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謹慎処分

「ん……ここは……」

「ご主人様ぁっ!目を覚まされたのですね!」

「わっ」

初めて会った時と同じように、ミレイヌが僕に抱きついてきた。

僕の服は、いつの間にか着替えさせてもらったようだ。

「……ミレイヌ」

ソフィーナさんがミレイヌをすごい目つきで睨んでいる。

途端、ミレイヌが僕から離れる。

「わわわっ、えっと、ごめんなさいソフィーナさん!……と、ご主人様」

「謝る順番が逆です……旦那様、お体の方は大丈夫ですか?」

「う、うん……大丈夫ですよ、ソフィーナさん」

「旦那様が無事で良かったです……私、本当に心配していたんですよ」

「ミレイヌも心配してました!ほんと、ご主人様がいなくなっちゃったらどうしようって……うう……」

ソフィーナさんが、僕の手をゆっくりと握ってくれた。

ミレイヌは瞳をごしごしと擦り、笑顔を向けてくれている。

泣いてくれていたのだろうか。僕の為に。

「2人とも、ありがとう……うーん」

僕は体を起こし、辺りを見る。

紛れも無い、ここは僕の部屋だ。

先程の出来事は、きっと夢だったのだろう。

「……あれ?」

そういえば、アリティアが見当たらない。

「ソフィーナさん、アリティアは?」

「ご主人様を危険な目に遭わせたので、謹慎処分を下しました」

「……謹、慎?」

僕は思わず、呼吸が止まるかと思った。

「まだ覚醒めて間もない旦那様に無理をさせた罰です。彼女も、受け入れました」

淡々と告げるソフィーナさんが、怖かった。

「ア、アリティアはどの位したら復帰するんですか……?」

「しばらくです。今までアリティアがやっていた分の仕事は、ミレイヌが代わりに行います」

「ご主人様、これからはアリティアちゃんの代わりにミレイヌがお料理、頑張りますね!」

「え……」

ミレイヌまで、受け入れてしまっている。

こんなのおかしい。

「ソフィーナさん、アリティアは悪くないんです!僕が悪いんです!僕が勝手に海で転んで……」

「……旦那様は、とてもお優しいのですね」

「あ……」

ソフィーナさんはそっと微笑むと、僕を優しくベッドに寝かせた。

「旦那様は、自分の体を大切にしてくださいませ……私達は、それを望んでおります」

「で、でも……」

「もう少し、休まれた方がいいでしょう……まだ夕食には早い時間です。おやすみなさいませ、旦那様……」

「う……あ……」

そして僕はソフィーナさんに促されるがまま、気を失ったように眠りについてしまった……。


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