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ごく普通の一般男子たちの異世界冒険論  作者: クラウンフィールド・ソベルバレンタイン
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砂糖マシマシまぜそば

ここ最近、僕が通っている学校の生徒が失踪している事件が多く起きている。


 失踪事件の最初の失踪者となった人は、「桜柳咲蘭」だ。彼は、トラックにひかれそうな女子を助けるために、助けたのち、なぜか行方不明となったらしい。その桜柳に助けられた女性の記憶はあいまいで、支離滅裂なことしか言わないので、桜柳が彼女を助けたのちどうなったかが全く分かっていないのだ。トラックに轢かれて死んでしまったとしても、その遺体がどこにも見当たらないので、「失踪」したことになっている。


 


 そして、その「桜柳咲蘭」の友達である、ルーフ・ベルファは彼の行方を捜している最中に行方不明になった。聞くところによると、とある児童公園で彼の姿を見たという証言がある。


 


「うーん。この展開!絶対になんかの力が働いているに違いない!」


 


桜柳とルーフ・ベルファと同じ高校に通う俺、「坂城琢真」はこの事件について解決したいと考えている。


 


そのため、放課後になると、僕は文芸部員なので、文芸部にあるコンピュータをインターネットに接続して、掲示板などで情報をあさっている。


 


……のであるが、その二人の情報が全くといってよいほど出てこないのだ。


 


どうにかしてその二人にもう一度会いたいと考えているので、この町の周辺での不思議な出来事をあさっているのである。


 


「なんか、不思議なことないかなー」


 


このようなことを考えていると、部室のドアを開けた一人の女子生徒が入ってきた。


彼女はこの文芸部の後輩である「霧ヶ峰」である。


 


「先輩先輩、聞いてくださいよー」


 


「どうしたんだ?」


 


「今日弁当を忘れてしまって学食で昼食を済ませようと思ったんですけど食券がなぜか売り切れていたんですよ。いつもは販売終了時刻ぎりぎりになっても売り切れる気配がないのに、今日に限ってHR前の時間にもかかわらず売り切れていて。私はもうおなかがすいてしまいましたよ」


 


霧ヶ峰は、僕に何かをおごってくれと言わんばかりの表情で見つめてくる。


彼女は僕をATMか何かと勘違いしているのであろうか。しかし、彼女がどうしてもかわいそうに見えてきたため、僕が優しいので、ごちそうすることにした。


 


「たく仕方ないな」


 


「あ、ご馳走してくれるんですか!さすがは坂本先輩!優しいです。高校の近くの公園の隣に、おいしいラーメン屋さんあるんですよ。そこ行きませんか?」


 


「らーめんか。いいよ安いし。」


 


ということなので、僕と霧ヶ峰はラーメン屋に行くことになった。


 


ラーメン屋のメニューを見ると、家系ラーメン、中華そば、まぜそばとどこにでもあるようなメニューであると思ったがなんと、裏メニューとして「砂糖マシマシまぜそば」と書かれている紙が堂々と壁に貼り付けられていた。裏メニューをうたっているのにもかかわらずこんなに目立たせるのはいかがなものであろうか。


 


「先輩!ここの砂糖マシマシまぜそばおいしいんですよ」


 


「まぜそばに砂糖って正気なのか?」


 


「えっ?先輩食べたことないんですか?おいしいんですよ」


 


怪しい、非常に怪しい。なんでまたまぜそばに砂糖なんていれるんだ。普通の味覚を持っていればそんな考えは思い浮かばないと思うのであるが。


 


「そうですかね。でも先輩、甘いものに砂糖をかけることってあるでしょう?スイカに塩を振りかけたり、醤油に砂糖を溶かして餅につけて食べたり。ってことでまぜそばもおいしいですよ」


 


「どんな理屈だよ」


 


ということで、砂糖マシマシまぜそばを注文した。


 


「そういえば、隣の公園だよな。ルーフ・ベルファがいなくなった場所って」


 


「そうですねえ。この公園ですねえ。嫌な思い出があります」


 


「嫌な思い出ってどんな?」


 


「知りたいです?」


 


彼女の視線は、上目遣いの視線であった。


 


「ああ」


 


「じゃあこのまぜそばを食べ終わったら……」


 


ということなので、まぜそばを食べたが味はもちろん。まずかった。


 


「いやーおいしかったですね。じゃあ、嫌な思い出について。」


 


霧ヶ峰が少し微笑んだ。すると俺は体全体に電流のようなものが働き、意識がなくなってしまった。

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