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異世界召喚されたオレ。追放された先でスローライフを始めようとしたら王女様に求婚された件

作者: ふゆき
掲載日:2026/09/22

 某AIちゃんが自動てレビューをくれるサイトcait◯さんで、AIちゃんのレビューをおちょくる為に書いた話←マテ

 AIの好きそうな要素(テンプレ)をちゃぴとじぇみに箇条書きしてもらって全部ぶっ込んでみた。

 お遊びでAIに寄せてますが、前作とは異なり、こちらはすべて自筆です。




「んん……? ここは、一体……?」


 彼がふと目を覚ましたのは、古代遺跡みたいな石造りの教会の中っぽい広間の中央に置かれた、祭壇の上だった。


(あれ? 夢でも見てるのかな? 昨日は確か、バイトが残業になって、それから――それから? 思い出せないってことは、やっぱり夢……?)


 理解が追い付かず、黒髪の男子高校生――佐藤タカシ(十七歳)は、祭壇の上でこてんと首を傾げる。


 年齢の割りに小柄なタカシがそんな仕草をすると幼い子供のように見えるのを、本人だけが気づいていない。


 美容師に任せたら流行りの髪型にされてしまった柔らかな黒髪。

 丸みを帯びた頬はタカシの性別を曖昧にし、くるんとしたどんぐり型の瞳は、彼の年齢を曖昧にする。


 よくよく見れば男性の骨格をしているとわかるのだが、成長途中の華奢な身体を大きめの衣服で隠してしまえば、大抵がタカシの性別を誤解する。


 ――華奢で気弱そうな少女だと。


 そしておそらく、いま彼の周りを囲んでいる、ローブを着た怪しげな老神官たちもまた、タカシの性別を勘違いしたのだろう。

 困惑するの彼の様子など一切気にせず群がると、自分たちだけで話し始めた。


「成功だ! 伝説の『勇者召喚の儀』が成功したぞ!!」


 タカシを見下ろしながら、密やかに、しかし興奮を隠し切れずに囁き合う老神官たち。

 誰もがタカシを見ていながら、誰もタカシを見ていない。


 狂気が宿ったような眼差しを幾つも向けられ、タカシは祭壇の上で居心地悪く身を竦める。


(昨日、バイト先の先輩がハマってるこの手のWeb小説の話を延々聞かされたからこんな夢見てんの? 夢にしてもこの人たち、目がイッちゃってるし、ヤバめの人だよね? せめてここがどこかだけでも教えてプリーズ、オレの夢!)


 夢に文句を言っても仕方がないと思いつつ、周囲のあまりの異様さにタカシが頭の中でそう叫んだ瞬間だった。



 ――【ルミナリア大聖堂。光や聖なる響きを意味する、教会の中でもその地域を統括する最高位の聖職者座る「特別な椅子(司教座)」が置かれたもっとも格が高い中心的な施設。召喚の儀式にぴったりの場所】


 そう書かれた半透明のポップが、ポンと目の前に現れた。


「はぇ……?」


 しかも、周りにいる老神官たちにはポップが見えていないのか。


「小娘(・・)。陛下の御前だ。いつまで壇上にいるつもりか!」


 さんざん好き勝手言い合って気が済んだらしい神官たちは、ポップをすり抜けて(・・・・・・・・・)手を伸ばすと、身勝手台詞を口にしながらタカシの腕を掴んで乱暴に祭壇から引きずり下ろした。


「うわ、ととと」


 たたらを踏んだタカシの前に、贅沢の髄を尽くした衣装に身を包んだ、でっぷり太った男がもったいぶって歩み出る。

 重たくて頭が傾きそうな王冠をかぶっているから、このおっさんが陛下――この国の国王なのだろう。


(えー。こんなのが王様?)


 夢とはいえあんまりな姿に思わずタカシがぼやいた瞬間。



――【名前:オルグス・フォン・グランディス


職業:グランディス王国第12代国王

LV:12

固有スキル:『暗君の威光(中)』

所有スキル:『暴飲暴食(強)』、『威圧(弱)』、『丸投げ(極)』


ステータス:

HP/ MP:450 / 120

筋力:85

耐久:110(※ほぼ脂肪)

知性:42

幸運::12

称号:『愚王』『肥満体の暴君』『勘違いの天才』


状態:

肥満、痛風(軽度)、余命(国家の寿命とともに残りわずか)


詳細情報:

自分の都合の良いことしか信じない典型的な愚王。勇者のスキルを見誤り追放したことで、自国の崩壊フラグを全力で建設中。本人は「完璧な采配」と信じ切っている】



 再び、半透明のポップが、ポンと現れる。


(おお! さすが夢。考えたら情報が勝手に出てきた!)


 思わず、まじまじとポップを眺めるタカシを尻目に、


「勇者よ、ステータス画面を開くのだ。『ステータス・オープン』と唱えよ」


 老神官たちにかしずかれ、欲望に満ちた笑みを浮かべた国王が、居丈高に命じる。

 この男も、タカシに状況の説明をするつもりはないらしい。


(んー。夢にしてもさあ。「勇者よ」とか言うなら、もうちょっと取り繕おうよ。勇者になんかさせたいなら、その態度は悪手だよ? こんな展開の夢になるってことは、オレに小説書く才能なさそうだなあ)


 そもそも夢に整合性などないのだが、よりによって昨日先輩から聞かされたテンプレの悪いところばかりを集めたような展開に、タカシはこっそり胸の中でひとりごちる。


(けど、せっかくの異世界モノだし、どんなステータスか見たいよね)


 これが現実である可能性を欠片も考えていないタカシは、言われるがまま小さく「ステータス・オープン」と呟く。


 どうせ夢ならかっこよく、と一瞬頭をよぎらなくもなかったが、周りの老神官たちのガンギマリした目が怖くて、はっちゃけられなかったタカシである。


 呟き終わると同時。

 タカシの目の前に、ポップとはまた違う、青い半透明のウィンドウがふわりと現れる。


(これは夢! ならば俺TUEEEも夢じゃないはず……ッ!)


 夢の中なのに「夢じゃないとはこれいかに」とかひとりツッコミをしてワクテカしていたタカシは、しかし。



*⋆⋅⋅⋅⊱∘──────∘⊰⋅⋅⋅⋆‧*


名前: タカシ サトウ

職業: 異界人

LV::1


固有スキル:

【鑑定(神級:本人以外には非表示)】

【創造(神級:本人以外には非表示)】

戦闘スキル:

【全属性魔法適性(神級:本人以外には非表示)】


ステータス:

全項目測定不可(∞:本人以外には非表示)


*⋆⋅⋅⋅⊱∘──────∘⊰⋅⋅⋅⋆‧*



 目の前に現れたステータス画面を見て、がっくりと肩を落とす。

 俺TUEEEではなかった。

 ただの安定のご都合主義である。

 そして、安定の「ゴミスキル判定」からの追放ものパターンである。


(やっぱりオレ、小説の才能ないな)


 ありきたりすぎて、この先の展開が読めてしまう。

 そんな設定、ダメダメに決まってる。


「なんだ、このゴミスキルは!?」


 タカシの思った通り。

 国王と老神官たちがステータス画面を覗き込み、露骨にチッ、と舌打ちをする。

 ポップとは違って、これは他の人も見えるようだった。


「【鑑定】に【創造】だと?  戦闘スキルではない非戦闘職のゴミスキルではないか! 魔法適性が全属性あっても、属性が打ち消しあって碌な魔法が使えぬわ! ええい、我々が求めていたのは一騎当千の『剣聖』や『大魔導師』だ! なぜこのようなクズが召還されたのだ!!!」


 国王の大喝が、大聖堂の広間に響き渡る。

 でっぷり肥太って一国の王に見えなくとも、国王は国王。

 権力はしっかり握っているのだろう。


「恐れながら陛下。『勇者召喚の儀』は数百年ぶりに成功した秘技。召喚された勇者が無能なはずございません」

「おそらく、勇者覚醒になにか条件があるのかと思われまする」


 慌てて平伏した老神官たちが、必死の面持ちで国王の足に取りすがる。

 現代日本在住の高校生にはわからない感覚だが、テンプレ的にはよくある光景だ。

 昨日、バイト先の先輩がタカシに熱く語っていたのも、こんな話だった――気がする。たぶん。


(あー、そっか。適当に聞き流してたから、こんな展開なんだ。覚えてる(聞いてた)とこだけつぎはぎ?)


 Web小説は暇潰しで読む程度の雑食派なタカシにとって、異世界モノにどっぷりハマった先輩の話は濃ゆすぎた。

 なんとなーく聞いて、なんとなーく相槌をうってたせいでこんなはちゃめちゃな夢を見てるのかと、ひとり納得するタカシである。


「うぬう。いつ覚醒するやもわからぬ輩を飼わねばならぬだと!?」

「はっ。『勇者召喚の儀』は未知数。試せることは試すべきかと」

「ぬうう。致し方あるまい。ならばしばし飼う(・・)ことを許可す――」

「お待ちください、父上!」


 タカシのことはそっちのけ。

 本人の目の前で飼う(・・)だのなんだの暴言を吐きまくる国王の言葉を遮るように、豪華なドレスを纏った金髪ドリルツインテールの高慢そうな少女が傍らからドスッと姿を現す。


 さっきまでいなかったくせにどこに居た、とか。

 盗み聞きしてたのか、とか言ってはならない。

 なぜならご都合主義な夢だから。


「第一王女殿下!」


 胸回りバーン!

 胴回りバーン!

 腰回りバーン!


 な少女に向けて、老神官たちが恭しく頭を下げる。

 先ほどまで国王の足にすがり付いていたくせに、見事な変わり身の早さだ。


(どうせなら絶世の美少女出そうよ、オレの夢ェ。なにこの第一王女。父親(国王)そっくりじゃん!)


 女性の容姿を貶してはならぬ。

 そうは思えど、目から飛び込んでくる破壊的な第一王女の姿に、ついつい悲しみに支配されるタカシ。


 夢だと思ってるからなんでも平気。

 なんでも気にしない。


 冴え渡るのは脳内のツッコミのみ。


「そのような無能、我が国の血税で養う価値などありませんわ! さっさとどこぞへ追放して、次の勇者を喚べばよいのです。一度成功したなら、二度でも三度でも成功いたしましょう!」


 そうかなあ?

 偶然ってこともあるよ?

 もうちょっとちゃんと検証したら?


 と、思いつつ、タカシは余計なことを言ってしまわないよう、キュッと口をつぐむ。


 だって、せっかくの夢なんだもの。

 神級とやらのスキルを使ってみたい。


(夢が覚める前に追放はよ!)


 などと不謹慎なことを考えつつも、一応顔には出さないだけの分別はタカシにもあった。


「フン、相分かった。この無能を追放せよ! 最果ての『絶望の森』へでも放り出せ!」


 神妙な顔をなんとかキープしているタカシに向けて、よく似た父娘がよく似た厭らしい笑みを浮かべる。


(よっしゃ、テンプレテンプレ♪)


 夢にしては時系列が整いすぎているにもかかわらず、なんの疑いもなく夢だと思い込んでいるタカシは、最早展開を楽しむ気満々である。

 理不尽な理由で衛兵に引きずり出され、魔物が跋扈する危険な森へと投げ捨てられてもまだ、危機感を覚えることなくのほほんとしていた。


 乗せられた馬車で、尻がやたらと痛かったというのに、だ。


「やれやれ……追放判定が早すぎるだろ、この夢。でもま、これで心置きなくスキルで遊べるからいっか」


 乗せられてきた馬車が見えなくなるまで手を振りながら見送って、タカシは試しにそこら辺に転がっている石ころに【鑑定】を使ってみた。


――【名称:聖なる賢者の石

説明:あらゆる物質を黄金に変え、神級の魔力を無限に供給する奇跡の鉱石。

神級の鑑定でなければただの石ころと表記される】


 夢とはいえ、石ころが賢者の石とはやりすぎではなかろうか。


「……」


 思わず無言になり、その辺に落ちている石ころを、手当たり次第に【鑑定】してみる。


 結果。全部が全部、賢者の石。


「いや、この辺に落ちてる石ころ、レベル高すぎない? もうちょっとリアリティ出そうぜ、オレの夢ェ。まあ、いいや。次だ次」


 タカシは拾った石ころ改め賢者の石をポケットに突っ込み、【創造】スキルを発動してみる。

 頭の中で「静かで快適な住まい」をイメージしながら手を翳す。なんとなく。


 すると、手を翳した場所にまばゆい光が集まり――光が収まった瞬間。

 そこには、広大な日本庭園と露天風呂付きの超豪華な和風モダン邸宅が完成していた。


「うわあい。ご都合主義万歳。よし、目が覚めるまでここで、気ままなスローライフを送るとするか」


 タカシがそう思った矢先。

 森の奥から悲鳴が響いた。


 絹を裂くような女の子悲鳴。

 テンプレならば美少女の予感!


 タカシが押っ取り刀で駆けつけると、ご都合主義に則り、銀髪の美しい少女が巨大な漆黒のドラゴンに襲われていた。


「くっ……ここまでですの……!」


 お約束通りにあられもない格好の美少女の登場に、タカシのテンションはいやでもあがる。


「【創造】——『対竜用概念兵器・神殺しの聖剣』」


 テンプレなんだからいいよねとばかりに中二病めいた名称を叫ぶと、タカシの

手の中に神々しくも美しい巨大な剣が現れた。

 躊躇うことなく振り下ろされる『対竜用概念兵器・神殺しの聖剣』。

 神を殺して聖なる剣とはこれいかに。


(つっこんじゃダメよ。だってオレの夢だもの♪)


 聖剣を適当に一振り。

 衝撃波だけで跡形もなく消滅した漆黒のドラゴン。


「……は?」


 呆然とする少女。タカシは彼女に手を差し伸べた。


「大丈夫? 怪我はない?」

「あ、あなたは……? 一撃で神話級のドラゴンの討伐を……!? ハッ!」


 タカシが近寄ろうと一歩踏み出すのと同時。

 破れた衣服を押さえながら、美少女が怯えたように後ずさる。


 テンプレだから上着を着せてあげなくちゃ、と。

 ジャケットを脱ぎかけでかたまるタカシ。


「えーと。上着を貸してあげたかっただけなんだけど……」


 普段は女の子に間違えられるのを嫌がるくせに、タカシはこういうときだけ自分の曖昧な容姿を利用することに慣れていた。


 そして、困ったように小首を傾げながらも、ちゃっかり【鑑定】を発動する図々しさよ。

 だって全部が夢だもの。

 そう信じているからこそできる図太さである。


 ――【名称:エリス・ヴァルハイト

立場:隣国の帝室第一王女】


 ずららららっと並ぶ鑑定結果に、タカシは読むのを放棄する。

 テンプレ隣国の王女。

 それがわかればじゅうぶんだ。


「ああ、失礼いたしました。私をお救いくださった英雄様!  お名前をお聞かせいただいても……?」


 安定のご都合主義か、あっさりタカシの無害そうな外見に惑わされた王女が、手渡されたジャケットを羽織ながらポッと頬を染める。


「ただの追放された元勇者だけど……」


 お作法に従い、斯く斯く然然、丸書いてちょん、とテンプレ通りの受け答えをするタカシの手を、エリス王女は頬を紅潮させ、両手で強く握りしめた。


「まあ! あのような愚かな王国など放っておきなさい! 世界を脅かす漆黒のドラゴンを屠った勇者よ。私の国の全財産と、私のすべてを捧げましょう!  どうか私と結婚して、我が国の王になってくださいまし!」

「えぇ……オレ、(目が覚めるまで)ただ静かに暮らしたいだけなんだけど……」


 こうして、誰にも「夢じゃないよ。現実だよ」と突っ込んでもらえないまま、タカシの「自重しない異世界無双&愛されスローライフ」が幕を開けたのだった。



 タカシが夢じゃないと気がつくのはいつだ――!?(笑)



 ――一方その頃。

 タカシを追放した王国は、タカシが漆黒のドラゴンを屠ったことで、微妙なバランスで保たれていた魔物たちの勢力図が狂い、魔物の大発生(スタンピード)により、人知れず崩壊の危機に瀕していた。










「なかなか夢から覚めないんだけど、オレ何かやっちゃいました?」――byタカシ














 ――んだけど、cai◯aさんのAIちゃんは満点くれなかったよ。

 あっちで日記も書いてるのですが、とりあえず、おちょくってるのは伝わってるっぽくて面白い(笑)←

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