表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/109

第17話 同調実験(1)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。


実験は、非公開で行われた。


場所は学院地下、かつて補助結界の検証に使われていた演習室。

広さは十分だが、天井は低く、音が反響しやすい。

壁には観測用の水晶が等間隔に埋め込まれ、床には円環状の術式が描かれている。


選ばれた新入生は、五名。


誰もが緊張していたが、恐怖はなかった。

事前説明は丁寧で、危険性は抑えられ、教師たちの表情も穏やかだ。


「開始する。深呼吸を」


合図とともに、同調術式が起動する。


最初の数分は、完璧だった。


詠唱は揃い、魔力の流れは滑らかに重なり合う。

突出も、乱れもない。

むしろ、各自の詠唱が“補われている”ような感覚さえある。


「……成功している」


誰かが、安堵の声を漏らす。


数値も、理論通りだった。

安定度は高く、出力は均一。

不安定化の兆候は、どこにもない。


――代替は、可能だった。


その結論が、

あまりにも早く、

あまりにも自然に、

場を支配し始めていた。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第17話 同調実験(2)へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ