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家庭事情
私が王子ことを一方的に知ってから、しばらくたった。
季節は夏本番。
高校生になって初めての夏休みを迎えていた。
私は家に居づらくて、友達とカラオケとかゲームセンターとかに居る事が多かった。
よく、ナンパをされた。今の彼氏が居なくなった時の為に一応仲良くした。
家には眠りに帰るだけ。だから家族ともあまり顔を合わせなかった。
私の父は病気で亡くなっていて、私は母と妹と母の付き合っているおじさんと4人で住んでいる。
おじさんは母の為に家を建ててくれた。
私の中学卒業と同時に引っ越したまだ真新しいキレイな家だ。
私は、おじさんの事を山本さんと呼ぶ。
山本さんはお金持ちで、私を高い学費の高校にも行かせてくれた。
でも…
山本さんは私の事をたまに女として見る事がある。
お金の面では感謝しているが、
私は山本さんが気持ち悪かった。
そんなことを何も知らない母と5つ下の小学生の妹。妹は山本さんに懐いていた。
山本さんと母と妹が家族みたいで、私は居場所がなかった。
もしかしたら、私の恋愛依存症、SEX恐怖症はこんなことが根本原因かもしれない。