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21.無課金、到達す

【前回のあらすじ】

主人公「俺がハヤテだ」



 転移門(ゲート)を抜けると、そこには荘厳な景色が広がっていた。



 ――『朽ち果てた都』最深層――



 最深層の舞台は市街区ではなく王城だ。フロア全体がとてつもなく巨大な城壁にぐるりと取り囲まれており、これまでよりもダンジョンらしいダンジョンになっている。


 空気がじっとりと重い。


 肌が粟立つほどの高い霊圧も相まって、上層との格の違いを感じる。


 苔むした石畳、水の枯れた噴水、壊れた鹿威し、ありし日の栄華を偲ばせる風化したレリーフに、崩れかけた鳥居。各所に並び立つ武士や戦乙女の彫像は、全て首が欠けている。俺たちが踏み込んだのはどうやら庭園らしい。ここからはフロアの中心部にそびえ立つ城の本丸がよく見えた。


 あの本丸の奥。


 玉座の間に、ラスボス【不死王、ザガン】が待ち受けている――


「少年ッ、体の調子はどうかな!?」


 と、俺の口が勝手に動いて問いかけてきた。妙な気分だ。


「問題ない。ただ、身長が違うからちょっとバランス感覚が狂うかな」


 そう答えたが、傍から見るとまるで一人芝居だ。



 ――今の俺は【仮面騎士、ハヤテ】になっている。



 姿形は完全にハヤテのそれだ。『変身』というより『融合』と表現するべきか。これこそがハヤテを殿堂入りさせた元凶――特殊技能【一心同体】だ。


 肉体の主導権はハヤテと俺がゆるやかに綱引きしている。時々、俺の意志と関係なく体が動くが、ハヤテの気持ちが感じられるので不思議と不快ではない。


 言うなれば、『僕』と『俺』の関係に似ているだろうか。そう考えると面白い。この体には現在、三つの人格が同居していることになるわけだ。


 そしてもちろん、変わったのは見た目だけではない。今や俺は、ハヤテと同等の耐久力・防御力・機動力に加え、各種アクティブ・パッシブ技能も獲得している。しかもハヤテの職業『騎士』のボーナス『騎乗式神と防具の性能が1.5倍』も引き継ぐため、俺は『修験者』でありながら騎士並の堅さを発揮できるようになった。


 その代わりに、修験者の職業ボーナスの『【酩酊】状態を無効化する』『恩寵の効果により業が深まることはない』を失うが、職業技能の【祈祷】は神業扱いなので使えるし、何より修験者専用の恩寵もセットされたまま。


 つまり今の俺は『☆5(ウルトラレア)式神並のタフネスを誇り、修験者専用の業を使える騎士』というデタラメな状態なのだ。


 こんなの強くないはずがない。何を思って実装したんだよ運営。お陰でガチャの売上は過去最高を記録したらしいけど。


「よし、とりあえず戦ってみるか」


 軽くその場で飛び跳ねて、体の調子を確かめながら俺は言った。


「ジュリア、敵影は?」

「向こうの館に気配があります。一階に、おそらくは2~3体。他に【隠蔽】持ちが隠れていなければ、の話ですが」


 周囲を【警戒】していたジュリアが、間髪入れずに庭園を望むボロボロな館を指さして答えた。いいね、まさに痒いところに手が届くって感じだ。普段はおちゃめなジュリアだが戦闘時はガチで頼りになる。


「わかった、それじゃ殴り込むか。ジヴァは俺と一緒に突入。ジュリアは館を上階からクリアリングして周囲の警戒。ディディは後方援護と……『アレ』を頼むぜ」

「了解でーすっ」

「わかりました、主殿」

「はぁい、ぼうや」


 ジュリアがパタパタと二階に羽ばたいていき、ジヴァが両手に炎の鞭を構える。そして、ディディがおもむろに腕を胸元に寄せて、悩ましいポーズを取った。


「【ぼうや、ファイトっ、ファイトっ】」


【おうえん】だ。俺の生命力と霊力がムクムクッと回復し始める。



 ――さて、完全無敵に思える【ハヤテ】だが、もちろん弱点もある。



【一心同体】中はプレイヤーの霊力がじりじりと消費されていくのだ。これは割合消費で、ベースの霊力が高ければ高いほど値も大きくなる。霊力の供給・回復なしだと、変身は3分ほどしか持続しない。


 そこで登場するのがディディだ。【おうえん】は生命力と霊力を少しずつ回復していく。修験者は高霊圧環境だとかなりの霊力回復速度を誇るので、【おうえん】もあわせれば、よほど無茶をしない限り変身状態を維持できる。レベルがもう少し上がったら、霊力回復用に☆5付喪神の【神酒瓶】をセットしたいな。


 つまり、何はともあれレベリングだ!


「っしゃぁ行くぞォ!」


 しゃらりと腰の剣を抜き、俺は意気揚々と館に突入――


「ぬぉおおおあああッ!」


 ――しようとして、石畳の割れ目につまずいて転んだ。


 全身装甲化されているので、ギャリィガショーンとやかましい音が響き渡った。「あっ」とジュリアが一言声を上げる。


 俺にもわかった。


 館の中で気配がざわつく。


 そして中から、ゆっくりと敵が姿を現した。


「ゴォォゥ……」

「ザァァァ……」

「ルゥゥゥ……」


 大鎧に身を包み、薙刀を手にした【近衛侍食人鬼(グール)】だ。今までのザコ敵グールとは体格からして違う――まさに『猛者』と呼ぶべき風格。Lvはおそらく100前後、かなり手強そうだ。


 しかも、それが3体。


「クソッ、体の違和感が思ったよりデカい!」

「少年ッ! ここは僕が動いた方がよくないかッ?」

「そうだな、剣の使い方もよくわからんし任せる!」

「任されたッ!」


 ここまで声帯(CV)同じ。一人芝居的な会話を経て、俺は主導権を手放した。



 途端、素晴らしく滑らかに肉体が動き出す。



 跳ねるようにして起き上がり、マントをたなびかせ風のように突き進む。足音がほとんど立たないのは、まさかマントの【滑空】で自重をコントロールしているのか? 式神の力の使いこなし具合、半端ないな。しかも右手の剣を体の後ろ側に構えることで、間合いを見切られにくくしている。


「【イーグルブレイド】ッ!」


 瞬く間に距離を詰めたハヤテが高らかに技名を叫ぶと、刃が青い光をまとった。そして、ハヤテは本来の()()()()()()()、目にも留まらぬ速さで剣を薙ぐ。


 標的にされたグールは一瞬、硬直した。いくら間合いが掴みにくいと言っても、明らかに遠い。「こいつ届かないのになんで振ってんだ?」という困惑。


 その刹那の停滞が命取り。


【イーグルブレイド】の青い光が、伸びる。


 ――それは光の刃だ。


 グールの両眼を真一文字に切り裂かれる。


「ゴギャァァッ!?」


 視界を潰されたグールが後ずさった。それをカバーするために仲間のグールたちが前へ出ようとするが、ジヴァが炎の鞭を叩きつけてこれを牽制。


「【この味音痴のクズどもがッ!】」

「【あなたの力、ちょうだぁい……♪】」


 そこにジュリアの【罵倒】とディディの【おねだり】が炸裂し、残りグールたちも完全に動きを止めた。しかし、あの、ジュリアさん。彼らは食人鬼(グール)なんで味音痴とかそういう問題じゃないと思うんすけど……


 俺が密かにツッコミを入れる間にも、ハヤテは危なげなく、目潰ししたグールの首をはねてトドメを刺した。続いて、ジヴァに気を取られている一体に踊るような足取りで接近し、兜のネックガードごと延髄を叩き斬る。


「【ファルコンスティング】ッ!」


 そして最後、ジュリアとやり合う残りの一体に左腕を向けた。途端、上腕に仕込まれた爪状の弾丸が、ドドシュンッと鈍い音を立てて射出される。中~遠距離戦用のニードルガンだ。弾速の速い直線弾と、弾速の遅い追尾弾をセレクトできるおまけつき。今のは万が一にもジュリアに当たらないよう、追尾弾だったようだ。


 胴体に二発の弾丸が直撃し、グールが仰け反って致命的にバランスを崩す。このノックバックがエグい、ゲーム内でも紙装甲な敵へのダメージソース&術者(キャスター)相手の詠唱妨害として猛威を奮った。


「ふンぬァァァッ!」


 すかさず、ジュリアが全力で大剣を振り下ろす。


 兜割り。色々とかち割られて真っ二つになったグールがドチャッと崩れ落ちる。


 皆の連携により、強敵だったはずの【近衛侍グール】たちは、実力の半分も発揮できずに全滅していた。


「うむ、調子は抜群だッ! どうだろう少年、こんな感じだがいけそうかッ?」

「いや、無理」


 パチンと剣を鞘に収め、爽やかにハヤテが尋ねてきたが、俺は静かに首を振る。


 このレベルで肉体を運用するのは、今の俺には無理だわ。そもそも剣術がわからない。【滑空】その他の能力をフルに使った体捌きも、ハヤテのそれには遠く及ばないだろう。


 ただ、理想の動きをダイレクトに体感できたので、地道に反復練習をこなせば、普通にやるより上達は早そうだ。……でも、変身状態ならハヤテに丸投げした方が強そうだな。


「やっぱり体はハヤテに任せよう。あと、ちょっと試したいことがある。ハヤテ、適当にそこらへんの石像に【ファルコンスティング】撃ってみてくれ」

「了解ッ! 【ファァルコォンッ! スティ――ングゥッッ】!」


 やたら気合を入れて、ハヤテが弾丸を放つ。それとほぼ同時、俺は視界の端っこのジュリアに意識を集中させ、☆5神業【女神の口づけ】を発動した。


「んほォ!」


 虹色の泡状の光に包まれたジュリアが、ビクンビクンしながら奇声を発する。【女神の口づけ】は高位の回復(わざ)で、俺も額の入れ墨を消すのに使ってみたが、腰砕けになるほど気持ちがいい。ありゃ完全に合法ドラッグだ、戦闘に支障をきたすレベル。


「ちょっ、ちょっと主様ぁ! いきなり何するんですか!」

「すまんすまん。だがうまくいったな」


 へたり込んで赤面したジュリアが抗議してくるが、体に害はないから許して!


「ハヤテが技能を発動させている間でも、俺は別の神業を使えるらしい。しかも、本来なら動きが止まるはずのヤツを……」


【女神の口づけ】、発動まで一瞬のタイムラグがあるんだが、そのときに使用者に硬直が発生するはずなんだ。


 だが肉体は、ハヤテは、普通に動いた。これは――かなりデカいぞ。ゲームよりさらにぶっ壊れの気配がする。


「俺は支援に徹した方がいいな」


 戦闘やら移動やらの肉体を使ったアレコレはハヤテに丸投げし、俺は戦況の観測に集中、必要に応じて神業を使っていく。今は魂の器(キャパシティ)が少ないのでロクな神業をセットできていないが、余裕が出てくれば戦術の幅がぐんと広がるはずだ。


「たとえばハヤテが正面で殴り合う間に、俺は後方の敵に【天罰】を放つ、みたいな戦い方ができるようになるわけだ」


 いわば、戦車における操縦手と車長みたいな役割分担だな。ちょっと違うけど。


「ただ視界はハヤテと共有なのが玉に瑕か」

「少年! では右目と左目で分けてみるのはどうだッ?」

「……できるかなぁ?」


 試してみた。


「うおおおおおッ!」

「ッハアアァアッ!」


 流石に無理だった。


 どうやら、どちらかが主導権を取り戻すと、肉体への命令が上書きされてしまうらしい。俺が右を向いていても、ハヤテが主導権を取り戻して左を向くとそうなってしまう。そして俺は右担当、ハヤテは左担当みたいな棲み分けも不可能なようだ。


 そもそも、眼球ごとに独立させて動かすこともできないしな……無駄に試行錯誤したせいで眼球が痛い……


 そして「ぬがああ」と喚きながらガクンガクン震えていた俺に対する、ジュリアたちの生温かい目も痛い……


「うーむ。ハヤテが前を見てる間、俺が別の方向を確認できたらいいんだけど……あとで【千里眼】か【心眼】あたり使ってみるか」



【千里眼】は視界を移動できる☆4(スーパーレア)神業で、主にバトルロワイヤルモードの偵察に用いられていた。【千里】とつくだけあって視界の移動可能距離は制限がないが、遠くに行けば行くほど霊力を消耗するので限界はある。


 ゲームでは非常に便利だが、使っている間はプレイヤーが完全に無防備になるという欠点があった。俺の場合、ハヤテに体のコントロールを丸投げすることで、この欠点を相殺できる。さらにコイツを使えば自分の真後ろを見て死角を完全に潰すことだってできるはずだ。近場なら霊力の消耗も抑えられるだろうしな。


【心眼】は回避率やクリティカル率を下げ、自分が奇襲される可能性も低減してくれるパッシブ型の☆3神業だが、現実で使えばもっと違う効果が出てくるかもしれない。心の眼で視る! みたいな。



「ハヤテ、お前は俺の契約枠(スロット)の神業を使えたりする?」

「いや、それは不可能だ少年ッ!」

「流石に無理か」


 いくらハヤテに任せると言っても、俺自身も正面戦闘で危険にさらされることになるので、臨機応変に神業を使えるよう気をつけるべきだな。


「よし、変身状態の戦闘はハヤテのお陰でなんとかなりそうだ。これで俺も最低限の防御を手に入れた」


 最深層の敵はLv100前後。養殖【ドラゴンゾンビ】狩りよりも経験値効率は遥かに良い。今までは事故死が恐れて踏み込まなかったが、今日からはここが俺の狩場だ……ッ!


「そして俺のLvが120くらいになったら、ラスボスに挑戦だ。みんな、軽く最深層を流してみようぜ」

「はーい! ところで主様、【女神の口づけ】もう1回してもらえません? 次はちゃんと心の準備を整えてから楽しみたいので!」


 ふんすふんすと鼻息も荒くジュリア。お前も(元)女神だろ! そんな体たらくでいいのかよ!


「霊力が尽きたら困るからまた今度な!」

「そんなぁ~! 主様のいけず~!」


 今度はぷりぷり不満げなジュリア。かわいいぜ。


「そういや、霊力が尽きる、で思い出したけど、☆2(レア)神業で【無防備な祈り】ってのがあったな。アレ使ったらどうなるんだろ」


 霊力が回復していく代わりに、視界が閉ざされて動けなくなる、という神業だ。祈祷師・修験者専用のガチャ限恩寵なのだが、かなりクセが強い。


 まず、視界がなくなるというデメリット。そして神業発動後の時間に比例して、霊力の回復率が徐々に上がっていく仕様なので、ポテンシャルを十分に発揮するには最低でも1分は使い続けなければならない。


 つまりその間、ずっと動けない上に周りも見えないのだ。無論途中で切り上げると霊力はほとんど回復しない。対人戦だと無防備な時間が多すぎて使えず、ソロのダンジョン攻略でさえゲームのテンポが悪くなりすぎるので、滅多に採用されなかった。


 だが、今の俺たちなら――?


 メニューを開き、俺は【無防備な祈り】をセット。☆2なので、コストもたったの2だ。さっそく発動してみる。


「…………」


 目を閉じて、祈る。本来なら、このまま動けずに、周りも見えないままだが。




 ――入れ替わるようにして、ハヤテが肉体の主導権を握った。




 ()()()()()()


「……ハァッ!」


 地面に手を付き、ぐるんぐるんとブレイクダンスを踊り始めるハヤテ。


「セイッ、YO!」


 決めポーズまでバッチリだ。


 感心したような顔で、ぱちぱちと目を瞬いているジュリアたちも見える――


「動けてますね」

「動けてるわねえ」

「動けているようです……」



 おおーっと、まさかの【ハヤテ】、異世界(ここ)に来てさらにぶっ壊れたァ!







Tips.

【仮面騎士、ハヤテ】

『仮面騎士ハヤテ』という特撮変身ヒーローのコラボ企画で登場した☆5式神。鳥をモチーフとした西洋甲冑風のパワードスーツを身にまとう爽やかな青年(素顔不詳)。実装時にバランスブレイカーと騒がれたぶっ壊れキャラ。非常に強力な式神だが召喚に要する時間が長く、対人戦ではもたつきやすい。また、撃破された際のCDも600秒と、長めに設定されている。


【飛行】の劣化だが【滑空】持ち、全身装甲の【軽減】で打たれ強く、【異常軽減】持ちのため状態異常を受けても早めに復帰する。ただし【異常耐性】がかなり低めで、対策なしでは【睡眠】などに極端に弱い。


パッシブ技能の【ホークアイ】により、【ハヤテ】はターゲッティング可能距離が長く、【隠蔽】状態の敵を看破しやすくなる。ただし鳥目になってしまうのか、暗闇系の状態異常を特に受けやすく、暗い場所では視界が大幅に制限される。


【風守】というぶっ壊れパッシブを持つ。単発遠距離攻撃を逸らして無効化し、爆風などの範囲攻撃を大幅に威力減衰する技能。発動する度に霊力を若干消費。コンマ数秒のCDが存在し、弾幕を張られると全ては防ぎ切れないが、それでもプレイヤーの前にハヤテを立たせておくだけで凄まじい防御性能を発揮する。実装時、対人戦における単発遠距離攻撃を軒並み産廃化した。ちなみに敵のハヤテの【ファルコンスティング】も無力化される。


【イーグルブレイド】長剣による斬撃。刃にオーラを纏わせての一撃で、通常攻撃よりリーチが長く、単純に威力が高い。【風守】で遠距離攻撃を無効化するくせに、ならばと近づいたら普通に近接火力も高い理不尽の塊。


【ファルコンスティング】左手から放つ爪のような遠距離攻撃。低弾速の追尾弾、直線軌道の高速弾の二種を使い分けられる。【ホークアイ】により射程範囲が長く、ノックバック性能があるため詠唱キャンセルも可能という後衛殺し。


【一心同体】正真正銘のぶっ壊れ技能。その効果は『ハヤテと合体し、プレイヤーがハヤテに変身する』というもの。職業ボーナスからステータス、技能まで全て引き継ぐため、対人戦で大暴れした。


下手に下方修正を入れると返金騒動で大炎上するのが目に見えていたことから、にっちもさっちもいかず、最終的に運営が詫び石を配りまくった上で、公式イベントやランクマッチなど対人モードで使用できなくなる『殿堂入り』という処置がなされた。「ハヤテは正義のヒーローだから、公の場で他人を傷つけるわけにはいかないのだ!」という苦しすぎる建前とともに。

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