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Case0 ─「**」
ひとがどうぶつとちがうてん
それは「しこうする」ということ
ひとはしこうすることによって
めのまえのひとをころそうとはしない
めのまえのひとをころそうともする
じぶんでじぶんをころそうとおもう
じぶんでじぶんをころそうとおもわない
しにたい、しにたくない
ころしたい、ころせない
ひとゆえのかっとうはそのときまでつづく
ぼくはゆるしてあげたいんだ
「し」とむきあうにんげんたちを
かちぬいていまをいきるひとを
まけてにちじょうからきえたひとを
ぼくは「しにや」
「し」になまえをつけるもの
なまえをつけられた「し」はうごきだし
まず、なぜかぼくをなぐさめる
ひとりぼっちのせかいにうまれた
ありもしないじゅうにんのすむせかい
それが
「まだーわーるど」
またのなを
「さつがいせかい」