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レアの駆け落ち  作者: ほか
3/8

3 ジェインの提案

 「で、今の話のどのあたりに、あなたの悩みが語られてるの?」

 「ジェインったらわっかんないんでしゅかー?」

だめでしゅねぇと言わんばかりにレアは両手を腰にあてて、

 「ちゅまりレアは、パパは、レアが他の殿方とデートしゅるコトになっても、寂しがってくれりゅかと……」

 「そう」

 ふふんとジェインは微笑みました。

 「要するに、やきもちね」

 がーん。

 大きな石がレアの頭上に落とされました。

 「もしくは」

 しかしジェインはそんなレアの様子にかまうことなく続けます。

 「嫉妬とも言えるわ」

 「んーむーっ。違いましゅっ」

 ばたばたと両手をばたつかせて身体全体で抗議の体をつくると、レアは一気にまくしたてました。

 「レアはただ、レアはただっ。……なんかちょと寂しいだけでしゅ。家の中にレアの居場所がなくなっちゃったみたいな」

 「なるほどね」

 ジェインはしばらく知的(?)に手の甲を顎にあて、数歩テーブル際を行ったり来たりを繰り返すと、にわかに立ち止まってこう言いました。

 「居場所がないのなら捜しに出ることね」

 「と、言うと?」

 ジェインは静かに目を閉じました。

 「かけおち、よ」

 レアの小さなほっぺにみるみるうちにつやとはりが戻りました。

 「しょの手があったかー、でしゅわ!」

 「レア、本当にわかってるの? わたしの言ってること」

 「さっしょく、かけおちの相手を捜さなくてはっ!! ジェイン、いい知恵出してくれてありがとうでしゅ。お礼言いましゅ。ジェインもたまにはいいコト言いましゅねっ」

 「あっ、レア、待って。待ちなさいよ。レアー!」

 ジェインの制止も空しく、レアは春一番のように勢いも激しく駈け出して行きました。


 大人っぽいジェインに提案されちゃいました。

 レアは本当に提案の詳細をわかっているのでしょうか??

 相当怪しいと思います(+_+)

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