第二話〜始まりの日②〜
王都からやって来た中央ギルドの使者、スカウトだという貴族風の男、アンティ・ノクロス。
彼は、じっ......とライアを見つめている
堪らずライアは、
「あの......?俺に用があるって聞いたんですけど?」
「ふん......なるほど。君はライア・サイフォンズ、通称は火旋風のライアで間違いないか?」
「俺は確かにライア・サイフォンズだ。けど、火旋風のライアとは何だ?王都の方ではそう呼ばれているのか?」
「その通り。最近、火と風を操り妙な形の剣を使うライアという剣士が、雪山のエトスで活躍しているという噂をよく耳にするようになってね。王都へ伝わるその剣士の戦いぶりから、人々は火旋風のライアと呼び始めているんだよ。」
受付嬢がライアの分のお茶を運んで来つつ、こう言った、
「このエトスでも、密かにライアさんのことを火旋風のライアと呼ぶ人が増えているんですよ。何でも王都で噂を耳にした人がいたみたいで、その二つ名かっこいいぞ?ってなったらしいんです。」
「まぁ......確かに悪くはないが、目の前でそう呼ばれるとあまり落ち着かないな。」
「まぁとにかく受付嬢の君、リリー君といったか。念のため聞こう、この剣士は間違いなくライア・サイフォンズであるか?」
「はい、間違いありません。」
「了解した。では、本題に入らせてもらうぞ。」
「あの、私は出て行った方がよろしいですか?」
「いや、そこにいて大丈夫だ、リリー君。......さて、ライア君。さっきもちらっと言ったが、本題は、君をスカウトしたいということだ。」
「スカウト、ですか。」
「中央ギルドが辺境ギルドの優秀な人物を時々スカウトしていることは知っていると思うが、それは何故なのさ、君は知っているか?」
「.......王都の守りを強固にするため?」
「それもある。しかしだね、一番の目的はそれではない。私たちは、魔物討伐の依頼斡旋のために優秀なメンバーを中央ギルドに集めたいのだ。」
「......!」
「勘付いた様子かな?おそらく君は、この辺境ギルドで魔物討伐の依頼を行った回数は数える程だろう。なぜならほとんどの依頼が護衛ばかりだからだ。魔物の巣窟へはほとんどが中央ギルドの連中が向かっていたはずだ。違うかい?」
「あんたの言う通りだ。魔物の討伐は、ほとんど護衛中に魔物と遭遇した時にしか行ったことがない。まして、討伐メインの依頼を最後に受けたのはいつだったか......。俺も、中央ギルド連中の魔物討伐に加わりたいのは山々なんだがな。救援要請がない場合、他の受領外の依頼に干渉するのは余程の緊急時でない限りは認められていないだろ?違反した場合は、手柄の略奪を計画したとされて、ギルド資格を失う場合もあるからな。だから、黙って誰かが討伐するのを眺めることしか出来ずにいる場合が多い。いつもいつも、そのことがどうしても辛かった。自分だって戦えるのに、と。」
「そのような状況を解消しようと画策されたのがスカウトだ。辺境にいるせいで、すぐそこで討伐が行われるのに自分は何もできない。それを解消するために優秀な人物の一部を中央ギルドに移動させて、討伐依頼に参加させようということになった。より円滑に魔物討伐を行うためにな。」
「そういうことか。それならぜひ、中央ギルドへ行かせてもらいたい。」
「それは助かる!しかし、勧誘側がいうのも変だとは思うが、即断して本当に大丈夫か?実はまだ結論は出さなくても問題はないんだが......。君はしばらくこのエトスに帰って来れなくなるかもしれんし、最悪命を落とすかもしれない。おそらく強い魔物とばかり戦うこととなる。だから、安易に決断されるのも少々不安なんだ。」
「問題ない。多分俺は、あんたが思っているよりずっと強いぞ。まぁ、そうだな。明日の朝に出発にしてほしい。今日のうちにお世話になった人に報告とお礼をして廻る必要がある。」
「了解した、勿論大丈夫だ。時間には余裕がある。元は一週間ほど滞在して、しぶとく交渉をしていくつもりだったからな。他のところではスカウトできなかった人もいたからね。故郷を離れたくないだの、死にたくないだの......。せっかく腕は確かなのに、残念だったよ。でも今回は、こんなにスムーズに決まって驚きだよ。だから、一日とは言わず一週間くらい経ってもどうってこないがね。まぁとにかく、スカウト成立ということでいいかな?」
ライアは少し間を置いて、
「ああ。でもやはり出発は明日の朝、朝食の後のままでお願いしたい。......一週間もかけて別れを惜しんでいたら、気が変わってしまうかもしれないからな。そうなりゃあんたも困るだろ?」
ノクロスは大声で笑いながら言った、
「それは困るなぁ!君ほどの勇敢な人物なら、たとえ何があろうと戦いに出発すると思うがな。」
ライアはお茶を飲み干して、
「それじゃ、俺は挨拶に回って来ます。明日の朝、またここで。」
「了解した、よろしく頼むぞ。」
応接室から出て行こうとするライアを受付嬢のリリーが呼び止めた。
「あの、ライアさん!実は今夜、ここの食堂であなたの送別会を開きたいと思いまして......その、日が暮れる頃には戻って来てもらえますか?勿論食べ物代は全部ギルド持ちにするつもりです。また、ギルドの方からもたくさん人を集めるつもりですので、ライアさんも連れて来たい人がいればぜひ誘って下さい!」
「そうなのか、ありがとう。挨拶ついでに誘っておくよ。送別会、楽しみにしている。」
「まぁ、送別会って言ってもしんみりとした感じではなく、大宴会になるでしょうけどねぇ。」
「それはそれでいいじゃないか、俺はその方がいい。」
リリーは微笑みながら、
「そうですか......!」
ライアは応接室から出ていった。
それからライアはいろんなところへ向かった。
行きつけの武具店、鍛冶屋、他にも思いつくだけの知り合いのところへ足を運んだ。
そろそろ日が暮れるという頃合いになって、ライアが最後に向かったのは隣のルータス家だった。
家の前に行くと、二階の窓からミアが声をかけて来た。
「おかえり!ライア、今日はいつもより早いね?」
「ああ、ちょっと大事な話があるんだ。」
「大事な話?」
「ウォードおじさんとロイスおばさんを呼んでくれるか?」
「......んー、......わかった。」
ミアは嫌な予感を感じつつも二人を呼びに行った。
二人は裏の広い農場で作業の片付けをしていたらしい。
ライアが大事な話をしたいということをミアから聞くや否や片付けもそっちのけで飛んできた。
そしてウォードは真っ先にライアへ質問した。
「どうした?大事な話があるって聞いたんだけど。」
「はい。......えと、......今日実は、中央ギルドから、俺、スカウトされて......。」
「そうなの!すごいじゃない、おばさん嬉しいわ!」
ロイスは目を輝かせた。
「そうだな、本当にすごいことだ。ライアの強さが日の目を見る時が来たということか......!」
「それで、王都への出発は明日の朝なんです、朝食を食べてから。なので、今夜ギルドで送別会を開いてもらえるらしく......ぜひ三人に参加して欲しいって思ったんです。」
「明日の朝か!そうか、すぐお別れかぁ。勿論送別会には参加するよ。」
「明日の朝ごはんもうちで食べなさいよ。おばさん張り切って作るわ!」
「ありがとうございます!それで、そろそろ送別会が始まる時間でして、一緒にギルドへ向かいましょう。」
四人はギルドへ向かった。
ギルドの前に到着すると、既に大勢の人が集まっていることが外からでもわかった。
ライアは扉を開け大声で、
「今到着しました!」
ギルド内は、ざわざわっといっそう盛り上がった。
「ライアさん、ようこそ!」
「すごいたくさんの人だな。この人数が飲んだら、全部ギルド持ちだと赤字まっしぐらじゃないか?」
「いえ、大丈夫ですよ、ライアさんが出て行った後、ノクロスさんがこの金貨を使えって袋いっぱい下さったんです!その分だけで足りるわけではないと思いますが、充分助けになりまして......!そ、れ、よ、り、みんな主役を今か今かと待っていたんですよ!早速ですが、何か始まりの挨拶しちゃって下さい、ライアさん!」
「ああ、そうする。」
ライアは中央の机の上に飛び乗って叫んだ、
「みんな、今日は俺の送別会に来てくれてありがとう!みんなもう知っていると思うが、この度俺は中央ギルドへ移ることになった!これからは、あまりこのエトスに帰ってくることは出来なくなると思う。だけど、ここにいるみんなとの関係が消えてしまうわけじゃない。俺は、エトスのみんなが大好きだ!!」
わぁっ!とギルド内が盛り上がる。
「お前らぁー!!行くぞ......せーのぉっ、かんぱぁーい!!」
「かんぱーーーい!!!!」
それからはみんな、食って、歌って、踊って、ライアもいろんな人と話して騒いで、そして夜は更けていく。
もうすぐお開きかという雰囲気になった頃、
(あれ、そういえばミアと話してないな、一緒に来っていうのに。明日の朝にも話せると思っていたらすっかり後回しになっていた。ていうか、さっきからミア、見かけてないぞ?)
ライアはギルド内を見渡す、ルータス夫妻は農家仲間の話し込んでいる。
ギルド内を歩き回って探すライア。すると二階へ向かう階段の裏でしゃがみ込んでいるミアを見つけた。
「ミア!見つけた、どうしてこんなところに?疲れたのか?」
「......。」
「ミア?何かあった?泣いてるのか?」
「......。」
「誰かに何かされたのか?」
「......っ、されて......ないよ......。」
「じゃあどうした?」
「......っ!」
ミアは急に飛び出して行った。
「あっ、ミア!待て、どうしたっていうんだよ!」
ライアは追いかける、ミアはギルドから出て行こうと扉に手をかけた。
「ミアっ!!」
ライアは叫んだ、するとギルド内は何事かと静まり返った。
ミアは扉に手をかけたまま止まった。
「なぁ、ミア、何で何も言わない?思えば家に俺が行った時から様子が変だったけど......。まさか、俺関係で何かあったのか?」
「......うぅっ.......!!」
ミアは声を上げて泣き出してしまった。小さい子のように大声で。ライアはミアが泣いているのを初めて見た。
ミアとライアの周りに何だ何だ、と人が集まり出した。
「ミア......。」
ミアは泣きながら、ぽつりぽたりと話し始めた。
「......ううっ......、ライア......。私、私ね......、頭ではわかってるんだよ?......っ、中央ギルドから声が掛かったこと......ライアが必要とされてるって......。それは、嬉しいよ......。だけどっ、それ以上に......っ、............。」
言葉に詰まるミア。
「それ.......以上にさ、私......ライアが、......ライアが遠くに行っちゃうことが......っ、寂しいし、怖いのっ......!だってだって......中央ギルドでは魔物討伐の依頼が多いって.......知ってるもん、それに、魔物も最近は強力になってるって聞いた......。」
「俺は魔物には負けないよ。」
「わかってるよっ......!ライアはとっても強いってこと。けどっ、だけど、もし何かあったら、私......。......エトスでいつまでも隣の家に居てくれたら......。」
「でも、俺はもっと強くなりたい。本能的にそう思うんだ。」
「剣士だから?」
「そうかもしれない。けど、剣士になると決める前から強さを求めていた、そんな気がする。」
「よく.......わからないよ、......だって、死ぬかもしれないのに戦わないといけないの?」
「......ああ、俺が剣士になったのは強くなりたいと同時に、何かを守りたい、そう思ったから。魔物が出るなら倒す、今の俺にはそれができる。だって、どんどん強くなっているから。剣士は無闇に戦っているわけじゃない、魔物に襲われる人々を救うために戦って来たんだ。俺もそうして生きていきたい。だから......。」
「......ライアが心からそう思ってるなら、私に止める資格はないよ。......わがままだって、わかってた。だから、自分の気持ちが溢れてしまわないようにね、今日はずっと離れていたの......。ライアを見ると、こうなると思ってたから......!」
「ミア、......ありがとう、それに、辛い思いをさせてごめん。」
「......ううん、......明日の朝は、......いつも通りのミアで見送るからっ、だから、心配しないでね!今いっぱい泣いちゃったからさ、もう、大丈夫......!今日は......先に帰るね......おやすみ。」
「ああ、おやすみ......。」
ギルドを出ていくミア。ルータス夫妻も追いかけるように出て行った。
ライアは振り返って、
「変な空気にさせちゃって悪かった。だいぶ肌寒くなって来たが、まだ続けるか?」
流石にこの空気の中続けたいと思う人はいないみたいだった。
「じゃあ、今夜はこれでお開きだ。何人か片付けに残ってくれると助かる。みんな、本当にありがとう!」
こうしてライアの送別会は終了した。
片付けも終わってもう帰ろうという時、ライアは受付嬢のリリーに声をかけた。
「リリーさん、色々手配してくれてありがとう、今日は楽しかったよ。」
「当たり前じゃないですか。今までたくさんお世話になりましたから!」
「それじゃ、俺は帰りますね。」
「はい、おやすみなさい......。」
翌朝、いつも通り剣を振っているとミアが呼びに来た。
「ライア!おはよう、朝ごはんできたって......!」
「わかった。今行くよ。」
玄関先に置いたいつもより重い荷物を持って、ライアは家の門を出た。振り返り、目に焼き付ける。生まれてからずっと過ごした家は、朝日に照らされて輝いている。
(まるで応援してくれているようだな......今までありがとう。)
ライアはルータス家の玄関先まで行くと、ロイスおばさんが出迎えてくれた。
「今日くらい、中の方まで来なさいな。」
「そうします......!」
中には既に豪華な朝ごはんが並んでいた。
(ポトフ、サラダ、肉の炒め物、大きな焼き魚、他にもたくさんある。どれも美味しそうだ。)
「おお、来たか、おはようライア!」
「おはようございます、ウォードおじさん。」
「いっぱい食ってけよ!王都までは、ちと距離があるからな。」
「はい、ごちそうになります。」
ライアはたくさん食べた。
ミアはその様子を静かに見ている。
(この食べ慣れた料理も、しばらく食べられないのか......)
「ごちそうさまでした。」
「たくさん食べてくれてありがとうね。」
「ロイスおばさんの料理は美味しいですから、いくらでも食べられますよ!」
「ふふっ、嬉しいわ......!」
「それじゃ、そろそろギルドに向かいますね。」
「おう、頑張りやぁ!」
「本当に今までありがとうございました!次戻ってくる時はいつかわかりませんが、その時は、またよろしくお願いします。あと、家のお世話も頼みます。」
「ライア、頑張ってね......!」
「ああ、ミア、行ってきます......!」
ライアはルータス家を後にした。
ギルドへ到着したライア。いつもよりギルドの周囲は静かだ。中に入るといつものリリーがいない。
(リリーさん、どうして今日はいないんだ?)
すると、ノクロスが食堂の方からやってきて、
「ライア君、おはよう。出発前に、王都への向かう経路の相談をしたい。少々困ったことがあってね。」
「わかりました。」
しばらくの間ライアとノクロスは話し込んだ。
一時間ほどたった後、二人はギルドから出て来た。
「ライア君、馬車をエトスの入り口の方に手配してあるから、そこまで歩いて行こう。」
「はい。」
入り口の方へ向かっていく二人。すると、だんだん騒がしくなって来た。
(これは......!)
エトスの入り口のところの広場に、大勢の人が集まっていた。
旗を振る人がいたり、花びらを広場に散らしている人がいたり、他にもライアの名前を呼ぶ人がいたり、そこにいる全員がライアの見送りに来ていたのだ。
「実はね、ライア君。王都までの道のりの相談は、特に意味はなかったんだ。リリー君から足止めをお願いされていてね、みんなで広場に集まって見送りをするために、準備時間が欲しいということだったんだ。」
「いつの間にそんな話を......。わざわざこんな、昨日も送別会をしたっていうのに......。」
少し涙ぐむライア。
「愛されているじゃないか......。」
ライアはたくさん手を振った。感謝を叫んだ。ゆっくり、ゆっくり、馬車があるところまで時間をかけて歩いて行った。
馬車の前にはリリーがいた。そして、ルータス家も来ていた。
「リリーさんここにいたんですか!ミアたちもここまで来ていたのか!」
「ライアさん、本当に今までありがとうございました!実は昨日、ライアさんがギルドに来る前に集まっていた人たちに、今日の見送りの計画はお伝えしていたんです。だって、送別会で盛り上がったのに、肝心な出発の時は何もないと寂しいじゃないですか?」
「本当にリリーさんは気が利く人だなぁ。ふふっ、嬉しいです!」
「これからは今までよりも大変になると思いますが、辺境の地から応援しています!」
「はい!ところで、ミアたちもいつの間に?」
「実は、送別会の最中にリリーさんから計画を聞いてなぁ。さっき朝ご飯食ってからしみじみした空気になってたもんだから、どうしようと思ってたんだわ。」
「ちなみに私は今朝知ったんだけどねー。」
とミアはいった。
「そうだったのか、まぁ昨日のミアに伝えても仕方ないだろ。」
そう言ってライアはミアの頭をぽんぽんと叩いた。
「それはそうだけどさぁ!」
昨日とは変わって、明るくいつも通りになったミア。
「その様子なら大丈夫そうだな、ミア、元気でいろよ?」
「わかってるよ。ライアこそね!」
「ああ。」
「ライア君、そろそろ行こうか。」
「はい。......みんな、行ってきます!!!!」
一同の声援が大きくなった。貴族用の立派な馬車にライアとノクロスは乗り込んだ。
ライアは乗り口から身を乗り出して手を振る。
ゆっくりと動き出す馬車。エトスの入り口の門の下をくぐる。少しずつみんなの声が小さくなっていく。
すると、ミアが門の少し出たところまで走り出てきた。
「ライアーー!!頑張れーー!!!!いってらっしゃい!!!!」
ライアの目には、ミアがきらきらと光って見えた。
そして、馬車はどんどん進み、遂にエトスは見えなくなった。
「ライア君、これを使いなさい......。」
ノクロスは、静かにハンカチをライアへ差し出した。
こうして、馬車は王都へと向かって行った。
第二話を読んでくださりありがとうございました!
これからライアは新しい世界へと踏み出していきます。
それと共に物語は少しづつ深みを増し、面白くなっていきますので、これからも読んでいただけると幸いです!
第三話は、ライアが王都に到着したところから始まる予定です!
本作品は不定期連載ですので、次回の掲載まで気長にお待ちしていただきたいです。
今回も補足説明を書いておきました。ぜひともご確認してみて下さい。
補足説明↓↓↓
「火旋風のライア」
ライアの二つ名、まだ呼ばれると恥ずかしいが、本人は結構気に入っており、満更でもない。
「中央ギルド」
全ての辺境ギルドを統括している。辺境ギルドよりも所属人数が多く、猛者が多い。