タイムマシン・ブランコ
「さあ、出発だ。この回路のきっかけとなるエンターキーを押せば、多くの可能性で時間移動をすることが出来る。後はこいで加速度をつける」
タイムマシン、ブランコが完成をした。部屋には公園などにある、ブランコに似ている物が置かれている。
「ちょっと待って下さい。帰りはどうなってしまうんですか?教授」
学生の一人が心配になって話しかける。
「そうですよ(他の学生たち)」
「三分程、ブランコをこげば、ここにあるスイッチに受信が入って自動でスイッチが入ることになっている」
「なんか、危なそうだな」学生は、思わず言う。
「もう、ワシが行ってくる。どうせ二十四時間以内、二百メートルの移動ぐらいしか出来んのだ」
「教授…」
五分後。
「なんか大学内で勝手にブランコ設置した人いるらしいぞ」
廊下からそんな声が聞こえた。
五分近く、教授は辛い気分に耐えブランコをこいだ。教授はクビになった。
だが、教授はそれでもめげず、紆余曲折あって十数年後にノーベル賞を受賞をしたのであった。
終
苦しい、切ないはハッピーになる場合もある。