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格闘料理人武蔵  作者: ししだし
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庄司武蔵は踊らない

俺の名前は庄司武蔵24歳無職だ。

中学の時、料理人になる夢を叶えるため家政科のある私立高校に進学した。

高校では料理に関する知識をできる限り詰め込んだ。

調理をする前に手を洗うことすら知らなかった俺にとって高校生活はかなり学ぶ機会が多かったし、充実していた。

それなのに俺は引っ越し業者に就職したのだ。

だが、俺は後悔していない。なぜなら、この仕事が俺の天職だと思ったからだ。

この仕事を始めたきっかけは、高校時代に、学費を賄うために引っ越しのバイトをしていたからだ。ここのバイトは最高だった。自分のしたことが、人に喜んでもらえて、人の生活に携わっている感覚があった。もともと人と接するのが好きだった俺は料理のことなんて忘れて必死に仕事に打ち込んだ。

朝6時から始業で終業は日をまたぐこともあったし、年下の上司から殴られることもあった。ただただ人の役に立ちたいという強いその信念から2年はこの仕事を続けていた。

ある時、事件が起きた。実の父親がいなくなってしまったのだ。

俺の父親はプロボクサーとしてそのファイトマネーで母親と俺を養ってくれていた。現在俺の稼ぎは月に5万ないくらいだから父親が、俺と母親を見捨てて、失踪してしまい、母親が病んでしまった。その影響から俺も無職になった。

今は母親のために500円で、出来るランチを提供している。しかし、周りの友人などを見て、俺は、働かずにいていいのかと悩んでいる。そこで大親友の坂木翼に相談したところ、「働け」と言われた。俺は無性に腹が立って咄嗟に灰皿で殴りつけた。もちろん、そのまま殴り合いに発展して、俺の中学の時の夢だった、格闘料理人になりたいということを打ち明けた。翼は反撃で俺の右足にローキックを放ってくる。重い。まるで金属バットで殴られているようだ。思わず近くにあった鉄アレイで翼の頭を殴りダウンをとった。俺は翼に勝った。この調子で、名のある格闘料理人を倒せば、父親にもう一度会えるかも知れない。ちなみに翼は死んだ。

「母さん、格闘料理王に俺はなる!」

そう母に言い残し父親を探す旅に出かけた。


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