表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/115

第11話 制御不能(2)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。


午前の演習は、

段階的出力調整を伴う集団魔術。


本来は、

制御力を養うための内容だ。


だが今回は、

教師の動きが違った。


詠唱が始まる前から、

結界の担当が配置につく。

観測係が水晶盤に手を置く。


――様子を見る。


誰が、ではない。

何が起きるかを。


詠唱が重なり、

魔術陣が輝きを増す。


空気が、わずかに歪む。


俺は、それを感じ取っていた。


魔力の流れが、

「進もう」としている。


だが、

進む理由が定まっていない。


嫌な兆候だ。


一年生の列で、

リリア・フェルノアが詠唱している。


真面目だ。

集中している。


だが、その集中が、

彼女自身を縛っている。


一瞬、呼吸が乱れる。


詠唱の節が、

ほんのわずかにずれる。


魔術陣が、軋んだ。


「抑制結界、準備!」


教師の声が飛ぶ。


魔力が跳ねる。

熱が集まり、

“事故になる直前”の気配が立ち上がる。


――来る。


俺は、反射的に一歩踏み出しかけて、止まった。


動けば、

原因になる。


動かなければ、

結果が見える。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第11話 制御不能(3)へ続く

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ