表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/127

アリスの教育方針

久しぶりのアリスメインの話です。


「アリスと2人で仕事するの久しぶりだな。」


「あのドラゴン退治の時以来だね。

今回もアリスが頑張るから後で褒めてね。」


いや、俺も半年以上戦い続けてるわけだからそこらの奴らより強い自信はあるんだぞ。

威力の高い銃も使えるようになったし、遠距離からの射撃もできるようになった。

接近戦でもある程度の武器なら一通り使えるし、アルフヘイムの中ならかなり上の実力を持ってると思う。

そりゃ、うちの女性陣に比べたら天と地との差くらいあるが・・・・


「なぁ、アリスは学校とか行きたくないのか?」


いくら戦闘に特化した才能があるとはいえまだ11歳のアリスにこういうことばかりさせたくない。

できれば年相応のことをさせてやりたい。


「アリスはお兄ちゃんと一緒にいることが一番なんだから行かない。

それに学校なんて行っても学ぶことなんてないよ。」


アリスが俺たちの妹になってから既に半年、ミナの教育もほとんど終わってるから一般的な知識は一通り持ってる。

それに俺とフリッグが家事を教えて、フランからは情緒教育も受けてる。

・・・・・確かに学ぶことなんてないな。


「でもな、集団行動の中で得るものもあるんだぞ。」


「ん~、じゃあ、お兄ちゃんが結婚してくれた行ってあげる。」


そんなにこやかに言われても・・・・・


「だって、アリスがいないときにお姉ちゃんたちの誰かと付き合ったりしてたらやだもん。

だから、お兄ちゃんがアリスのものになってくれたって証をくれたら学校でもなんでも行ってあげる。」


「この国では15歳以上じゃないと結婚はできないんだぞ。」


「じゃあ、婚約で。」


「俺を犯罪者にしたいのか?」


「美少女は正義だってフランおねえちゃんは言ってたよ。」


「アリスはまだ幼女だろ。」


「恋を知ってたらそれはもう少女だよ。」


「俺が言ってるのは内面じゃなく見た目だ。」


「合法ロリって言葉があるくらいだから見た目なんて関係ないよ。」


「アリスの口から聞きたくない言葉が・・・・」


「アリスはちょっと目を離すとどんどん成長していくんだよ。」


「違う意味で目を離したくなくなるぞ。」


「お兄ちゃん、大好き。」


なんだろう、アリスとの会話が楽しい。

なんだか、誤魔化されてる感じがするが本人がここまで嫌と言っているなら誤魔化されてやるか。



「カザミネさん、お話があります。」


「奇遇だな、俺もあんたには言っときたいことがいくつもある。」


もはや、俺にとってこの人は宿敵だな。

アリスを変な世界に目覚めさせようとする悪魔だ。


「アリスちゃんに学校に行けと言ったそうですね。」


「アリスの情緒教育には感謝してる。

だが、流石に見過ごせないところまで来てるからな、ここらで真っ当な教育を受けさせようとし思ってのことだ。」


「カザミネさんは馬鹿ですか?

確かに私の趣味をアリスちゃんに話したことはありますが、あれはアリスちゃんの性癖です。」


まさか、変態に馬鹿扱いされる時が来るとは・・・・


「それが問題なことに気付け。

11歳の女の子になんてこと話してるんだ。

あんたと出会うまでは純真無垢だったってのに。」


「それこそカザミネさんがアリスちゃんを強制してたんじゃないですか。

私はそれを解き放ってあげただけです。」


「だから、アリスにはまだ早いって言ってるんだ。

こんな歳から変な趣味に目覚めて将来性格が歪んだらどうしてくれるんだ。」


「そこら辺の手加減はしています。

それに、アリスちゃんは頭がいいですからそんなことにはなりません。」


「アリスの頭がいいことくらい知ってる。

それに、家事だって完璧にこなせるんだぞ。」


もう、俺やフリッグが指導しなくても一通りはできるようになってる。

俺の周りはハイスペックの奴ばかりだな。


「アリスちゃんの手料理は本当に美味しいですよね。

それにすっごく可愛いですし、アリスちゃんをお嫁にもらう人は本当に運がいいです。」


「何を言ってるんだ?

アリスを嫁になんてやるわけないだろう。」


「臆面もなくシスコン全開ですか・・・・

まぁ、その気持ちは分からないでもありません。

どこの馬の骨ともわからない相手にアリスちゃんを預けるくらいなら私がもらいます。」


「やっぱり、あんたも天笠と同類だったか。

言っておくがアリスはやらないぞ。」


「失礼ですね、私はどっちもいけるだけです。

それに、アリスちゃんはカザミネさんの嫁なんですから冗談に決まってるじゃないですか。」


「確かに俺はアリスのことは好きだがそれは家族愛であって恋愛じゃない。

ありえないとは思うが俺が認められる男が現れたら罵詈雑言を浴びせて祝福してやるつもりだ。」


まぁ、アリスが本当に好きな奴を連れてきたら本気で祝福してやるつもりだ。

俺の我儘でアリスを縛るつもりはないしな。


「全然祝福できてないじゃないですか。

それにしても、アリスちゃんだけでなく他の2人からもあんなに好かれているのに手を出さないなんて、年上好きなんですか?

それとも、男がいいとか言いませんよね?」


どうして、妹に手を出さないだけで男好きと勘違いされるんだ?

もう、何度か聞いたことあるが失礼にもほどがある。


「あんたには俺が日頃どれだけ苦労してるか1割でもわからせてやりたい。

俺の妹は普通の男だったら間違いなく過ちを犯してるくらい可愛いんだぞ。」


「流石にアリスちゃんと肉体関係を結ぶのは早いのでプラトニックな関係にして欲しいですね。

でも、どうしてもというなら私は止めませんよ。

アリスちゃんも望んでいるようですし。」


「そんなに俺を犯罪者にしたいのか?

だいたい、アリスにそんな話自体まだ早い。」


「言っておきますが、私が話す前からどうすればカザミネさんを誘惑できるか聞いてきましたよ。

おそらく、妹さんに影響されてのことだと思います。」


確かに、あんな環境で育ったらしょうがないのかもしれない。


「とにかく、アリスちゃんは学校なんて行く必要なんてありません。

必要な知識以上のことも知ってますし、ちょっとカザミネさんには過敏ですけど、それを除けば社交性も協調性も問題ありません。

何より、学校なんて行ったら私と会う時間が減っちゃうじゃないですか。」


最後以外を除けば、確かに学校には行かなくてもいいように思えるが


「だが、アリスだって友達くらい欲しいだろ。」


「私がいるじゃないですか。

それに、姫様に、長の娘さん、最近やってきた美少女もいますよ。」


ミナは友達というより姉って感じだし、フリュネは俺が警戒してるからアリスも一枚壁を作ってるし、天笠は来たばっかりだからまだ打ち解けてない。

なにより


「俺が言いたいのは同年代の友達だ。

アリスは意外と寂しがり屋なんだぞ。

俺が相手をしてやれる間はいいが、いつまでもってわけにはいかないだろ。」


どんなに頑張っても99年後には俺はもういないんだから。


「そんなの、ずっとカザミネさんが一緒にいてあげればいいじゃないですか。

あと5年も経てばアリスちゃんは完璧な美少女ですよ。

それから結婚でもすれば万事解決じゃないですか。」


「それにはいくつか問題があるがとりあえず一番大きな問題はフリッグがいる。

今はおとなしいが、俺がちょっと知らない女と話すだけで監禁されかけたんだぞ。

祖のフリッグに、アリスと結婚するなんて言ったらどんな目にあわされるか・・・・」


最低でも記憶を抹消&感情操作、最悪世界崩壊だな。


「妹さんはヤンデレちゃんでしたか。

それは難しいですね。」


「フリッグがただの美少女ならまだ良かったんだが、国を一人で落とせるくらいの力を持ってるから厄介だ。」


俺の選択次第で世界が滅びるなんて怖すぎる。


「なんというか、頑張ってください。

これがもてる男はつらいってやつですか?」


「しらん。」


「あっ、お兄ちゃん、フランお姉ちゃん。」


「どこに行ってたんだ?」


「仕事を選んでたんだよ。

それより、フランお姉ちゃんでもお兄ちゃんは渡さないよ。」


「大丈夫ですよ。

カザミネさんがあと10年若かったら話は別ですけど。」


ストライクゾーンが極端すぎるだろ。

10年も若返ったら10歳満たない子供だぞ。


「アリスはお兄ちゃん一筋だから歳の差なんて関係ないよ。

お兄ちゃんが1歳でもアリスはお兄ちゃんを好きになってるよ。」


流石にそれはまずいだろう。

一歳って、ショタコンってレベルじゃない。


「さすがの私も1歳は無理ですね。

6歳以上なら問題ないですけど。」


この人は一度病院に連れて行くべきだな。

その内性犯罪を起こすぞ。


「相変わらず、フランお姉ちゃんは面白いね。

それじゃあ、これお願いします。」


「はい、気を付けて行ってらっしゃい。」


「うん、お兄ちゃん、行こう。」


「ああ。」


あまりこの編愛者にアリスを近づけたくないが実際見てみると本当に懐いてるし、もう少し様子を見るか。


「アリス、学校行きたいか?」


「ううん、絶対行かない。」


「そうか。」


それじゃあこの話はなかったことにするか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ