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ギルド

街が近づくたびに、騒がしいなと思ったら街のなかはすごかった。

様々な露店があり、肉の焼けるような匂いや花の匂いや香辛料の匂い

など現実世界ではおそらく体験したことのないであろう混ざった

匂いに襲われ、露店にはまだ日が高いというのに、ジョッキっぽいの

を持って顔を赤くしガハガハと笑ってる大きな男や夕飯とかの買い物で

あろうか、必死に値段を下げようと粘っているおばさんの声などが

多方面から同時に響いたりした。


そういえばどうやって街に入ったんだという疑問がわくが

俺も入る前にどうするか考えていた。城壁と予想するならば

門番らしき人もいるだろうし身分の確認もされるかもしれない。まず自分

の恰好がこの世界と違かったらますますマズイことになる。

今の俺の容姿だが


身長は目線が変わってないと思われるので170ちょい

髪の色は地毛が黒にもかかわらずなぜか茶髪にちかいような色で

長さは腰にはいかないまでも長い

目の色も髪の色に似ているし、顔だちは確認した通り女性

声までも女性そのままだった

なのに、服装はジーパンにシャツというラフな格好


とまあ、現代っぽいがここはおそらく異世界。

似たような格好もいないだろうしまず女だ、でかいシャツだった

のでダボっとしているが胸の形はわかる、下着もないしな……


しかし、考えながら歩いたら門と思われるところまで来て

しまった、我ながら運がよすぎる予想通り銀色の鎧を身に着け

槍を上に向け持っている門番がいた。この容姿ならいきなり

襲われるということもなさそうなので、近づいてみると


どうやら一人の門番が気づいたらしく、近づいてきた

「お嬢ちゃんこんな所でなにをしてるんだい?見たことのない

恰好をしてるしここは魔物もでてくる森で危ないよ」


ふむふむ、あの金ピカは魔物の一種か。セリフも予想した

通りか現代人の発想はすごいな

ここで男のような喋り方をしては怪しまれるか


「いえ、あの逸れたというか迷子になってしまって……」


少々苦しいかなと思いながら、頭を掻いていると


「なに、迷子か?それは大変だ!ギルドにでも連絡して問い合わせようか?」


おっと予想外の食いつきだな、ギルドとかもこの世界にはあるのか。

ますます異世界チックだな。でもギルドには情報も集まりそうだし

今はこの容姿だからな、いくら身体能力が高くなったといえども

女であるからには危ないか。仲間も見つけるためにもここは頼るべきか


「本当ですか!?あっでも迷惑かけちゃいますし

ギルドの場所とか教えてもらえませんか?」


「お嬢ちゃんのためなら迷惑じゃないんだがな

仕事もあるしな。ちょっとまて簡単な地図を書いてあげよう」


門番は薄い茶色っぽい紙のようなものをだし、なにか書いていた。

あれは羊皮紙ってやつか?見たことないが、ともかく今は金と泊まれる

ところだな。服は一日ぐらいなんとかなるし飯は……うん、やはり

金が最初だな。さっきの硬貨しかあてがないが、ギルドならなにか

わかるか。顎に手を止め考えているとどうやら書き終わったらしい

門番が地図を差し出してきた


「はい、お嬢ちゃん。ギルドのところに丸をつけたから

わかりやすいとおもう。街は安全だが、お嬢ちゃんはキレイ

だからな一応気を付けたほうがいい」


「いえ、そんな……キレイじゃないですって。

でも地図ありがとうございます!すぐに行ってみますね!」


門番は笑いながらを手を振って門を通してくれた。気を付けた

ほうがいいということはお約束の盗賊とかいるんだろうか、

しかしまだ日も高いしな大丈夫だろう。

いまさらだが、なぜ日本語が通じたんだろうか脳内で変換

されてるかほんとに日本語とかだろうな、

文字でもみればわかるが今はギルドに急ごう


♢♢♢


街の騒がしいところを通りながら少しあるくと地図で丸が

付けられてるところと同じ場所についた。

木製のドアを開けるとムワっとした匂いやら熱気が伝わってきた

どうやら酒場もあるらしいな、大きな男達が酒を交えながら騒いでる


受付らしき、ものはどこかな――おっとあったあった、キレイなお姉さんが

立ってあいさつをしている。まずは金の問題だな、話かけよう


近づいてみるとあちらから挨拶された、どうやらはいった時にはきずいてたか


「こんにちは、キレイなお嬢様ですね。今日はどういった要件ですか?

こちらは冒険者の登録や魔物からとった素材の買い取りなどを

行なっていますが、お嬢様でしたら依頼の受付でしょうか?」


「お嬢様とかじゃないですよっ、ただの一般庶民です。

要件なんですが、これはなんでしょう?」


森の中で手に入れた、白金だと思われる硬貨をズボンのポケット

から出して受付のお姉さんに渡す。貴重なものだといいなという

かすかな希望を抱きながら数秒待つと

お姉さんの顔が急に変わった。


「あの、お客様これはどちらで?」


「いや、あのちょっとある伝でいただきまして……」


「はぁ、お客様。これは大変貴重なものでございます。これはですね――」


それから、お姉さんはこの世界のお金のことについて教えてくれた

まとめるとこうだ


この世界には、銅貨 銀貨 金貨 ミスリル銀貨 白金硬貨のような

硬貨がありそれぞれ100枚で次の硬貨になるらしい

つまり銅貨100枚で銀貨一枚ということだ

ただし、白金硬貨だけは別で魔物から獲れるものしかないらしい

その魔物とは「ゴルドジェニ」と呼ばれるらしく、移動速度はとんでもなく

速く物理攻撃や魔法攻撃(説明で初めて魔法があることを知ったが……)は

効かないらしいそれというのも、その魔物自体が魔法もしくは魔力によって

構成されてるらしく倒せることはほぼないそうだ(なぜこの魔物から

白金硬貨ができてきたのかというのは昔の文献によるらしい)


しかし何故か攻撃?が通用した俺はその魔物を倒すことができて

白金硬貨を得られたということである。

お姉さんも実物をみたのは初めてらしい


「つまりとんでもなく貴重ということですね?」


「はい、そうでございますね。これだけの価値のものがあればある

程度の裕福な暮らしは約束できているといったところですね。」


どうやら相当こちらの世界に来てから、性別が変わったという

ところを除いて運がいいらしい。

これだけのお金が手に入ったなら宿や食料に困ることはないだろう


「あと、もう一つ冒険者の登録お願いできますか?」


「あっ、はい登録ですね?わかりました、少々お待ちください。」


そういうとお姉さんは、後ろのドアの中に入っていった。

あの反応からすると女性が冒険者になるのはさほど珍しくはないようだ。

でも、どうやって登録するのか。


少ししたら、手の平より少し大きめの水晶玉のようなものをもって帰ってきた


「お待たせいたしました。こちらに手を置いてください、

そうすれば自動的に登録は完了。

氏名や年齢などがギルド側に記録として残ります」


どうやら登録はとても簡単らしい、手の平をおくと玉は光り出し

数秒ほどで収まった。いまので登録されたのであろうか


「はい、ありがとうございます。シノノメユウキ様、年齢は17

性別女性ランクEですね。確かに登録致しました。

ランクについてお話いたしますがよろしいですか?」


「はい、お願いします」


俺が頷くと、またお姉さんは丁寧に教えてくれた。まとめてみると


ランクはE~Aまでがあり、Aに近づくほど実力が高く人数も少ない

らしい。ランクの上昇については依頼数をこなす必要があり、

ギルド側の判断によって決まるらしい依頼としては、収穫や討伐、

運送や人助けなど様々らしい。無論ランクがあがるほど

討伐系の依頼数が増えリスクも増えるそうだ。

依頼の受理や達成報告はギルドの受付でできるということだ。

ギルドは各地にあり運送の場合は運送先のギルドでの

依頼達成報告もあるらしい


討伐系で収穫した魔物の活用できるところ(牙や鱗など)は

ギルドや市場での商店で売却ができるとあり、それで

生計をたてている冒険者が多いとのことだった


「お客様お分かりになったでしょうか?ランクについての

説明は以上です。冒険者は一人での冒険はあまりしなく

パーティーを組みますがそちらの説明は

いかがなさいますか?」


「丁寧な説明でとてもわかりやすかったです!

パーティーの説明ですか……まだ何もしらないんでお願いします!」


「はい、では。パーティーですが人数はこれと言っては決まって

いません。それぞれなのですが、基本的に前衛や後衛といった役割は

決まっています。前衛は剣や槍などといった近接もしくは中距離

といった範囲での攻撃をし、後衛は弓や魔法など支援攻撃や支援魔法

などといった役割になります。パーティーを作る際なのですが、

ギルドでは武器によって分けられた登録も行っており、そちらから

冒険者をえらび助言させていただいたり、自力で人を集め

作る方法もあります。稀ですが、

奴隷を買いパーティーに入れるというのもあります」


「まっ、待ってください!奴隷がこの世界にはいるんですか?」


奴隷という言葉に反応し、説明を中断させてしまったが仕方ない。

お姉さんは、少し驚いていたがまた説明をしてくれた


「いますね、国での認可もあり主には労働のためや貴族の

娯楽のためです。獣人族や妖精族といった人たちも奴隷と

なることが少なくないため、戦闘要員として用いられるようです

パーティーの説明はこれで終了です。何か質問はございますか?

こちらとしては、お客様は女性なため此方から女性冒険者の方を

紹介するというのがいいと思いますがどうなさいますか?」


「すいません、ちょっと考えさせてください」


奴隷がいるのは少し予想外だった。今考えてみると、

この世界の文明は俺の世界から考えるとだいぶ前のものだ。

居るというのも納得ができる。身体能力があがったといえど、

今の体は女性のものだ。パーティーをつくるのが一番だが

この世界にきてから常識はおろか文字すらわからない

(なぜか会話はできるが)少し教養があり、魔法が多少できる

ひとが欲しいが常識から教えてもらうとすると怪しまれる

可能性が高いな、冒険者はちょっとおいておこう


「えーと、ありがたいんですが少し奴隷のほうも見て

いいですか?ちょっとだけ興味があるので」


「わかりました、奴隷のほうですが奴隷商館というのが

ありそちらに多くの奴隷がいます少し距離があるので

地図を書きましょう。それから先ほどの硬貨ですがこちらで

両替などできますがどうなさいますか?」


この人はかなり優しいな、奴隷をみるというのだけなのに

地図まで書いてくれるらしい硬貨のほうだが両替

しといたほうが、後の買い物に便利だな


「地図書いていただけるんですか?ありがとうございます!

両替なんですが、金貨や銀貨を

まぜていただけるとありがたいんですが」


多少の要望をいって、硬貨を渡す。お姉さんはそれを

受け取りまたドアの中に入っていった奴隷商館のあとは

買い物をして宿屋を探すかな――と考えているとすぐにお姉さんが

すこし大き目の袋をもって帰ってきた


「銀貨を混ぜると重さがすごいことになるので、申し訳

ないのですが金貨とミスリル銀貨とで両替いたしました。

こちらが地図でございます。依頼の際は確認用の道具がこちらに

あるのでカードといったものはございません。

なにかわからないことがありましたらまた御越し下さい」


「えっと、こんな親切にしていただいてありがとうございます。

ほんと助かりました!」


「いえいえ、仕事ですので。ではいってらっしゃいませ」


袋と地図をもらい、礼をいう。この人はほんとに優しい人だと思う

言葉や行動に優しさが見える、受付の人がこの人でよかった


しかし、男のような口調ができないのは辛い。慣れるまで辛抱だな

そういった思いを抱いて、入ってきた扉に手をおき

俺は奴隷商館に向かった

考えていることを文章にするのは大変だ。

一人称なのか三人称なのか分からなくなる…


まだまだ、未熟なので指摘や感想などいただけたらありがたいです

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