迷い
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桜蘭を探索し始めて小一時間経った。
広い草原に森が生え広がりそこには一本の道があった。
その道をひたすら前に進んでいった。
しかし、1時間歩いても何も出てきやしない。
「そろそろ街とかがあってもいいと思うんだけどなぁ。こんな草原のど真ん中に桜蘭はいるとは思えないし。」
青いキャンパスのように広がる空にある太陽が暖かくする。
しかも一陣の風が通行する。だらだらと汗が流れ出る。
「あつい、あつい、あつい。干からびちまいそうだ。ちくしょうあの女、俺をこんなところに連れてこさせやがって。」
「あつい、あつい、あつい、煮干しから梅干しになっちまうよ」
体中の水が体中から水蒸気の様に飛び散る。
「まずい…目がフラフラする…」
水が飛び散ることによって体力が消耗し視界が安定しなくなって行く。
「腹も減って来た…何か飲み物と食料を探さないといけない」
そのように森をさまよっていると水の音が聞こえてくる。
「こっ、これは水!」
どこからともなく溢れ出る体力で疾走し音の現場へ向かって行く。
現場に到着すると小川が流れていた。
「水だ!水だ!水だ!水だ!」
俺は小川に顔面を突入し水がを口からどんどん入れていく。
「ふう、なんとか生き返った、ここに魚とかいれば最高だったんだよ」
腹の音が放たれる。
「とりあえず、食料を探しながら川に沿って行くか。小川だけど飲み水には困らんしなんかあるかもしれないからな」
そうして川に沿って走行していると、遠くに建物らしき何かが設立されていた。
「あれは、建物…もしかしたら誰かいるかもしれない。」
建物に近づく。
「キャー!」
中から悲鳴が聞こえてくる。
俺はそれを耳に入れると跳躍する。
跳躍したのち加速度をつけて建物の天井を突き破る。
「なっなんだ!」
突然の侵入に驚く人物、その傍らには人が地に伏せている。
「なんだこいつはいきなり天井突き破って来て!」
「くっ、間に合わなかったか」
地に倒れている人物に目を見開き観察してると、眼前の男が手斧を振りかぶってくる。
「死ねえええええ!」
俺はその振りかぶった手首を掴み横に一回転させ投げ飛ばす。
「うおわわわわわわわわわわ!」
投げ飛ばされた男は即立ち上がると逃亡して行く。
「チッ、逃したか」
逃げた男の背中を見たのち倒れている人物に目をみむける。
「遅かったか…」
倒れている人物は女性で斧が刺さった痕跡が見える。
俺はその人の墓を建てる。
そして家の中を物色する。
探しているとこの周辺の地図を見つける。
「こんなこと、泥棒と同じことだけど…」
俺は地図と最小限の食料を持ち、出発前に墓に手を合掌し旅立つ。
「このまま行けば街に出るか…とりあえず行ってみるかな…」
そうして森を抜けて行く。