遊園地に行くだけのお話
俺は恋人とともにとある遊園地に向かっているところだ。
その遊園地は15分150円で楽しめるジェット機型絶叫マシーンで有名なところだ。
遊園地に行くために俺達は特急列車の少し高めな席を予約していたので楽しみだ。
中に入ると赤と金に囲まれたゴージャスな空間が広がっていて、席も清潔感があり心地が良い。
途中でトイレに行きたくなったので席を離れる。
豪華な内装を見ながら歩き、トイレに入る。
トイレの中も赤と金に囲まれたきらびやかな場所で、期待を上回る清潔感だ。
俺そこまで金出してないのにコスパいい列車だなと、下世話なことを考えていた。
そうこうしているうちに駅につき、俺達は遊園地に入った。
例のアトラクションに乗る前に、少しブラックコーヒーでも買ってやろう。
俺達はブラックコーヒーを買ってからアトラクションの券を購入した。
15分150円とかガチコスパいいよな、楽しみだな〜と呑気な気持ちでジェット機型の機械の中に入る。
内装は飛行機のようなシンプルできれいなものだった。
俺達は端っこにある席に座る。
周りにはそれなりの人がいて、そこそこの人気があるなと考えながら、安全バーを下げる。
アトラクションが動いた。
はじめに感じたのはかなりの浮遊感。
俺は荷物が天井に落ちていくのを見ながら、あーブラックコーヒーこぼれないかなと呑気に考える。
その後も揺れや浮遊感は続くが、さほど興奮はせず物足りなささえも感じる。
アトラクションが終わり、俺達のブラックコーヒーの無事を確認する。
そこで俺は、重大なミスに気づく。
ミルクはもらったのに砂糖をもらってないじゃないか!
俺は恋人に泣きながら説明する。
恋人はうっすら笑いながら「砂糖を使ったときのゴミが減るしええやん」と俺を慰めてくれた。
はっ
蒸し暑い部屋の中、俺はベッドの上で目を覚ます。
あー夢か、それならブラックコーヒーを持ってアトラクションに入ったのも納得がいく。
さほど楽しくなかったな、せめてスリルがあったらなと、俺は悪態をつく。
まあいいや、悪夢じゃないし、せっかく起きたから課題を進めよう。
というわけで、夢オチでした。
少し手を加えましたが、ほぼノンフィクションです。
作者は不定期に気に入った夢をなろうに投稿しているため、よければ暇つぶし程度に読んでいただけたらなと思います。