調停
内容証明が届き、豊くんは動揺してメールしてきた
「さ、裁判所、ですか?」
メールしてくる時は彼女の影響かギャル文字で送ってくる
「なんでそんなひどいことするの」
こっちの台詞である
簡単に行くと思っていたのに予想外だったのだろう
「お前とは泥沼にはなりたくない。喧嘩はしたくない」
こちらもそうしたくなくても、泥沼にならざるを得ない
俺は借金、里親、癌、乗り越えて来たものがあると言っている
終わってからいって欲しい
貴方がどの辺をやり遂げたのか。それを体験してきたのは私だ
私は1回目の調停で離婚する気はないと話した
証拠として豊くんから貰った手紙を提出した
ご丁寧に体の関係もあると自分で書いている
何があったのかは、全部書類に書き提出した
暴れるかも知れないので顔は会わせたくないです。そう言って帰った
その頃さっちゃん保育園の体験で週一回遊べるから。とお母さんが遊ぼう会というのに、連れて行っていた
働かなければならない
仕事を探すんだ
そうして見ていた求人紙、ここ良く乗ってるなぁ。と思うオープニングスタッフ募集の記事を見ていた
「現在教えている暇はありません!着いてこれるやつだけ募集中」
何これ?面白い!
行ったろうやないか!
そう思って面接を受けた。
「希望は?」と聞かれて「接客でお願いします」そう言うと、男性は「うーん…」と頭を押さえながら、紙に販売 製造と書かれている製造に、ペンでぐるぐる丸を書きながら唸っていた
「アッいいです!何でもします!子供がいるんで働かせて下さい!」
そうして採用となった
さっちゃん!ママ受かったよ!
職場の人には、履歴書は柏木となっていますが、近い内に離婚すると思うので、楠本でつかって下さい!よろしくお願いしますと頼んだ
仕事初日
大雪だった
車で行く時にお母さんも出てきて「ガンバレ!」そう言って角を曲がるまで両手を、大きく振っていた
会社に着いたら裏口にゴミ箱があるので、そこで待っていて下さい。僕行きますんで
そう言われていたので裏口で待つ
大雪の中
傘をさして待っていたが来ない
このままでは初日から遅刻だ!
そう思って担当者に電話をかけた
どうやら昨日飲んでいたようだ
「ごめんね、勝手に入ってって」
と、言われた
どこから入るのか分からない
そうして開けた扉は大きな厨房の入り口だった
若い男の子が作業していたので「すみません。今日からここで働かせてもらう者なんですが」と声をかけた
何も聞いてなかったようで、相談していたがロッカーに案内され、白いコックコートとズボン、コック帽を渡された
これに着替えてきて下さい
何でもやってやるわ!!
今までに見たことのない広い厨房に案内された
有名シェフのケーキ屋の、お店だった




