桜柳亭の日常
今回は試験的に台本形式を採用してみました
「ご主人様、ルーフベルファ様を連れてまいりました」
「ごくろう」
聞き覚えがある声。そうだ、さっきのメイドと桜柳だ。俺はさっき死んだはずだが。
「お、お前は、桜柳だな。お前俺になんの恨みがあってこんなことを。よくも俺の心を踏みにじる気だな。」
「ご主人様に向かってこのような口を着きくなんて。許せませんね」
ロイドは手から直流を走らせる。
「ロイド、まあいいさ。こいつはそういうやつだ。」
「ですがご主人様」
「……ベルファ。お前はどうしようもない奴だな。見ていて面白い。」
「な、なんだって」
久しぶりに桜柳に会えたと思ったらこのざまだ。俺はここに来るまで何のために……
「ペンシル、ルーム。君たちも出てきてもらっても構わないかな」
「「かしこまりました。ご主人様」」
部屋の奥の部屋から2人のメイドが出てきた。黒髪と紫髪のメイドだ。紫髪のメイドは、床までつくようは長髪で、髪で片目が隠れていて、滑らかな髪だ。なんというか、ペンシルやロイドと同じ程度な美人だ。
「お前が置かれている状況を説明してあげよう。」
桜柳は塵を見下すような表情で言った。
「まず、3人のメイドの紹介だ」
メイド(ペンシル)「桜柳様の第一使用人のペンシルです。ご無沙汰しております。あなたのどうしようもない性格は全く変わっていませんね」
メイド(ロイド)「先ほどはどうも、ロイドです」
メイド(ルーム)「ご主人様の屋敷内での身の回りの世話をするルームです」
3人のメイドが棒読みで俺に自己を紹介をする。
「な、なんなんだいったい?」
「私の使用人だとも。お前に、は一生持てないものといってもいいのだろうな。」
ベルファ「は?」
桜柳は頭がおかしくなってしまったのか?そうに決まっている。人の心情は移ろい行くものだっていうけどこんなに変わるとは驚きものだ。
「まあいい。ロイド、ペンシル、ルーム。今のこいつの身に起きている状況を説明してやってくれ」
「「「了解しました。ご主人様」」」
3人のメイドは俺の目の前に立った。ペンシルが正面で立っていて、ロイドが左斜め前で立っていて、ルームが右斜め前立っていた。
ペンシル「ルーフベルファ様、率直に言うとあなたはご主人様の逆鱗を逆なでしました」
ロイド「ご主人様の第一使用人であるペンシルを自分の欲望を押さえられずに欲望の赴くままにし、」
ルーム「異世界の住民の所有物を強盗し、」
ペンシル「神聖な川の水を汚しました。」
ロイド「その罪は重く」
ルーム「死刑では足りないぐらいのとても重い重罪です」
3人のメイドが順番に話している状況はまるで悪夢を見ているような不気味さを感じる。
「結局のところお前は、犯した罪を償うために何度も死んでもらうってわけだ。」
「は?どうしてだよ」
「そんなものに理由などあるわけないだろう。この世界は俺のものだ。つまり俺がやりたいとおりに動く。なあ、ペンシル、ロイド、ルーム。」
「「「その通りでございます。ご主人様。」」」
三人のメイドは寸分の狂いもなくそろって言うのであった。
そして、桜柳にべったりとくっつくのであった。
「俺はお前のことが好きだから、お前のことを探していたんだぞ」
「ところで、ペンシル、ロイド、ルーム。このあほ野郎を次はどうしまつしようか」
「ご主人様の思うようになさるのがいいと思います。」
ペンシルは赤く完熟したようなリンゴのように顔を赤らめながら、桜柳に提案するのであった。その声の甘さといいべっとり感は今まで聞いたことがない。その声は、ドロドロな砂糖のような甘ったるい声だ。
「そうか」
ペンシルの頭をなで桜柳は言った。
「それじゃあ、永遠に異世界転生させて必ず死ぬようにさせるか。何度も死に、何度もやり直し、絶望に諦める。素晴らしいと思わんかね」
「「「さすがはご主人様です。考えることが斬新で合理的です。ご主人様のような素晴らしい方のメイドになれて私たちは幸せです」」」
「ふむ。ではロイド、また適当な世界にぶち込んでやってくれ」
「承知しました。」
「ベーシックインプットアウトプットシステム起動。テレポーテーションソフトウェア起動。テレポーテーション、実行。ご主人様の想像する異世界へ。」
すると視界が真っ暗になった。
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