第二十話 実戦も訓練ですっ①
やった。やりよった。これはアカン。看過できん問題や。
……ぐっちょんです。
パッとページ開いたらブックマーク50の文字が……
うんー?
ってなりましたよ、ええ。
やったーっ!
とも、ね。ええ、なんかお知らせしたんです僕。
ぐっちょん お知らせした 十二時に
って感じです。
長くなりましたが、単純に嬉しくて……
行っちまえ!
となっただけです。はい。
いやね。お休みはするんですが、こう、元々50超えたら二話投稿って考えていたので、まぁ、予定通りしたいなぁ、と。
感謝を示したいなぁ、と思っていた次第で(まだ50に届いてなかったのに)。
まぁ、そんな訳でですね、二話投稿します。
次話はまだなんですが、夜になります。
ありがとうございます!
長くなりましたが、本編へどうぞ〜
海に落下して十数分、俺達は釣りを切り上げて、小島と繋がる道が現れる浜辺で待機していた。
釣果はシルビナが小魚十二匹と中型が五匹。俺はハネマグロ一匹に留まった。
大物を釣り上げられたのは、ビギナーズラックだったみたいだ。ハネマグロから先はなーんにも釣れなかった。
濡れた服や身体は、シルビナが風魔法で乾かしてくれた。塩も同時に吹き飛ばしてくれたお陰で、変にかさ付いたりはしていない。
「さて、そろそろですね」
シルビナの呟きの後に正面の海水が両脇に流れていく。
その流れは想像以上に早く、みるみる内に真っ白な浜の道を現していった。
「おおっ、凄いなっ」
踏み出した足裏に、サクッとした浜の感触を伝える。
さっきまで海水に浸っていたとは思えない乾き具合だ。それだけきめ細かく、水捌けが良いんだな。
「この浜道は貝殻の粉でできています。海水に洗われ、ここまで白くなったと考えられています。砂のように水分を含むこともないので、水捌けもよく、すぐに乾くのです」
「ほぉー」
ピンと人差し指を立てて解説するシルビナの半歩後ろで、呆けた返事をする。
後続も居るから立ち止まりはしないが、できることならこの浜の道の半ばから暫く海を眺めていたいな。
遥か続く水平線は、世界の雄大さを物語っている。
目算で三百メートル程の距離に小島はある。
鬱蒼と生い茂る木々が島の大半を支配し、来る者を拒むように内を見せない暗さを抱えていた。
白い浜の道は終わり、ゴツゴツした岩場が続く。よく見れば、島の周囲は岩礁が多くある。
船を着けられない理由は、潮の流れだけではないらしい。
意識をネックレスに向けて武器を選択する。
反りのない直剣、それも刃渡り五十センチもない短剣を召喚して右手に取る。
ここからはダンジョン内だからな。武器を持っておかないと。
「並みの剣で【魔素渡し】を掛けてください。接触の瞬間呑みを意識し、通常時は解除してください。素早い魔素運用の訓練と、魔素の温存、それから奇襲にも繋がります」
そう告げられたのは朝食時である。
「早速会いに行くのか?」
「はい、寄るところもありませんし、次に来る時は魚を携えて……、そう伝えていますので、待ちわびていることでしょう」
【異空間収納】に保存されているとはいえ、楽しみにしているなら早く持って行ってやるべきか。
「後ろの奴らはどうする?」
どうにも、俺らの後を追ってくる連中がいる。
何人かは深く入らず、浜辺近くで薬草の採取に勤しんでいるが、距離を開けているとはいえ、数十人がガサゴソと草枝を掻き分けて追ってくれば、嫌でも気づく。
踏み入れた密林は整備もされていなくて、苔むした足場が多く歩き辛い。
十メートルも進めば視界は薄暗くなる。思ったよりは木漏れ日があるが、それでも数メートル先は見えない。
シルビナの発動した【ライト】を頼りに、注意して進む。
他の冒険者はランタンを持ってるな。素質が必要な以上、【ライト】を扱える人間はそう都合よくはいないらしい。
「害意を向けてくれば対処しましょう」
そうなる、そう言外に告げていた。まぁ、俺も同意するけどな。
感じる視線は攻撃的だから、どこかしらのタイミングで仕掛けて来るだろうと思われる。
「結構奥まで進むんだな」
「メアが冒険者と鉢合わせてしまわないようにです」
シルビナが右に身体を開き、左腕を上下させた。紫色の鮮血が辺りに散る。
嵩瞬遅れてボトトと岩場に細切れの蛇の死骸が落ちる。紫の斑を持つ毒々しい蛇だ。
「ポイズンスネークの縄張りです。毒に気を付けてください」
シルビナの発言通り、木々には同種の蛇が何十、何百とぶら下がっている。
シャッと鳴く度に頭上から身体を伸ばして襲い掛かってくる。
ダンジョンにはランクがあって、例の如くEからSまでだ。
当然基準は冒険者ランク。
このダンジョンはCランクだから、適性はC以上ってことになる。
疎かになり易い頭から迫るポイズンスネークを思えば、その設定も納得できるというものである。
「シッ!」
左手で逆手に持つ短剣を振り向く。大きく口を開いた一メートルを超える蛇の口に刃を通す。
「ぬっ?」
カッコよく両断とはいかず、半ばで刃は逸れて腹をかっ捌いて出てくる。
刃は虹色に染っていない。【魔素渡し】は失敗だ。
なんでもそうだが、一朝一夕で身につくものは少ない。これも反復あるのみ、だ。
「お、っと」
毒液を躱して正面の幹に巻き付く蛇の頭を一突きする。
短剣に変化はなく、蛇を貫くことに成功したが木に浅く刺さるだけだった。
ポイズンスネークの名の通り、コイツらは毒液を吐く。
毒は致死毒ではなく麻痺毒だ。神経系を汚染して人体の動きを阻害する。
そこをすかさず丸呑みするのがポイズンスネークの狩りである。
「ぎっ!?」
今、俺達を着けていた冒険者の一人がヘマをして毒液を浴びた。
彼は仲間に救われる隙もなく、ポイズンスネークの餌食となってしまった。
「退くぞっ!」
俺達の動きを気にしながら、ポイズンスネークの対処は困難だと判断したらしい彼らのリーダー格らしい男が叫び、冒険者達はポイズンスネークの棲息圏から離れていく。
ポイズンスネーク一体はDランクの魔物だが、群れとなるとBランクに格上げされる。
蛇の執念深さとでも言えばいいのか、かち合うと集団で執拗に追ってくるらしい。
その逃亡の困難さと、毒持ちということで一個体よりも遥かに群体の方が危険だと、そう設定されているそうだ。
まぁ、群れが危険なのは魔物の中でも最弱とされるゴブリンも同じらしいけどな。
まぁ、悪い知恵が働く分、ゴブリンの方が危険度は増すそうだけどっ。
躱し様に顎下から直剣で頭を貫き、手首のスナップで回転させて斬り離す。
「チッ、アイツら刺激するだけして逃げやがったぞ」
【魔素渡し】の上手くいかない短剣を振るって叩き切っていく。
不安定な足場はセルベティアで多く経験したから、凹凸の多い地面も上手く利用してステップでポイズンスネークの猛攻を躱す。
毒液と噛み付きだけの単純な攻撃だ。全方位に注意を払えば、十分対処できるってもんだ。
「良い鍛錬ではないですか。ざっと二十八匹、全て殺す頃には【魔素渡し】もスムーズに行えるのでは?」
シルビナは知的に見えて脳筋っぽい。
力技で問題を解決しようという節があるし、鍛錬は兎に角実戦を繰り返すが信条だ。
まぁ、嫌なわけじゃない。理屈を頭に入れたところで、身体が動かなければ意味がないからな。
ただ、もう少し親切というか、丁寧な指導をして欲しいなと思うだけである。
お知らせは消しません。
今回はノーカンです。ノーカン。
まったく、誰や、病み上がり(上がってるかはちょっと微妙)の俺にこんなサプライズを用意したんは。頭に悪いぜ。
←意訳:ありがとうございます!




