詩 黄の柱
黄金野原 背よりも高く
草にまぎれて かくれんぼ
見失った背中を探して
駆け回った景色は セピア色
大地と共に生きた
世界は 黄金一色
輝かしい時間が満ちて
胸の中をあたためてくれていた
実りの恩恵
燃えて鮮やぐ世界
命が満ち満ちていた
光につつまれていた
「ストーリー」
唐突に子供の頃の思い出が蘇る時があるのはなぜだろう。
ただあたたかくて、懐かしかった時間。
あの頃は、世界の全てがそうだった。
胸の中に蘇るのは黄金色の景色。
記憶の底に沈んでもなお、色あせない。