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魔女の待ち人  作者: 周
本編
7/39

ココロノカベ

作者の中でタイトル&サブタイトルは6文字しばりで考えています。

なのでカタカナになりました。


11/8文末に2行追加しました。

明け方、向かい合って眠る黒髪の少年と白髪の少女。

さながら、仲睦まじい黒猫と白猫が寄り添っているかのように。

少年の体がビクリと痙攣し、腕の中の少女をギュッと抱き込んだ。

抱きしめられた少女は少年の胸元に猫のように頬を擦りよせる。


「……バート……」


名を呼ばれ、黒い瞳がぼんやりと開く。

「?おはよう、D」

戸惑いを含んだその声にパチリと紅い眼が現われ、黒い瞳を確認し――――突き飛ばした。

黒髪がベッドの向こうに消える。

「ひどいよD。それにしてもずいぶんと良い寝覚めだね」

打った頭をさすりながら床から起き上ってきた。

「言われてみれば……良く寝たかの」

はて?と小首をかしげ、こぼれて流れる白髪。

アルバートが、パッと表情を明るくした。

「一緒に寝たから?」

「果たしてそうかな?」

片眉を上げ紅い眼を眇めてニヤリと笑う。

その顔に、くやしそうに口をとがらせながら切り返した。

「……今夜も試してみる?」

「何やら艶めいたお誘いだの。だが、断る!」

芝居めいた口調でビシリと指をさされては、肩をすくめるしかないアルバートであった。

「はいはい。朝ごはんにしましょうね」

寝室の戸に手をかけて、アルバートは違和感に気付く。



(そう言えばこの家って玄関にすら鍵が付いていないのに。昨夜の抵抗は何だったんだろう?)



「D、このドアって……」


振り返って、赤面して、勢い良く部屋から出てゆく。


「ごめん!!」


寝室に残されたのは着替え始めた少女が一人、何事も無かったかのように身づくろいをしていた。


「おかしな奴だの。数年前まで一緒に風呂に入っていたのに」


こてりと小首を傾げる仕草は、あどけない少女のものであった。

誤字・脱字・意味の読み取りずらい表現など、ございましたらお知らせいただけると助かります。

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