで解呪となるとメイプルの身体がギリギリだ、早い方がいい。」


リリーフ「そう。アルセさん、光帝さんはどう思っているのかしら?」


アルセ「・・・正直自信が無い。解呪自体初めてなのもあのし、後遺症が残らないとは限らない。何か他の良い方法があるのかも知れない。メイプルは今眠る事で体力と精神を消費しないようにしている」


リリーフ「カイルとクロードにはメイプルの状態を伝えたのかしら?」


アルセ「クロードには簡潔に伝えたぞ勝手に動かれると相手がどんな手に出るか分からないからな。カイルさんは申請したがまだ時間が空いていないから会っていない。それまで他に可能性のある人から順番にこの虚無の間に招待する予定だ」


リリーフ「それならいい方法があるわ、きょむのまって言うのを私の側近護衛を招待して大丈夫だと分かってからの話だけれど」


アルセ「リリーフさんが大丈夫だと思うのなら会ってみるのはいいが、使うかどうかは分からないぞ」


リリーフ「私が策士だと言う事は内緒にしておいて下さるかしら?敵の油断を誘う手段でもありますから、ね?」


脅されたって顔をしてるわね、脅してないわよね?優しくお願いしてるわよね?


リリーフ「3人ともこちら光帝さん。光帝さん、右からワィク、チェイス、フォルトよ。」


紹介する前にフォルトを見て大丈夫か?と雰囲気が出てたのは無視して紹介したわ

性癖は変だけど優秀だから気にしないわ


アルセ「『虚無の間』安全だと判断した。作戦はどうするんだ?俺はどう動けばいい?」


頭の中で作戦を構成して適任を当てはめる

難しい作戦よりアルセさんが大々的にやってくれた方がいいわ

人は動揺を隠し通す事は出来ない、身体が目が物語るから

アルセさんは雰囲気が変わるから動揺や嘘が分かる、とはいえ普段は見抜けないわ。今のアルセさんの心境がぐらついているからこそ雰囲気が分かるもの

メイプルは声が棒読みだから分かり易いわ


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