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神様がくれたもの  作者: 姫野杏奈
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あの日から

夏休み、私は親友の仁美と遊んでいた。仁美の家は、自然に囲まれていて、とっても緑だ。そばには川があって、流れてくる音が心地いい。なんといっても、そこは夏でも涼しいから、快適だ。学校からかなり遠いのだが、いろいろな店が近くにあるため、便利だそうで。

仁美の家の隣には、知宏の家がある。私はうらやましいのだが、仁美は嫌なんだらしい。私は「家変わってよ~」という。「あいつのどこがいいの?」と仁美はうんざりした顔でいうのだ。

そんないつもの会話が続いていると、なんだか二人でいたずらをしたくなった。

カタツムリを集めて、玄関に置くのだ。時間が心配だが、しばらくは大丈夫だろう。

「あはは、いっぱいいるね!」

「うちの家だもん、自然がいっぱいだよ!」

仁美はそういってドヤ顔をする。

そして玄関においてきた。だが、逃げようとした瞬間___

「杏奈、何してるの?」

見つかってしまった。人の庭に勝手に入って、カタツムリを置いただなんていえない。でも、運悪く、いまは知宏の家の庭だ。明らかな証拠となってしまう。

知宏のお母さんも来て、もうあやまるしかなかった。知宏はいなくてよかったが…

もう帰る時間だ。準備をして、帰ろう。

「さっき、知宏君来たわよ」

え―?まずい、嫌われてしまったら…

絶対にずっと別れることになるだろう。ずっとだ。

そう―もう、別れているのだ。

あの日から。

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