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襲来

1日平均12時間寝てました(-_-)zzz


GWあっという間でしたね……



「兄さんはこれから一生苦しんで生きていくことになります」


「お前がそういうんならそうなんだろうな」


「すみません、しかし、兄さんが望むなら私が……」


「馬鹿言うな、自分のことで精一杯だろ?

お前が背負うことでも、気にすることでもない」


「兄さん……」


「お前らしくないな、いつものような軽口はどうした?」


「……、私たちはたった2人の家族なんですから、つらかったらいつでも言ってくださいね」


「ああ、頼りにしてるよ」



「懐かしい夢を見たな」


あいつは元気でやってるだろうか。

いや、このタイミングで夢を見るってことは……



「あれ、レン、トレーニングは良いんですか?」


「ああ、今日は特別だ」


「今日は何かあったんですか?」


「いや、なんとなくだが、これから何か起こる気がする。

フリッグ、今日これから何が起こっても絶対に手を出すな」


「それはいいですけど、この家には私とアリスが結界を張っていて許可しない限りは入れませんよ?」


「それならそれでいいんだ。

只の思い過ごしかもしれないしな」


「いいえ、相変わらず兄さんの勘は冴えわたっていますね。

これも兄妹愛がなせる業なんでしょうか?」


「な!?」


「お前な、普通は全員集まったところで来るだろう?

こんな早く来たって何も準備されてないぞ」


「兄さん、どうして私がここにいるとか気にならないんですか?」


「お前が世界を渡れたくらいで驚いていたら身が持たないだろう?」


「ふふっ、そうですね。

それはそうと、お久しぶりです、兄さん」


「ああ、元気にしてたか、舞花」



「それじゃあ、一応紹介しとく。

元の世界で俺の義妹だった舞花だ」


「ご紹介にあずかりました、風峰舞花です。

ふむ、兄さん腕をあげましたね」


「そういえば、お前、俺がいなくなってから、ちゃんと飯食べてたか?」


「私は兄さんが作ったもの以外口にしないと言ったはずですよ。

私は別に食事から栄養を取る必要なんてありませんし」


「あ、あの、お兄ちゃん……」


「これは、また可愛らしい妹を持ったものですね。

兄さんの妹ということは私の妹にもなるということでしょうか?

それに、この中に私の義姉になる方がいるんでしょうか?」


「ブラコンも過ぎると犯罪らしいぞ?

お前のせいで和緩先輩以外女友達ができなかった原因だってこと忘れたわけじゃないだろう?」


「兄さんの場合、友達ですまないことが多いんですよ。

それに、私は兄さんが誰と結婚してもいいんですよ。

私は小うるさい子姑になっていびるだけですから」


「まったく歓迎してないってわけだな」


「和緩先輩なら軽く微笑んで受け流しそうですけどね。

まぁ、それくらいでなければ兄さんを任せられないということですよ

……ふむ、それなりの業物のようですが、これはどういうことでしょうか?

兄さんも少ししつけが行き届いてませんよ」


「貴女は何者ですか?

ここには私とアリスが結界を張っています。

それを、壊すどころか私達に気付かれずにこの家に入るなんて不可能です」


「フリッグ、絶対に手を出すなと言っただろう。

それに、舞花ならそれくらいやってもおかしくない」


「レンの兄妹ということはあの世界出身ということですよね?

あの世界に魔法の類は存在しませんでした。

それなのに、あの結界を突破できるはずなんてありません」


まぁ、最初に舞花を見たら誰でも同じような反応をするか。


「前から言ってると思うが人の可能性は無限大だぞ。

とはいえ、すぐに信じろというのが無理な話だな」


「まぁ、そうでしょうね。

そもそも兄さんが特別なだけですよ。

私のことを知ってなお関わろうするなんて命知らずにも程があります」


「話を逸らさないでください!」


「そう警戒しないでください。

私はあなた達に危害を加えたりはしません。

それに、この程度では私に傷一つ付けれられませんよ」


「──っ!?」


「舞花、人の物を壊すのはいただけないな」


「後で、直しておきますから心配無用です」


「そういう問題じゃないんだがな……

まぁ、いいか、それより分かっただろう?

そもそも、舞花が本気なら俺たちが気付く前に終わってる。

とりあえず、落ち着け」


「私は神で、その人は人間ですよ……

確かに、人には度々驚かせられますが本気で戦って私が負けるなんてありえません!」


やっぱり、そう簡単には認められないか。

全生物の頂点に立つ種族の最強がここまで簡単にあしらわれるなんて実際に見てもそう簡単に信じられるものじゃない。


「フリッグ、前から聞きたかったことがあるんだが」


「なんですか、こんな時に?」


「お前はいったいどんなミスをして俺を死なせたんだ?」


「それは……え?」


「やっぱり、気付いていましたか」


「よくよく、考えてみると出来すぎていたからな。

それに、フリッグは天然だが無能じゃない。

一緒に過ごしてみたが、無意味に人を殺すような性格でもないしな」


「まったく、本当に兄さんに限っては上手くいかないものですね。

神という種族はもっと人を見下した傲慢な生き物だと思っていたのですが、いえ、それも兄さんだからこそなのでしょうね」


「ま、待ってください!

いったい、何を言っているんですか!?」


「つまり、操られていたんだよ。

あの時、俺を殺したのはフリッグの所為ではなく、すべて舞花に仕組まれたものだってことだ」


「まぁ、人選いえ神選というべきでしょうか?

神なんてどれも同じだと思っていたのですが、どうやら思慮が浅かったようですけどね」


「まったく、お前らしくないミスだな」


「やはり、私を人にしてくれるのは兄さんだけですね」


「どうしてですか!?

貴女はレンの妹なんじゃないんですか!

それなのにどうしてレンを!」


「そんな事、お前たちが一番わかっている事だろう?」


「ま、まさか……」


「貴女の想像通りです。

私の目的は兄さんの救済。

死こそが兄さんを救う唯一の方法です」


「つまり、お前がここに来た理由もそれか?」


「不覚にも兄さんを探すのに時間を取られてしまいました。

まさか、まだ生きているとは予想外でしたしね。

やはり、兄さんは私の手で直接殺すことにします」


「お前が背負うことじゃないって前から言ってただろう?

とはいえ、お前がそこまで言うってことは、もう決意は変わらないんだろうな」


「はい、できれば無駄な抵抗はしないでくださいね」


「お前に抵抗したところで無駄ってことは嫌というほど知ってるよ」


「そう言う訳です。

邪魔をしないでいただけますか?」


「レンは殺させません!」


「そっちの娘はもう少し利口だと思っていたんですが、力の差も分からないんですか?」


「正直今すぐ逃げ出したいけど、お兄ちゃんが殺されるっていうなら話は別だよ」


「流石は兄さん、女の敵ですね。

彼女たちに免じて今日は止めておきましょう。

3日後、私はこの世界を兄さんごと滅ぼします。

もちろん、その後何事もなかったかのように復元させますので心配はいりませんよ。

変化点は兄さんが存在しなかったことになっているだけです。

それでは、3日後までに挨拶くらいしておいてくださいね」


予定を変更して舞花登場です!


残り2つの街は舞花編終了後説明しようと思います。


さて、話は戻りまして……


長かった物語も最終章!


レンと舞花の出会い、そして、レン達が出す結論に対して舞花は!?


レンとヒロインたちの成長物語、もう少しの間お付き合いください!


それではまた次回(。・ω・。)ノ~☆'・:*;'・:*'・:*'・:*;'・:*'バイバイ☆


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