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ご縁
なぜ誰かと親しくするのか
自分の愚かさを恥じ入る
親しくしなければ、誰も傷つけず
自らも傷つかず生きていけるのに
なぜ人は誰ともなく親しくなり、その縁を尊び
傷つけあうのか
私は誰かを傷つけるのが怖い
自分のなかの傲慢さがむくむくと出る
傲慢であることは、反省し謝罪することもできる
ただ私の中の鬼はそうはいかない
優しくにこやかに近づいて
真綿で締めるように相手を傷つける
自分でも気が付かないうちに
誰かに干渉してしまう
善意だとしても
アドバイスとして誰かの人生に干渉している
私にそんな価値があるのだろうか
誰かに干渉できるような人間でないはずなのに・・・
傲慢で尊大な自分に恥じ入る
そして私の中の鬼は優しく取り入り
そして私の我を押し通すのだ
私は私の中の鬼が怖い
誰とも親しくならず
この私の中の鬼と心中したい
私の中の鬼を優しく抱きしめて
ともに消えられたらいいのに