異世界
初めての小説、変な文法や間違った言葉づかいなど多々あると思いますので
是非感想や注意や指摘などお願いいたします
目の前に広がるのは、重なる木々と流れる水の音。近くでは鳥でもいるのか、ガサガサという音
もする。空はちらほらと雲が見えるものの快晴だ。空気も美味しいしピクニックできたら
さぞかし楽しいだろう。
でも、今の状況ではそんなこともいえない……
「どうしてこうなったぁぁぁぁぁーー」
♢♢♢
俺の名前は東雲祐樹。田舎でもないが、都会でもないという微妙なところにすみ高校2年生として
学校に通ってる。好きな物は特にないけど挙げるとしたら、ラノベとゲームかもしれない。ここでコンプレックスなんだけど、容姿があれなんだ。
まあ、一言でいえば女に近い、顔は昔から女顔と呼ばれ続けてるし、体も筋肉がつきにくいのか細い。
身長は標準で問題ないけど、一番の問題は声だ。俺の体にはまだ声変わりというものがきていない。
そのせいで、虐めというほどではないけどそれなりの弄りはある、はっきりいって迷惑だ。
でも今日はそんなこともきにせずゴロゴロできる休日
……そして新しいラノベの発売日だ!数カ月前から楽しみにしたというのもあって
今、自転車で書店に向かっているところだ。今日は風が気持ちいいなーっと、おっと、前方に怪しいものが……
たった今細い道路を自転車で下ってるところだったんだが、前にでっかい黒い穴がある。直径は2mほど、底は見えないし
なんか渦巻いている気がする。ちょっと見て見たいけど危険だし……迂回するかなー
その数秒後、静電気の発生したような音がした後、意識が途切れた
♢♢♢
となわけで、回想は終了したけど……どうしたものか。まず周りの背景だがどう考えても
今まで住んでいた場所と違う。まず空気が違うというのが肌でわかった、都会ではないとはいえ
住んでいた場所ではそれなりの交通量があって排気ガスを感じていたからな。
これは、小説によくある転生とか、召喚だったりするのか?いやでも召喚したら
周りに誰かいるのが普通だし、転生とかいっても赤ん坊じゃないしな……んー
といっても顔の確認はしてないし、水辺でもいくか
水辺といっても、簡単に見つかるとは思ってなかったが、数分あるくと
水の流れる音が聞こえたため案外早くみつかった
川の水量は豊富で透き通るほどのキレイさだった。まあ、急いでるわけでも
ないし、水でも飲もうとした瞬間――目の前に綺麗な女の子がいた。
少しあわてて体を仰け反らせる、うん落ち着こう……俺は男、ここは違う世界
でも俺は男。つまり見間違いだな、よしっもう一度みるかと体を元に戻すと
やはり目の前には女の子が……
あー、なるほどだから肩が重かったのかー疲れかと思っちゃったよーー
ふぅ
「どうしてこうなったぁぁぁぁぁーー」
♢♢♢
虚しい叫びをしても、現実には戻れなかった。色々調べてみたがやはり女に
なっているようだった。ちゃんとアレやコレはあるわけであったし――いやっ!
別に変なことをしようと思ったんじゃないからな?確認だ確認、うんうん
しかし、どうしたものか。ここがおそらく違う世界だというのは、間違いない
でも、なぜ?まあ、あの黒い穴だろーな、普通あんなのは現実に見たことがない
小説の中だと、やたらチート能力が加わってるけど俺の場合女になるという
プラスなのかマイナスなのか判断の微妙ななんかになってるな。
取りあえず身体能力を確かめるのがベストだな、まずはジャンプか
そう思い、軽くジャンプしてみると――見事に5mほど飛べた、はーん
やっぱ、セオリーどうり補正掛かっちゃってると、こうなりゃ総調べだな
時間にすると、30分程ぐらい。自分の体について色々調べてみたが、やっぱ
色々補正がかかっていた。まず感覚が優れていた、目も現実世界にくらべ
遥か遠くをみれるし、耳もちょっと集中して聞いていると色々な物音がよく
聞こえた。身体能力的には、ジャンプも高くできるし、持久力もついていたし
木を倒せるほどのキック力もあった(最初はおいおいとおもったが……)
さて、補正がかかっているとはわかったが戦闘になった場合は対処できるかは
微妙だな、現実世界で一度も喧嘩とか無かったし。
セオリー通りでいくなら、町とか探すのが一番だが、簡単にみつかるか?
違う世界な訳だし、もしかしたら強力な怪物とかもでてきそうだが
まあ己の運を信じて突き進むしかないか。
♢♢♢
2時間ほど、歩いただろうか、森の向こうに大きな壁があるのに気付いた
どうやら今日の運は相当良かったらしい、おそらくあれは城壁だろう
用途は、怪物とか他国の侵入を防ぐとかなんとかだろうな、予想って
いっても小説からの情報だけど。
ともかく、街があるのは分かってよかった早速……ん?今だいぶ前で何かが横ぎった気が
なんだろう、気になるしなんか金ピカだったような――追いかけてみるか
現実世界と変わって、強くなった身体能力(体は余計華奢になった気がするが)を使い
金ピカらしきモノを追いかけてみた、どうやら此方には気付いていないらしいが、
あれはなんだ、体がドロっと溶けてるように見える。ゲームでいうとあれだスライムだな。
でも、金ピカなのは見たことないし……でもこれはチャンスじゃないか?あれはなんだか
しれないがゲームとかならおそらく金が多く手に入る奴とかの部類なんじゃないか?
ならば倒すしかないっ――と思ったが武器がない。アイツ実は硬かったりしたら、逃げ
られてあーあってなりそうだな、うーんどうしたものか
こうなったら身近なものでしかやるしかないな、しかしここは森だしな、んー枝でも
使っていけるか体にはチート能力があるしな、まあ逃げられたら逃げられたで諦めるか
さてさてでは人生初の狩りでもしてみますかっと、短く折った少し鋭利な枝ももち
金ピカに忍び寄る。距離は50mほど慎重にいくか
残り約7mほどのところまできた。今は木の裏で機会を窺がってる、近づくにつれてますます
コイツレアなんじゃねって思った。見れば見るほど金ピカ、よく森で暮らしてけるなと思ったが
おそらく移動の速さが尋常じゃないんだろうか、さてそろそろやるか手段はジャンプして近くで
着地、着地と同時に枝をぶっさす。以上、簡単だろ?シンプルイズザベストだな
よしっと、じゃあ――俺は木の裏から体をだし、ジャンプして一気に距離を詰めた。
やはり身体能力がとことん上がってる、自分でもびっくりするほどのジャンプをし
金ピカの傍に着地同時に刺すっ!これが、入らなかったら逃げられるだろうなと
思い腕を突き出すと金ピカは何の音も出さずに消滅した。
あれっ?刺したよな、感触はほんのわずかだったがある。しかし消滅の時間が早すぎる
まず消滅とかすんのかって感じだがここはスルーしよう。
まさか、触れられただけでアウトな感じのやつだったのか……
つらい宿命をもってそうなやつだな
なにはともあれ、なにかしらあると思って周りを探すと――傍に小さい硬貨が落ちていた
硬貨ねー、ますます異世界じゃん。見たところ金や銅ではないな、じゃあ銀か?いやでも
銀とはまた違ってるような……まさか所謂白金ってやつか?
金より高いって、作り話ではよくあるが実際のところよくわからん。近くに街も
ありそうだし聞いてみるのが早いか
そう思い、人生初の狩りに成功した俺は城壁?に向かって歩を進めた。