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心の旅  作者: 未来
2/6

鬼が笑う

打ち込めるものがあるのが羨ましい

私には持て余す情熱はあるのに

打ち込めるものもなくただ狂う


この情熱でいつか身を滅ぼす


欲情なのか慕情なのかわからない

この情熱と強欲さも恐ろしい

体の中の熱を覚ましたい

色情を抑えたい

消し去りたい


早く滝に打たれたい

冷たい水で

身を清めたい


冷たい水で顔をあらい

口を清め座す

写経する

この欲を抑え込むように


生きてるうちは全て修行というならば

早くこの行を終える日が来れば良い


何者でもない私には

大きすぎる情熱

強欲と傲慢さで他者を虐げる前に

どうかこの行が早く終えられるようにとただ祈る

祈り続ける


暗闇で足掻き

沈思する

そして暗闇に飲み込まれそうになる

私の中の鬼が恐ろしい



院主がプーチン大統領を悪魔だという

私はなんだ

優しい顔で近づいて惑わす

他者に暴力はふるわずとも

己の傲慢さで他者を従わせる

リーダーシップという虐げではないのか

見るからに怖い人や怪しげな人は

皆も警戒する

どこにでもいる私のような人

その笑顔の中に鬼は潜む


私は自分の中の鬼が怖い

内包する情熱と傲慢さを持て余し続ける

謙虚であれと願い

日々その鬼を封じ込めている

時折覗きでる鬼は優しく笑っている

飲み込まれたくない


私はいつでも向こう側にいける

そんな恐ろしさに震える

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