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激戦

side ミナ


アリスの攻撃を皮切りに敵の眼がアリスにいってる。

あれだけ、派手に攻撃されれば当然と言えば当然だけなんだけどね。

これで、人を見下していた神も悪魔も少しは認識を改めるのかしら?

どうでもいい考察はやめましょう。

妹分にばかり、頑張らせるわけにはいかない、というか、このまま黙って見ているだなんて私のプライドが許さない。


「準備は良い?」


「魔力充填率96%、いつでもいけます」


それじゃあ、人知の結晶、この私の最高傑作、半永久循環魔導兵器『世界樹』

その威力とくと思い知りなさい!


「『世界樹』発射!」


フリッグから話を聞いて確信できたことがある。

それは、神は倒せるってこと。

実際に、アリスもすでに何体もの神を倒しているわけだし、そんな当たり前のことをと思うかもしれないけど、別にアリス程の力がなくても倒すことはできる。

神が世界を壊せる力を持っていると言っても、それは神力という力が異物であり、世界が受け入れられないからであって、決して、神自身の力が世界に匹敵するわけじゃない。

なら、世界の力を使うことができれば神を倒せる。

でも、アリスのように世界の力をその身に宿すなんてことはできない。

そこで、世界の力を収集し放つ魔導兵器の開発、それはでは誰にでも考え付くけど、それだけの魔力を消費し続ければ世界が枯渇してしまう。

故に循環させる、各地の霊脈に刻印を刻み、そこから魔力を吸い上げ、還す。

一筋の光線は幾多に分かれ、刻印を目指し奔走する。

魔力を光線に変換、光線を阻む、他にも魔力のロスはないわけじゃないけど、世界の魔力は膨大だし、その程度のロスなら世界の自己回復で補える。

大地から吸い上げた養分を、後に返還する樹のように。


「まぁ、欠点は決まった方向にしか撃てないってところだけど、効果は上々ね」


これで、空を飛んで戦おうとはしないはず。

後は、集まった人達の出番。

指揮は任せるわよ、フリュネ。


side out


side フリュネ


信仰の対象である神を敵に回すとはの……

まぁ、よい、妾の道を邪魔するというのであれば神であろうと屠ろう。

アリスとミナの働きで、敵の出鼻は挫いた。

今なら士気も高められよう。


「皆の者、今、我が国は未曽有の危機に瀕しておる。

異形の者が空を覆い、我等を滅ぼさんとしておる。

ここに集いし兵たちよ、お主らはそれを許すのか!

黙って指をくわえるなど、赤子にでもできよう!

お主らが赤子でないならば、行動で示せ!

侵略者たちを跳ね除け、我等が大地を守り通せ!」


「おおおおおおおおおおおおお!!!」


「見よ!、最強の種たる真祖の吸血鬼、我等が国切っての天才が圧倒しておる!

敵は無敵でも不死でもない!

我等が力で打倒できるもじゃ!

我等が雄姿、とくと見せつけてやろうぞ!」


士気は上々、これなら多少の猛威であろうと臆することはなかろう。

アリスとミナの攻撃で高位の存在でなければ無傷というわけではあるまい。

それならば、妾でも倒すことは可能であろう。


「勇者たちよ武器を取れ!

我等には神の祝福がある!

恐れるものは何もない! 

行くぞ、妾に続け!」


全ての武器に簡易的ではあるがアリスが対神の魔法を施しておる。

普通の武器ならば刃など通らぬが、これなら一般の兵士でも神を殺すことができる。

とはいえ、地力が違いすぎる、今でこそ流れがある故、優勢かもしれぬが時間が掛かればかかるほど戦況は押され始めるであろう。

早くけりをつけるのじゃぞ、レン


side out


side アリス



ミナお姉ちゃんもお姫様も動き出した。

そろそろ、大物を狩りに行こうかな。


「貴様か、我同胞の命を狩りつづけているのは」


雑魚ではない、けど、アリスが狙っているのは主神か魔王クラス。

できるだけ、体力は温存しておきたいけど、こんなのアリス以外で倒せそうにないかな。


「付け加えると、貴女の命もだけどね。

アリスはこう見えて忙しいから、さっさと死んでね」


「小娘如きが粋がるな、魔神・ラウム、その命 ……」


「まったく、魔神を名乗る者がこうも簡単に背後を突かれるとは、魔神の質も下がり果てたものですね」


首がポロリ、あの顔を見る限り首を落とされたことに気付かずに死んでる。

一切無駄のない一撃、流石アリスの先生だね。


「ともあれ、遅れてすみません。

怪我はないですかアリスちゃん?」


「こんな雑魚に怪我なんて、フランお姉ちゃんも冗談が下手だね」


「それは、すみません。

一応、魔神といえば悪魔でもそこそこの実力を持っていますからね」


「ところで、すごく今更な感じがするけど、フランお姉ちゃんって何者?」


「元魔神です、悪魔って人と違って醜いですよね。

だから、逃げて、この世界で可愛い子たちを愛でてたんです」


「あはは、フランお姉ちゃんらしいね。

それじゃあ、ぞろぞろ集まってきたし、やっちゃおうか」


「それじゃあ、どっちが早く倒せるか勝負しましょう。

私が勝ったら、一日着せ替え人形になってくださいね」


「アリスが勝ったら、さっきの気配の消し方教えてね」


それじゃあ、ちょっとだけ奮発して


「降り注ぐは月の滴、光は凶刃、槍の雨、この地に墓標を打ち立てろ、『ルナグレイブ』」


超広範囲に疑似神力を纏った槍の雨、威力は折り紙つき、悪魔なら掠っただけでもその身を焼き尽くす。


「アリスちゃんは攻撃が派手ですね」


うわ~、あんな変哲もないナイフだけでアリスと同じくらい倒してる。

あの速さもだけど、気配遮断が凄い。

目の前にいるのに、気配が薄すぎて認識しずらい。


「……どうやら、大物が着たみたいですね」


「お前、ウァレフォルか?」


「ええ、お久しぶりですね、ヴィネ、べリアル。

もう、二度度会うことはないと思っていました」


「嬉しいぜ、お前は俺が唯一取り逃した獲物だからな。

今度こそ、縊り殺してやる」


「あらあら、べリアルはウァレフォルにご執心のようだし、私はそっちの……」


「おい、どうし……っぐがああぁあぁあ!?」


「う~ん、やっぱり、フランお姉ちゃんみたいに上手くいかないなぁ。

一人目の方も返り血を浴びちゃったし、2人目なんて途中で気づかれちゃった。

見よう見真似じゃこれが限界かな?

ん、どうしたのフランお姉ちゃん?」


「……いえ、なんでもありませんよ。

アリスちゃんは殺す時の力が大きすぎますね。

急所を突くんですから、もっと、力は抑え、狙いは正確にやればより精度は増しますよ」


「ふ~ん、成程成程、あれ、でも、教えちゃってよかったの?」


「アリスちゃんと私が倒した数は同じくらいでしたから、さっきの2体を倒したアリスちゃんの勝ちですよ」


「そっか、でも、僅差だし1着なら着てあげてもいいよ?」


「それは帰った後、じっくし厳選しないといけませんね」


「お兄ちゃんの見る目が変わっちゃうくらい可愛いの期待してるね」


「任せてください、そうと決まれば、いつまでもこんなことしている場合じゃありませんね」


「うん、張り切って行こう!」


side out


「立て、風峰、この程度終わるわけじゃないだろう?」


血を流しすぎたか、意識が朦朧とする……


「そうか、今楽にしてやる」


っぐぁ、動け!


「やはり、狸寝入りか、だが、どこに逃げようと私からは逃げられない」


くそ、こいつと対峙するのは2度目だが、音を操る能力がここまで厄介だとは思わなかった。

フリッグもいない、今、どうやったらこいつを、天笠鈴音を倒せる




ひたすらアリス無双の回でした。


次回からはレンside、レンvsリンネ、フリッグvs舞花


残り3,4話位で完結予定です


ここまで来たら最後までお付き合いを


それではまた次回(。・ω・。)ノ~☆'・:*;'・:*'・:*'・:*;'・:*'バイバイ☆

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