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ルーマナ  作者: 黒キ万華鏡
第12話
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解呪

リェヌ

神秘の桜所属Bランク

王宮正門門番をしている

元孤児


アナ・ミニルナ

アルセの片手で入る順位で大切な存在

メイプルの専属受付をしている

本名はルルナ・フェスター

神秘の桜受付・伯爵令嬢


イル・シャイン

元火属性貴族令息だが令息としての作法は無い

メイプルとアルセに拾われて学園で飛び級する為にメイプルと勉強中

アルセの養子


シャル・シャイン

本人は竜人だと思っているが本当は龍人

無駄話が好きではなく最低限の発言しかしないようにしているが、子供メイプルとイルとは普通に話す

アルセの養子


ミリナ

5代目水帝

メイプルの専属世話係兼メイド長

呪いの1部が残り不老になっている、見た目は36歳

SSS-ランク孤高の天候使い



リェヌの気配が揺れた、動揺でもしたのかもな

それよりも念話するか、メロウはさっさと連絡しとかないと時間が短い程爆走するからなぁ~


アルセ《スリジエ国スリジエ城門前に集まれ、メロウだけこの国に居るのなら20分、居ないのなら1時間後に門に来い。来れない者は念話を返せ、返答ない場合来るものとする》


《マースタ~あたしドラゴンのクエスト受けてる~》


アルセ《分かった欠席だな他を当たる》


《ちょちょ引き留めたりとかしちゃわない緊急なの?後帰るだけだから行く~》


アルセ《そうか》


俺自身メイプルが呪いで倒れて強制解呪で返すのは初めてだ、 緊張と不安から冗談を流せないくらいイライラしてると分かる

カイルさん達に話してる言葉も念話もトゲトゲしさがある自覚もある

魔族を前にしても余裕を出せた、だがそれは俺なら大丈夫だと確信して何が起こっても対処出来たからだ

今回は失敗するかも知れない、呪いが残るかも知れない、人体に何か影響があるかも知れない、身体に神力が触れてショック死するかも知れない、分からないことだらけで怖い


アルセ《門番のリェヌに付いて俺とメイプルが戻るまでだらけてていい、俺かメイプルどちらかかどちらも来たらどちらかが起きるまで護衛しててくれ》ミリナ普段通り行動しメイプルと俺が居ないことを周りに悟らせるな。ルードは早くて数日、1~2週間は目覚めないから食事と水の世話と筋肉が落ちないようにマッサージを頼むぞ」


ミリナ「お任せ下さい。お早いお帰りをお待ちしております」


アルセ《恐らくだが3番隊の誰かが嫉妬して唆した、行動と知識量が可笑しかったからな。まだ断定出来ないが緑髪の青年じゃないかと、信用はし過ぎるなよ》


ミリナ〈コク〉


メイプルは~メイプルの部屋か、彼処は直接転移するのは時間がかかる

結界に穴を開けて転移するよりも扉前に転移して結界と同調した方が早く入れるしな

扉前に『転移』して同調、メイプルが眠っている部屋に入りメイプルの手を握る


アルセ「脆い結界だな、後でカイルさんに教えてやるか。『転移』」


シュン

ザク


残留思念が多いな、戦場の場だったの言うのは本当のようだ

死んで魂になっても尚敵を倒したいって奴と死ねない死にたくないと魂が叫んでいる

呪い返しをした時魂が侵食されたりしては消滅してしまうだろう、魂は繊細だからだ


アルセ「安心しろ次の生では少しサービスしてくれるように言っといてやるよ〘彷徨う魂達よ安らぎと次の生を求める者達に天界への扉を開こう『天界門』〙あ。まいいか。」


俺の部下の天使に俺の存在が知られたな

別に不都合な事は無いが30年以内に接触があるだろうなぁ~

呪った魂は閻魔と取り引きして全権利を手に入れた


アルセ「通行証だ、通してもらうぞ」


「国王様の!?どうぞお通り下さい!です!」


アルセ「クスクスお疲れ様」


「は、はいぃ!」


フードしたまま子供抱えてるのに何も突っ込まれなかった

いやまあ突っ込まれても困るんだがな~

遠くてもちゃんと国王の紋章は知ってるようだ

まあ今はどうでもいい事だがな

『光、音遮断結界』『神力遮断結界』

魂を呼び出して深呼吸する、目を閉じて集中


アルセ「魂を此処に、スーハースーハー、良し!」


落ち着いて1つずつ正確に、神力をメイプルに纏わせ包み込む

魂を左手に漂わせ右手を心臓の真上に持って来る


アルセ「〘『返れ(かえれ)』〙気持ち悪」


手から右腕へ、腕から心臓へ、心臓から左腕へ、左腕から手にある魂に黒いモヤが纏う

なんと言えばいいか、例えるなら地獄の1つの血風呂に浸かりながらその血を無理矢理飲まされてる気分

要するに一刻も早く手を離して魂と黒いモヤを投げ飛ばして浄化したい


アルセ「我慢だ我慢、メイプルの為だ」


嫌悪と緊張で冷や汗が止まらない

魂の色が緑灰から黒に染まって染まりきった部分からボロボロ崩落して逝く

心は痛まないが苦しみの叫び声で耳が痛い、だがこの声は聞かなければならない

俺がしている事はそういう事で守れなかった俺がただ作業するだけでは俺が俺を許さないから、許せないから

メイプルを危険に晒した奴は当然悪い、だが守れなかった俺はもっと悪い、不調に気づいた時に行動すべきだった。過保護だと言われても聞くべきだった、何か出来たはずなのに自分の力に過信してどうにかなるだろうって対策もしなかった

確かにどうにかはなった。だが後遺症があっても無くても今回の事はもう俺は許すことを恐らく出来ない


アルセ「力、使い、過ぎた、な〘『封印』〙。『転移』」


リェヌ「マスター!大丈夫ですか?」


全員「マスター!?」


メイプルの部屋に護衛するように頼んでたんだった

先に伝えといても驚いただろうな~後で一応謝るか

も、限界。声も出せなかった、迷惑かけちまうな



メイプル「どうして、何で、もっと早く助けてくれなかったの?ねぇ?ドウシテ?」


アルセ「っ(声が出せない、夢か。メイプル助けるのが遅くなってすまない)」


メイプル「ドウシテ?ドウシテ?」


アルセ(ごめん、ごめん)


メイプル「ウソツキ、助けてクレルってイッタノニ!」


アルセ(ごめん、ごめんな。メイプル)


メイプル「嘘つきっー!」


熱い鎌鼬が飛んでくる顔や腕、足に傷が付けられていく。痛くない、でも痛い

痛覚は夢だから無い。胸が心が痛い

甘んじて受けるとは言わない、防げないのも確かだがコレは俺が俺自身がそう思ってる事が夢で再現されてる、それだけだ


アルセ(なあ俺はもう既に反省してる、メイプル俺を俺を)


■■してくれよ


アルセ「っー!る、ど」


声が掠れてる、寝過ぎか

ルードが起きてる(今は寝てるが)って事はかなり経ってるメイプルは起きてるか?くっそ関節が動きにくい、メイプルはまだ起きてない

もしかしたら起きたが寝ただけかも知れないが

何か夢見てた筈何だが、何見てたっけ?まあどうでもいいか


アルセ「『ボックス』ゴクゴク」


メロウ「マスター起きたのか!」


アルセ「メロ、ウ。メ、イプルは、起き、た、か?」


メロウ「メイプルサマ(様)は寝たままだ、マスターもすげー寝てたんだ」


アルセ「そう、なのか。何、日、寝てた?」


ルード「ん、ふぁ~ん、あ、るせ?アルセ!起きたのか!?」


アルセ「おは、よ。見りゃ、わか、るだろ。何、日、寝てた?」


ルード「・・・」


アルセ「る、ど?」


ルード「18日寝てたぞ、解呪してからいや、解呪した時から教えてくれ。出来る範囲でいいから言える範囲でいいから教えてくれ、頼む」


アルセ「マジか、メロウ、下がっ、てて、くれ」


メロウ「分かった、皆に知らせてくる!」


はぁ18日、マジかよ、嘘だろう?

ルードは関係者だ。教えない訳に行かない

誤魔化したい気持ちはある、ルードには真実を告げなければならない。ルードには真実を知る権利がある


アルセ《メイプルは解呪していない、覚えていないだろうがルードが助けた奴に呪いを返した。お前の助けた奴をメイプルの為に利用した。なあメイプルは起きたのか?》


ルード「いや、起きてない。彼よりメイプル様の方が大切だ、メイプル様を呪った彼を庇う道理は無いし俺が助けたのだとしてもそれはメイプル様を助ける為だ」


アルセ《ルード今は泣け。俺はもう1度寝る、暫くしたら起こしてくれ》


ルード「分かっだ。ねろ゛」


泣けば少しはスッキリするだろう

俺はメイプルが起きるまで泣けないだろう、泣かないつもりだがな

俺とメイプルが起きなくて不安だっただろう、心配してくれたのだろう

寝るって言ったのは俺にしては気を使ったからだぞ


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