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いつか来るその日まで  作者: 皐月 時雨
1章 運命
7/8

転生

すべての行動には


責任と代償が生じる


忘れるな


多大なる力の意味を

 少し昔の話をしよう。


 あれは私がこの世界に生れ落ちてきたばかりのころ、10年ほど前の話だ。

 私は地球で生きていたころ、特に身体的な障害を持たずに育った。ただ、ほかの人と違ったのは、父親がいなかったことだけだった。いわゆるシングルマザーというやつだ。そのまま順調に育って社会人になって、30を過ぎたころにぽっくり死んだ。

 

 自分で死因なんて調べられるはずもないので憶測になるが、おそらく過労死だ。だが、私はブラック企業に就職していたわけではない。ただ、私はここまで一人で育ててくれた母に孝行がしたかったのだ。そんなわけで副業をはじめたのだが、これがなかなかに大変だったのだ。だが、私は母が喜んでいる顔をみるのが好きだったのだ。そんな結果がこれだとかえって母を悲しませてしまっただろう。


 過ぎたことは仕方がないが、この人生ではちゃんと自分の体調のことも考えてお母さんに孝行していきたい。今世の人生でも父という存在がいないのだ。医者になったらゆっくりお母さんを休ませてあげたい。そのためにももっと勉強しなければ。


 さて、話が大分逸れてしまったが、こんないわゆる健常者であった私が、赤子になったらどうなると思う?答えとしてはこうだ。

 

 ―――発狂する。


 なぜかって?

 ふつう生まれたばかりの人間の赤子は目が開かない。いや、開けれない。これには個人差があるのだが、長くても三週間ほどで開く。

 だが私は転生して間もない。状況が呑み込めないかつ周囲が真っ黒、さらには体の自由がきかない。この3コンボで私はパニックを起こしてしまい、それからの数年間の記憶が欠落している。

 あの時の恐怖は実際に経験した者にしかわからないだろう。


 人を真っ暗な部屋に入れたら、数時間で発狂するらしい。実際私も、時間はわからないが、徐々に体の感覚がなくなってきて、冷たくなるように感じた。今後転生してくるかもしれない人にはぜひとも注意してもらいたい。まぁ注意したところでどうにかなるとは思えないが。


 とまぁそんなわけで今世ではおそらく生まれてすぐは夜泣きとかでお母さんに多大なる迷惑をかけてしまっただろう。それも相まって親孝行はぞんぶんにしたい。 


 ただ、この世界の衛生状況がいまだにあまりよくわかっていない。ほとんどを村で過ごしてきたが、上下水道は見ていない。一応それなりの大きさの街には住んでいたが、こちらでの生活が濃すぎたせいかほとんど覚えていない。


 上下水道がないと、病気がすごい流行しそうだ。

 お母さんが早死にするなんてのはまっぴらごめんだ。

 それに、あまりにも流行病が流行りすぎて、私が過労で倒れるなんてこともごめんだ。


 私はとくに成り上がりなんて考えていないから、国の上層部にでも衛生管理が重要だとわかっている人が一人でも多くいることを願うばかりだ。


 さて、今日は何の本を読もうか。

今回もリハビリということで短めなのはご了承ください。


誤字、脱字、話の矛盾点などあれば指摘をお願いします。

また、感想もお待ちしています。

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