表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/115

第20話 世界が気づく(3)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。


その瞬間、

隔離区域の結界が、音もなく解けた。


壊れたのではない。

解除されたのでもない。


**“意味を失った”**だけだ。


ゼル・オルディアは、

静かに演習場へ足を踏み入れる。


誰も、止めなかった。

止められなかった。


ノクスの視線が、

初めて彼を捉える。


「……ああ」


小さな、納得の声。


ゼルは、

同調陣の近くまで歩く。


力は使わない。

意志も、向けない。


ただ、

そこに立つ。


次の瞬間――

同調陣が、音もなくほどけた。


魔力が、消えた。


暴発も、反動も、ない。

最初から、

存在しなかったかのように。


リリアは、

その場に崩れ落ちる前に、

誰かに支えられた。


生きている。

だが、

もう“同じではない”。


ノクスは、

深く息を吐いた。


「……基準点、確定」


空間に、

見えない刻印が走る。


記録が、

世界に残る。


「ゼル・オルディア」


彼は、

はっきりと名前を呼ばれた。


「あなたは、

 世界が気づいてしまった存在です」


それは、宣告だった。


祝福でも、

断罪でもない。


認識だ。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第20話 世界が気づく(4)へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ