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きみに想う ~王の妃~  作者: 間宮沙紀
魔力、そして始まり
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陸はいつも通りの涼しい顔で

魔力の使い過ぎでふらふらな王、翡翠を迎え入れる


「なぜこんなになるまで頑張ったのです?」

「なぜって・・何か起きないように予防線を張れって言ったのはお前だろ、陸」


翡翠の隣に立ち、肩に手をまわし支えるようにしてソファーに座らせる


「広域な結界術に魔力を極限まで隠しておびき寄せるなんて

普通じゃできませんよ・・あの女に惚れましたか???」

「・・・・そうじゃない」

「へー。そんな状態なら、少し魔力を分けてもらえば良いのに」


翡翠は深くソファーに沈み込む

魔力をもらうということは、本人からの同意で術式を使った魔力を与えてもらうか

もっと簡単なのは、キスなどの体液の接触でもらう場合がある


あの場合・・キスなんてしたら

止まらない自身がある・・・

この状態で本能のままに抱くのは、さすがにないだろう



陸が立ったまま、黙っている翡翠のほうを見て話しかける


「なぜあの娘を城から出すことにしたのですか?」

「死なせたくないから」

「ほう・・・」

「葵は協力してくれている、現に誰も芙蓉の代わりの別人とは思っていない

俺は、早めにこの妃問題について解決をしたい。今実家に戻したとして

何にも影響はしないだろ?・・命が一番大事だ。誰も死なせたくない」


宝石のような翡翠色の瞳には強い信念が感じられる


「少し休んだほうがいいですよ・・あとは解析部の仕事ですから」

「ああ・・そうする」


陸は部屋を出ていった

翡翠はごろんとソファーに寝ころび、天井を見上げる


魔力を使って疲れた動かない体に反して、さえている頭


王という国を背負う責任

翡翠として、ひとりの個人としての意思

この2つの気持ちのバランスを埋めてくれる存在

それが芙蓉だった


「どこにいるんだよ・・芙蓉」


天井に手を伸ばした後、翡翠は静かに目を閉じた



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