愚痴と盗聴と・・・
遅くなって済みません
しかも、内容薄いです・・・・
「なぁ、レン。
最近、ちょっとしたことでユーリアが嫉妬するんだがどうすれば抑えられると思う?」
「それをつい最近軟禁された俺に聞くか?」
このことはミナとアリスには言えないが、ジンになら問題ないだろう。
というかたまには愚痴をこぼさないとやってられない。
「・・・・ついに、そこまでやられてたか。」
「監禁じゃなかった分まだましと思ってる。
軟禁されてた時も特に何があったってわけでもなかったしな。」
一緒に寝はしたが、俺を信頼しきって寝ているところ見たら手を出す気にもならかったしな。
「2人ともなんて羨ましいこと言ってるんですか!!
あんな綺麗な奥さんや妹さんから嫉妬されるなんて世界中の男から殺されても文句は言えませんよ!!」
ちなみに、今はジンの部下と一緒に飲みに来ている。
未成年だがこの世界じゃ関係ない。
「それに隊長はまだしも、レンさんは可愛い妹2人にあのミナさんからも迫られてるなんて、一時期は本当に闇討ちしようかと皆で相談してましたよ。」
ミナはこの街じゃアイドルみたいなものらしい。
才色兼備を素で表しているような奴で、性格も勝気なところはあるが自分の立場を鼻にかけないというこで影ではかなりの人気者。
なぜ、影かというと表立って言えばジンがいたからだ。
最近は表立って言う奴もいるが俺がいるということで狙っている奴はいないようだがな。
「俺が言うのもなんだがそんなことしたらフリッグかアリスに殺されるぞ。」
「あの2人に勝てる存在っているんですかね・・・・」
「そういえば、最近また可愛い娘が来たじゃないですか。
1人くらい俺たちにも紹介してくださいよ。」
「天笠のことか?
別に紹介してやってもいいがたぶん一蹴されるぞ。」
いまだにフリッグのことは狙っているからな。
昨日なんて、ベッドに潜り込まれて大騒ぎだった。
「どうしてレンさんの周りはあんな可愛い娘ばっかり・・・・・」
「羨ましすぎる!!」
「俺たちにも出会いを!!」
酔ってるなぁ。
まぁ、気持ちは分からないでもないんだがな。
俺がこんな状況じゃなくて、俺みたいなやつがいたら多少はいらっとするだろう。
「話を戻すがどうすればいいと思う?」
「ユーリア以外の女性と会わなければいいと思いまーす。」
「仕事があるから無理だ。」
「毎日、愛し合えばいいと思いまーす。」
「それはやってる。」
「さっきマジで殺意湧いたんですけど・・・・・
よく話し合えばいいんじゃないですか。」
「やっぱりそれしかないか。」
「俺から言えるのはとりあえず、フリッグとアリスに会わせるな。
冗談抜きで監禁されるぞ。」
いや、フリッグなら監禁で済むかもしれないがアリスの場合は血を見るかもしれない。
「いつも監禁とか軟禁とか物騒なこと言ってますけど本当にあんな可愛い娘がそんなことするんですか?」
まぁ、確かに外見だけなら普通そう思うよな。
俺だって普通にすれ違っていたらそんなこと思わない。
「ためしにアリスと話してみるか?
どうなってもしらないが・・・」
「しゃべるだけで何が起こるんですか!?」
「まぁ、あれだ、精神崩壊を起こすかもしれない。」
読唇術やら人心掌握やらいろいろなスキルを持ってるからな。
精神崩壊に追い込むくらい普通にできそうだ。
「よく、そんな子を妹だと思えますね・・・」
「まぁ、多少はやんちゃなところがあるが可愛いものだろ。」
「それを可愛いですませるところがもてる秘訣なんですね。」
「俺たちじゃあ絶対無理だな。」
「いや、レンさん以外無理だろ。」
とはいえ、アリスが俺たち以外の前で素で接するとは思わないけどな。
アリスの演技は一目見たくらいじゃあ見抜けない程上手い。
まぁ、俺には通用しないけどな。
「でも、付き合うことになったら尻しかれそうですよね。」
「そうでもないぞ。
妹さんもアリスもレンに好かれるためってことでいろいろやってるからな。
尻に敷かれるというより尽くされすぎるって感じだ。」
「本当に羨ましすぎる・・・・」
「そのかわりに、一度許したらその後は酷いぞ。
尽くされて尽くされて、逃げ場を潰されて、それでも逃げようとしたら監禁されるんだぞ?
誤解されるようなことをしたら、その誤解を晴らすまで何時間も説得しないと納得してくれないんだぞ?
ちなみに説得に失敗したら冗談抜きで血を見ることになるからな。」
アリスなら首を引き裂くとか、四肢を壁に打ち付けるとか平気でやれる。
というか俺みたいな死なない体じゃなければアリスと付き合うなんて無理だ。
「・・・すみませんでした。」
「まぁ、基本的にあいつらは無害だから怒らせるようなことだけはしないようにな。」
「そうなると安全に付き合えるのってミナさんくらいですか?」
確かに、フリッグやアリスと一緒に過ごしていながら真っ当な恋愛観を持っているミナならフリッグとアリスをどうにかしてしまえば問題はないだろう。
それがどれだけ難しいかは置いておくが。
「そういう意味では確かにミナが一番なんだが、どうしてもそういう感情を持てないんだよなぁ。」
「どうしてです?
あんなに可愛いのに。」
「確かに可愛いとは思うんだが、ミナを見てるとからかってやりたくなるからな。
そういう対象としてはみにくい。」
「ミナさんをからかうなんてレンさん以外やりませんよ・・・」
side フリッグ
「まったく、好き勝手に言ってくれますね。」
「そう?
全部的を射たものだとおもうけど。」
「というか、盗聴ってもはやストーカーよ・・・・」
「そういいながら、ミナもしっかり聞いてるじゃないですか。」
「それは、それよ。」
それにしても、私たちの前では本音を言わないだけと少し思っていましたが、完全に妹扱いですね。
そして、私とアリスは完全に危険者扱いされてます。
「分かってないなぁ、お兄ちゃんは。
お兄ちゃん以外の人を苛めたって楽しくないんだからそんなことするわけないのに。」
「ちょっとまちなさい、するわけないって、やろうと思えばできるってこと?」
「実際にやったことはないけどできるんじゃない?
やり方は一通り教わったよ。」
ア、アリスがなんだか遠い存在に思えてくるこのごろです・・・・
これって私のせいなんでしょうか?
「やりすぎるとレンに嫌われちゃうわよ。」
「それはないよ。
だって、お兄ちゃんはどんなアリスでも受け入れてくれる。
その上で正しい道を示してくれる。
アリスはアリスのままでいられる。
だから、お兄ちゃんが大好きなんだよ。」
アリスの心酔ぶりは私以上かもしれないとときどき思います。
言っておきますが私ですよ?
日常的にレンを閉じ込めたい、ずっと私を見てもらいたいと思い、今このときでも盗聴と自分でもストーカーじゃないかと思う位のレベルです。
その私が私より凄いと思うアリスは本当にレンがいなくなったら死ぬかもしれませんね。
「それにしても私を見たらからかいたくなるってどういうことよ。」
「とは言いつつも結構嬉しかったりしてるよね。」
「そんなわけないでしょ!!」
顔を真っ赤にして言っても説得力がありませんよ、ミナ。
「だって、からかわれてる間はお兄ちゃんはミナお姉ちゃんに付きっ切りだし、その後もご機嫌取りの為にあれやこれや考えてるわけだから嬉しくないはずないもん。」
「うっ・・・」
「お姉ちゃんとは違う意味で嬉しいんだよね。」
「っ、そうよ悪い!?
あのレンがずっと私のこと考えてくれるのよ。
嬉しいに決まってるじゃない!!」
「あっ、お兄ちゃんの気持ちちょっとわかるかも。」
アリスはレンより酷いドSですね。
アリスと将来過ごす子になる人は大変そうです。
もちろん、レンは私の物なので関係ありませんけどね。
「で、お前らはいったい何をやってるんだ?」
あれ?
なぜ、レンの声が聞こえるのでしょうか?
「お姉ちゃんが盗聴してたよ。」
売るの早くないですか!?
これはアリスもミナも聞いていたんですから連帯責任です。
「アリスも「アリスは止めようって言ったのにきいてくれなくて。」」
この子は悪魔ですか?
吸血鬼だから悪魔の一種であるかもしれませんけどいくら何でも酷すぎます。
「俺がそれで納得すると思うか?」
「ううん。
でも、アリスが止めようとしていないってことを証明できないとお兄ちゃんはなにもできないよね。」
なんでしょう、先ほどの会話にとてもレベルの高い探り合いが行われているようにに感じます。
「はぁ、もうこんなことするなよ。」
「は、はい!!」
「ごめんね、お兄ちゃん。」
「どうして、アリスが謝るんだ?」
「言わなくても分かるでしょ?」
それにしても、最近やけにレンとアリスの仲がいいような気がしますね。
「ねぇ、フリッグ、レンとアリスってあんなに仲良かった?」
「私もそう思ってたところです。」
レンが私以外の女性と仲良くしているところは何度見ても胸がもやもやしますね。
「レン!!」
「・・・・なんだ?」
「私は絶対に負けませんよ。」
side out
・・・・・・驚いた。
また、変なスイッチが入ったと思ったんだが、どうやら俺が思った以上に成長しているらしいな。
「ちぇ・・」
アリスもこれは予想外だったようだな。
大方、嫉妬させてまだまだ子供だってことを俺に示すつもりだったんだろう。
「それはいいが、ストーカー行為はもうやめろよ。」
頑張れよ、フリッグ