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魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


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第1章事故編-第1話 最下位の席(1)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。

魔術学院には、誰も口にしない暗黙のルールがある。

――席順は、成績順だ。


前列には優秀な者。

中列には平均的な者。

そして最後列の、一番端。


そこは、努力しても届かず、

才能がなければ座り続けることになる場所。


最下位の席。


俺――ゼル・オルディアは、二年生になった今も、そこに座っている。


一年の時から変わらない。

変わる理由も、変える理由もなかった。


詠唱は通らない。

魔術陣は反応しない。

実技評価は、全て不可。


座学だけは平均点。

それ以上でも以下でもない。


「またあいつか」


誰かが小さく笑う声がした。

わざと聞こえるように言う者もいれば、

無意識に漏らす者もいる。


どちらでもいい。


期待されないのは、楽だった。

失望されるより、ずっと。


教壇の前で、教師が杖を床に鳴らす。


「静かに。これより基礎魔術の実技評価を行う」


空気が一段引き締まる。

魔術学院では、実技こそが全てだ。


どれだけ理論を語れても、

どれだけ歴史を知っていても、

魔術が使えなければ意味はない。


名前が前から順に呼ばれていく。


光。

火花。

風の渦。


成功するたび、教室の空気が少しずつ熱を帯びていく。


そしてその熱は、

俺の席に近づくにつれて、

なぜか冷めていった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第1話 最下位の席(2)にへ続く

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