出会い
風の心地よさを感じる...すごいリアルだなぁ
周りを見渡せば一面初心者装備に包まれたプレイヤーらしき人であふれかえっている。
ひとまず移動しよう。まずは、町の散策だなぁ。
町には鍛冶屋や仕立て屋、屋台や教会があった。その中でもひときわ目立つ冒険者ギルド...ありがちだなぁ。中では初陣のプレイヤーであふれていてとても入れそうになかった。
ゆっくり見て回るか~
フラフラと歩いているとちょっとした人だかりを見つけた。近づくと旅芸人のマジックを町の子供たちが見て笑っている。懐かしく思いずっと見ているとマジックが終わったようで観衆に深々とお辞儀をしていた。チップを渡せるようなので、最初に配られたであろう1000ゴールド(G)のうち100ゴールドを投げ入れた。立ち去ろうかと思った時、旅芸人が声をかけてきた。
「あなた流れ人なのに私のマジックを見てくれるなんて、見る目がありますねぇ」
「似たようなことを生業としていたものでして...」
「おお、それは良いですねぇ、実は私のマジックは魔法を使ってるですよ...あなたなら師匠より使いこなせるはずだから...
〈【空間魔法】を獲得〉
アレンジし甲斐があるでしょ」
えっ