出刃包丁を持った強盗仔猫がやってきた
木枯らしの吹き荒む寒い夜 出刃包丁を持った仔猫がやってきた。
仔猫
「か、かねをだちぇ!」
僕
「ん? お金? いいよ。 いくら欲しいの?」
仔猫
「さ、さんじぇんえん!」
僕
「いいよ。 はい、三千円」
仔猫
「????まるいおかねしかしらないの」
僕
「あぁ、小銭の事ね。でも重いよ、持てる?」
仔猫
「もてないの」
僕
「じゃぁその出刃包丁はここに置いてきなよ」
仔猫
「うん そうしゅる」
僕
「君一人でお買い物行ける?」
仔猫
「おみせのばしょわからないの」
僕
「じゃぁ一緒に買いにいこうか」
仔猫
「いくの」
僕
「たくさん買えてよかったね」
仔猫
「おなかぺこぺこだったの」
僕
「誰も取らないからたくさんお食べ」
仔猫
「すゅごくおいしいの」
僕
「まだたくさん残ってるね、持てる?」
仔猫
「おもいの」
僕
「じゃぁ君が好きな時にいつでもおいで」
仔猫
「うん!」
僕
「今日は帰るの? お外寒いよ」
仔猫
「おうちないの」
僕
「今晩 泊まってく?」
仔猫
「そうしゅる♪」
この日から小さな家族が増えました。