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A君とBちゃんの対話。  作者: 夢探し
7/7

第7回 正義

正義って何?アンパンマンは?トランプは?キング牧師は?

A君「今日は正義について考えてみたいんだ。」

Bちゃん「正義って偽善じゃない?」

A君「本当の正義はないのかな。」

Bちゃん「世の中絶対唯一の正解なんてないんじゃないかな。正義は多くの人が正しいと思うから正義なんじゃない?正解を知ってる優等生が正義」

A君「例えばキング牧師は誰がみても正義だと思うな。」

Bちゃん「本当かしら。白人至上主義を掲げてる人達からしたら正義でもなんでもないんじゃない?元はと言えば黒人は奴隷なんでしょ?なんで同じ立場にならなきゃいけないんだって思う人もいたかもしれない。けれど、人は皆平等という価値観の元ではキング牧師は紛れもなく正義だった。問題は人が共感できる価値観をどれだけ強く持っているかということとそれをどれだけ説得的に世間に示せるかってことかもしれない。」

A君「じゃあアンパンマンは正義でしょ。」

Bちゃん「バイキンマンにとったら?いつも殴られて飛ばされて、今でいう弱い者いじめじゃない?ヒーローなら暴力も許されるのかしら。説得とか交渉の余地はないのかしら。私がいいたいのは人と人との間には本当の正義はないってこと。価値観のぶつかり合いなんじゃないかって思う。それを国が国民に力で示すのが法律、権力による暴力の正当化。正義は国だけが持つようになったのかも。」

A君「むーん。けど、それじゃああんまりだ。」

Bちゃん「結局は多数派が正義を語るのよ。多数派が法律を作って正義を振りかざすのよ。」

A君「それじゃあ、トランプさんの7カ国入国禁止は?トランプさん負けちゃったよ。連邦高裁で。選挙で勝ったのに、正義じゃなかったんじゃない?」

Bちゃん「日本もそうだけど、アメリカも三権分立だからね。国会、政府、司法のそれぞれが正義を語って、どこかが行き過ぎてたら、それちょっとおかしいんじゃない?ってブレーキをかける。それ少数派の意見じゃんっていうかもしれないけど、そういう制度を作ったのも憲法を作った当時の多数派が決めたことだからね。制度という正義を変えるには時代と共に、多数派の考え方が変わっていかないと変わらない。多数派の価値観ってなんだろう?って考えるのが正義への一番の近道かも。」

A君「僕は単純にかっこいいからアンパンマンを応援したいだけなんだけどな。」


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