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魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


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第14話 揺らぐ秩序(2)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。


秩序を守るための「縛り」


教師会議は、連日のように開かれていた。


議題は常に同じだ。


「不安定化への対策」


提案は次々と出される。


・補助結界の常設

・詠唱工程の簡略化

・自由詠唱の一時禁止

・演習出力の制限


どれも、合理的だ。

どれも、間違っていない。


だが、結果として学院は、

魔術を“信じていない”運用へと傾いていく。


生徒たちは、次第に息苦しさを感じ始める。


「最近、失敗すると全部こっちの責任だよな」

「前は、もう少し余裕があったのに」


上級生は苛立ち、

下級生は萎縮する。


失敗が許されない環境は、

魔術師を育てない。


それでも、誰も止められない。


なぜなら、

この不安定さは「誰かの不在」が原因だからだ。


その名前を口にしない限り、

対策は増えるしかない。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第14話 揺らぐ秩序(3)へ続く

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