表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

逆説的露出

掲載日:2026/05/09

 露出狂の気持ちが少しだけ理解できたかもしれない。近頃私は着物を着て外を出歩いている。必要に駆られてのことでは無い。単純に趣味である。幼いころからの漠然とした理想だった。きっかけがあるとすれば谷崎の「秘密」を読んだことであろうか。

 さて、ただの露出は身体をさらけ出すわけだが、自身の趣味を全面的に押し出した格好をするということは心の奥底に眠っている欲求を解放しさらけ出しているのであり、ある種精神の露出であると言っても良いだろう。そこには、気持ちよさと背徳感が存在する。精神の高揚からくる幸福感はクセになりろうであった。ここで重要なことは自身へ向けられる奇異の目そのものに興奮したのではなく、他人に視認できるところまで自己の深いところをさらけ出している自分自身に興奮していたということである。実は露出とは相手ありきの物ではなかったのだ。

 当然最初は恥ずかしかった。だが、恥ずかしさの先にある羞恥心を見つめることにこそ自身の本質の一端が現れるのかもしれない。

 服で自分を着飾ることにより行われるこの逆説的な露出。あなたもぜひ味わってみてはいかがだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ