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ごく普通の一般男子たちの異世界冒険論  作者: クラウンフィールド・ソベルバレンタイン
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始まりの始まり

今回は少し長くなっております。

黒髪で小柄なペンシル、長髪で紫髪のルーム、アンドロイドのロイド。


3人を連れて俺は王がいる王都に歩く。


 


「王都までの道のりは歩いて6時間ほどです。この草原を抜け、森に入り、砂漠を抜けましたら王都ですね」


 


地図を見ながら第一使用人、ペンシルが答える。


 


「ご主人様と一緒なら、6時間の道のりも一瞬です」


 


6時間……距離にすると30kmくらいだろうか。車で行けば一瞬の距離だが歩くとなると足が棒になりそうだ。どうにかしてでももっと楽をしたいものだ。そういえば、ミツマタって車も作れるんだろうか。


 


桜柳はミツマタを一かけらちぎり呪文を喋った。


 


「自動車!」


 


するとミツマタは瞬きする間に自動車に変化した。


 


「ご主人様、なんですかこれは?」


 


「これはね、自動車というんだ。早いスピードでどこまでも行ける俺がもともといた世界の乗り物だよ」


 


俺はハワイで自動車の運転も習得済みなので自動車で王都に向かうこととした。


しかし、運転席に座りエンジンをかけようとしたが、うんともすんとも言わない。


 


「あっれーおかしいな、エンジンが始動できない……そうだ、ガソリンがないからか!」


 


俺はガソリンタンクに一万円札をひとかけ放り込み、


 


「ハイオクガソリン!」


 


と騒いだ。


 


そして運転席に戻りエンジンを始動するとエンジンが始動し自動車を運転できる状態にすることができるようになろうとした。


 


「な、なんですかご主人様!いきなり爆音と爆煙が放出されましたよ」


 


「あー、大丈夫大丈夫。とりあえずみんなもこの車の後部座席に座ってよ。」


 


「こうぶざせき?」


 


「あー、ここだよ。ここに座って」


 


そして、俺はアクセルを踏み倒し時速120km/hまで加速した。


流れるような景色に、メイドのロイドとルームとペンシルは、


 


「さすがはご主人様です!こんな便利な道具を一瞬でつくってしまうなんて!」


 


「自動車をつくるなんて大したことないさ」


 


アクセルをどんどん踏み、草原を抜け、森を抜け、川の中を走り、砂漠に入った。


 


「ご、ご主人様。ここは砂漠なのにちっとも暑くないです。もしかしてご主人様、魔法を使って空気を冷たくすることもできるんですか!?」


 


「あー、これはエアーコンディショナーっていって……まあこれも俺が元居た世界の技術さ」


 


「でもご主人様はすごいです。いいえ、最強です!」


 


「ご、ご主人様。私をつくってくれてありがとうです」


 


「わっ、私も人生を変えてくれてありがとうございます!」


 


「みんな、僕も君たちをもっと幸せにできるように頑張るよ」


 


「「「さすがはご主人様です!」」」


 


三人のメイドの目はとろけるような甘い目をしているのが、バックミラーから見ることができた。


 


数分後、砂漠を抜けた俺たちは王都に到着した。


先ほどの駅があった街とは、雰囲気が全く違う。建物の裏路地に浮浪者はいない、みな元気そうな顔でまちを歩いている、商売が盛ん、高そうな高給で見た目が華やかで華美な服を着ているような人が街を歩いているので、とても栄えていることがよくわかることから、ここは王都だということを実感することができることから、俺の王の座を奪おうという気持ちの昂りは抑えることが二度とできないような高ぶりになった。


 


「ご主人様、さっきのまちではうらやましそうな目で私たちを見ていましたが、王都では化け物を見るような眼で見ていますね。やっぱり、ご主人様が作り上げた車が珍しいからですね」


 


「ご主人様、私は生まれてから間もないので見るものすべてが珍しく感じますが、こんなにすごいことだって言うことがよくわかります。さすがはご主人様です!」


 


王都のメイン通りを抜け、王が住んでいるであろう立派なお城に到着した。


 


「王様が住んでいるお城の建物はじめてみました!こんなに立派なんですね~♪」


 


そう、立派な建物だ。俺が住むのにふさわしいくらいの大きさ、華やかさ、きらびやかさは美しい。あと、広い庭園も。


 


屋敷の周りを周回するとだいたいどのようなつくりになっているのかがわかったので、門番のところまで行くことにした。


そこには、いかつい男二人が甲冑をかぶり警備している。


さっきからずっと俺たちのほうをにらんできている。まあそうするのも仕方ない。こっちの世界では物珍しい自動車に乗り屋敷の周りをぐるぐる回っているのだから。


 


もちろん俺は、そんな門番などにかまっている暇はない。


門番を車ではね飛ばそうと思ったが、下手気に車が傷ついたりすると修理するのが大変なのでやめることにした。やはり、ここは会話で何とかするしかないだろう。


 


「もしもし、王に会いたいんだけど王はいるかな?」


 


「貴様、こんな見知らぬ物体に乗りこみ、奇抜な格好をしている奴に王に合わせられるわけないだろう!今すぐ帰らなければお前を真っ二つにするぞ!」


 


門番とは言葉が通じそうもないのでとっととこの場を何とかしたい。


そう思ったやさき、戦闘用アンドロイドメイドであるロイドが車から降り、


 


「ご主人様、私が何とかして見せます」


 


「ロイド助かる!」


 


「インプットアウトプットシステム起動!空間制御ドライバー起動、範囲指定、門番の周り、時空ストップ!」


 


すると、門番は氷のように固まり動かなかった。


 


「「さすがはロイド!すごいですね」」


 


「私にできることは戦闘のみ。戦闘でご主人様のお役に立ててうれしいです」


 


「ありがとう。ロイド!」


 


厄介払いができたので、さっそく屋敷に乗り込む。


 


「ご主人様、私もちょっとした魔法のようなものを使えるのでご主人様のお役に立てるよう最善を尽くしてまいります」


 


ペンシルは、ペコっとお辞儀をしながら言った。するとルームは泣きそうになりながら、


 


「ご主人様、私……何も……できなくて……すみませんご主人様さまぁぁぁ」


 


「そうだルーム!ちょっと待ってな……『トランシーバー!』」


 


ミツマタが、2つのトランシーバーに変化した。


 


「これを使うと俺と会話をすることができる。君は屋敷の外の藪のところで危ない変化がないか見張って、もし何かがあったらこいつを使って連絡してほしい」


 


「離れたところで会話ができるなんて!ミツマタは、発想力がないと使いこなせない代物……それをそう簡単にたくさんの便利なものを作り出してしまうなんて。本当にすごいです!」


 


こちらの世界にはトランシーバーや自動車といった類いのものは発明さえていなかったようだ。そうと知れば、王都の戦いはハイテク機器を使いこなすほかにあるまい!


 


王の立場を奪う戦いは始まり始めた。

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