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魔術学院の最下位だった俺に、世界が気づくまで  作者: じゃむ


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102/115

第31話 指定(2)

本作は「魔術が当たり前の世界」で、ただ一人そこから外れた少年の物語です。

静かに歪み始める学院の日常と、気づいてはいけなかった違和感をお楽しみください。


指定区域は、

街一つ分の範囲だった。


見えない線が引かれ、

中と外で、

魔術の成立率が異なる。


人々はすぐに理解する。


「中にいれば、助かる」

「外は、不安定だ」


境界線は、

より明確になった。


「移動は自由です」


監督官の一人が言う。


「ただし、

 指定区域外での関与は

 “任務外行動”として記録されます」


記録。

それは、

罰の準備だ。


ゼルは、

区域の端に立つ。


一歩外に出れば、

魔術は不安定になる。


一歩中に戻れば、

人は安堵する。


基準(ゼロコード)は、

場所に縛られ始めていた。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

善意や好奇心が、必ずしも優しさにならない世界を描いています。

続きもゆっくりと深まっていきますので、お付き合いいただければ幸いです。

第31話 指定(3)へ続く

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