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きみに想う ~王の妃~  作者: 間宮沙紀
寵姫として
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人間とは慣れるもので

葵がこの世界に来て2ヶ月が経とうとしている

王は葵に会いに来なくなった

公式の場で見る以外は妃たちの部屋に通っている様子もない

世話をする女官は、華原の計らいで特定の者は付けず

葵が芙蓉の身代わりであることなどバレることはなく

葵は葵らしく城での生活を楽しもうとしていた

ただ、最近噂に悩まされており

華原に相談をしようかなと考えていたところだった


葵は考え事をしながら、城の半外となる廊下を歩いていると

前から煌びやかな団体が歩いてくるのが見える

葵がすれ違おうとすると

団体の侍女が葵に向かって声をかける


「白蓮さまのお通りよ。頭が高い!道を開けなさい!」


背が高く気品ある佇まい

化粧を施しハーフに結いあげた髪に

腰まである長さのストレートな艶髪

金持ちであろう上等な布地の足首まで隠れるロングスカートに薄地のショート丈の上着

昔の中国の姫のようなドレスだった


ちらっと葵を見る白蓮


あっけにとられて動かない葵に侍女が再度避けるように声を掛ける

さっと外に向かって一向を葵が避けると

白蓮は横目で葵を見つめる


「このようなちんちくりんの地方の領主でしかない娘など

わらわに道を譲るのは当たり前だろ?」


その白蓮の言葉に、クスクスと連れて歩いている侍女たちが笑う


はぁ?何を言ってんだ?この人たち…


葵は馬鹿にされることに腹が立ったんではない

身分で人を価値づける典型的なお嬢様の考えに腹が立った


あれは確か・・貴族の姫・・


白蓮は貴族の娘であり

代々王に仕える名門の家柄の姫である


「お気をつけ下さいませ。今の言葉は私ではなく王のことを非難している言葉ととらえられても仕方のないこと。小娘を相手にしている王と侮辱しているのと同じことを貴方がたは誰が聞いていてもおかしくない場所で話した。覚悟はあってのお言葉ですのよね?現状で寵姫というのがどういう意味かはご存知ですのよね?」


まさか言い換えされるとは思ってなかったのだろう

何も言わずにその場を去ろうとする一向にさらに声を掛ける


「城に集められた妃候補は身分関係なく接すること、及び城の中で自由に過ごすことが

入城したときから王命で全員に言い渡されてるはず。

今の行いはそれらにも反する行動…」


白蓮は聞こえないふりをして去り

侍女たちは葵を睨みつけて白蓮の後を追っていった


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