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序章、新選組。

 作中に登場する人物、団体、その他は実在のものと一切関係がありませんので予めご了承ください。また物語の展開の為に史実とは異なった描写があります。作中の言葉全てを鵜呑みにしませんようよろしくお願いします。

 今から百五十年以上も前の話。

 政治の実権を徳川が握っている時代――江戸であった。

 徳川家康が幕府を開いてから二百云十年。日本は束の間の平和の中で、農民は農民、武士は武士、朝廷は朝廷と其々(それぞれ)で気楽に過ごしていた。

 しかし。

 異国からやって来た「黒船」によって、日ノ本(ひのもと)は大きく変化する。

 外国を追い払えと攘夷(じょうい)を唱える者。

 異国に見聞を広めるべきだと開国を唱える者。

 幕府を滅ぼして新しい日ノ本を作るべきだと倒幕(とうばく)を唱える者。

 徳川に忠誠を誓い、幕府を守ろうと佐幕(さばく)を唱える者。

 さらに日ノ本は天誅だなんだと称した浪士たちが異国人や幕臣を次々と斬り殺す事態にまで陥り、最早収集が付かなくなっていた。

 そんな中、江戸幕府将軍・徳川家茂公が上洛することになったのだ。

 市中の治安は日に日に悪化していく。過激な尊王攘夷浪士たちが闊歩しており、とてもじゃないが安全だとは言い難い。

 そこで将軍警護のために新しく組織が作られ、以下を条件として人手が募集されたのだった。


 身分を問わず、

 年齢を問わず、

 腕に覚えがある者であれば、

 農民であろうが罪人であろうが構わない。


 兵農分離が国の地盤だった日ノ本において「農民も刀を差せば武士になれる」ことは異常事態である。それだけ「黒船来航」によって二百五十年近く続いた江戸幕府が大きく揺らいだのだ。だがしかし、それが幕末の象徴でもある。

 そして多くの農民や百姓らが武士になることを夢見て上洛した。

 そうして出来たのが「浪士組」、そして後の


「新選組」である。

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