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文化祭前日 ◆

 文化祭の準備も進み、ついに明日が文化祭となった。

 あれからずっと考えていたが、俺は薫にはっきりと自分の感情を伝えることに決めた。

 自分の心を隠していても先へは進めない。

 俺はそう思った。


「と言ってもな……どうしたもんか」


 正直、俺には告白するための言葉なんて思い付かない。

 月が綺麗ですね、なんて言っても薫には分からなそうだし、不発に終わったら俺が恥ずかしい。


「やっぱり薫には直球でいった方がいいのか……?」


 シンプルに好きですと言った方が確実だろうか。

 まあ、アイツがノーと言う確率は低いのかもしれないが、薫が俺に告白してこないのが、まだ親友として過ごしたいと思っているからとかの理由だったら、断られる可能性はある。

 だが、俺の不安はそれだけだ。

 当たって……砕けたくは無いが、それぐらいの気持ちで行かなければ、告白なんてできないだろう。


「あとは、告白するタイミングと場所だな」


 日付は文化祭二日目、つまり最終日と決めている。

 場所に関しては、体育館裏というのは定番の場所ではあるが、文化祭後の場合は別だ。

 何故かというと、毎年文化祭の後には体育館で二時間程の打ち上げをするのが恒例らしく、人が来る可能性があるからだ。

 なので、体育館裏は除外する。


「一番良いのは……屋上か」


 校舎から屋上に上がれる階段は体育館からはかなり離れている。

 打ち上げ会場からわざわざ来るやつは、中々居ないだろう。

 打ち上げの時に薫とこっそり抜け出せば、屋上までなら簡単に行ける。


「これなら、場所も問題なさそうだな」


 場所も問題がないとなれば、特に気になることも無い。

 断られることだって、そうなってしまえば仕方がない。

 頭では仕方が無いと割り切っていても、断られるのは怖いが、どうなるかわからないものを無理だと決めつけたくはない。


「よし!今日はもう寝るか」


 俺は明日と明後日に響かないように早めに寝ることにした。

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