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神に紛れていた魔王

「お前、本当に俺が神だと思ったのか?」

「え、普通に思ってましたけど?」

魔王なんて思うわけないじゃん。ただの爺神だと思っただけだし。

「その前にまず文句がある」

「文句?」

何でこいつはキレ気味なんだ。

「何故俺に無意味な超能力を渡した?」

「あ〜それはその〜在庫処理?」

え、ほんとうに在庫処理なの??

やべ、頭が回らない。

あ、戻ってきた。そして怒りが込み上げてきた。

「許さん」

「ほお、いいのか?まだ異世界の幹部全然倒してないぞ?」

関係ねえぜ。

「なんかな〜お前倒せば幹部は無意味な気がする」

魔王は黙り込む。やはりそうだな。

この世界にレベルは存在しない、だからあとは俺の技術だ!

「はああああ!」

こいつの苦手属性は分からないが、とりあえず油とチャッカマンで。

火を生成!(燃えてるだけ)

「残念だが、私はこれでも魔王、効きもしないぞ」

だと思ったよ。だか、これは知らないだろ?

俺は金属のおもちゃを炎の中に入れる。

『爆発!』

魔王は驚き、そして、身体に少しのダメージが入ったのがわかる。

「これは我が目を持っても分からなかった、だが」

魔王の手から赤い光線が出る。

待ってたぜ!鏡!

『反射!』

魔王はどうやら反射できることを知らずに、自らの技を食らった。

だけど、あまり効いてない感じ?

「まさかお前が反撃できるとは」

こいつ、なんかムカつく。

「無意味な超能力?確かに無意味だよな」

「なら、何故やれる?」

「いいか?お前が与えた超能力は全て現実で使われているんだ。無意味に見えるか?」

「無意味だと私は思っている」

「フッ、なら仕方ない、俺はもう終わりにしたい」

俺は油とフライパンを出した。

「それで私に敵うわけなかろう」

「どうかな?」

魔王も剣を出し、闘う。

「水鉄砲!」

「姑息な」

魔王は水鉄砲を避けた。だが、避けた先には俺が敷いた油があるんだよ。

「またこんなものを」

「無意味に見える?魔王さん」

魔王は何かを詠唱する。

「汝、今荒う波……」

俺はこの詠唱中にとあることをする。

「ええと、ここに火をつけて」

「何処ぞに荒れ狂う大玉よ、今こそ見せつけろ!ファイルファイヤーゾール」

詠唱の終わりか?けど残念。

「オイルファイヤー!」

一瞬で激しく炎が燃え上がり、魔王の体をボロボロにする。

まだ、生きてるのか。しぶといな、流石は魔王だ。

「ハアハア」

「そろそろ決着つけるか」

「知ってるか?アルカリ性の洗剤と酸性の洗剤は混ぜてはいけないってのを!」

「まさか」

「おしまいだ!」

俺は洗剤を混ぜた。

魔王と共に死ぬ。これで俺は神の世界では英雄だろう。

――

「あの〜いい加減起きてくださ〜い」

あれ、この声はレーズさん?

「もしかして俺の夢オチですか?」

レーズさんは溜息をつく。

「何言ってるんですか、倒しましたよ?魔王は」

『魔王は?』か

「ってことは幹部はまだ殺られていない?」

「そうなります」

「分かりました、倒しにいきます」

そして、光が出る。

「魔王を倒した者よ、瞬間転移のスキルを与えよう」

え?

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