傍ら
誰だって、自分を見てくれている誰かが欲しいよね。
誰とも接しない小さな孤独と、日常の喧騒が交互に現れて、僕のスケジュール帳は数時間ごとに白と黒をのラインが刻まれていく。
小分けした孤独の時間は本当はとっても短いものなんだけど、僕は案外そんな短い時間で自分の存在を確かめられなくなってしまうのかもしれない。
白い帳面に黒のラインを引くんじゃなくって、黒い帳面に白のラインを引くつもりで、僕は見てくれる誰かのもとへ小走りで駆け寄る。
そのために練習した笑顔でもって、楽しませるフリをしてズル賢く注目を集める。
それでも何か足りないんだ。
世界が隠したその誰かを見つけ出したい。
そういうふうに、できていると信じて…