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ばけもの子供の物語

ばけもの子供の物語 夢R2

作者: リィズ・ブランディシュカ



 世界の果てのその隅の方。


 黒い塔があります。


 そこに一人のばけものの子供がいました。


 黒い羽をはやしたそのばけものは、いつも一人ぼっち。


 話し相手になってくれるのは、同じことばを喋るロボットだけ。


 そのばけものは、いつしか人間の友達がほしいなと、夢を抱くようになりいました。






 ある日、その黒い塔に一人の女の子がやってきます。


 その女の子は、ばけものが一人ぼっちなのを見て「友達になろうよ」と言ってくれました。


 ばけものの女の子は大喜び。


 その日からその女の子とたくさんお喋りしたり、たくさん遊んだりしました。


 しかし、二人はしゅぞくが違います。


 女の子は人間で、ばけものはばけもの。


 だから、本来は一緒にはいられないのです。


 ある日、女の子が黒い塔で「おとまり」をして帰れなかった日。


 その翌日に、事件は起こります。


 女の子を助けるために、武器を持った大勢の人達が黒い塔にやってきました。


 その大勢の人達はばけものを倒そうとして、武器をつきだします。


 けれど、ばけものを助けようとした女の子がわりこんだため、ばけものは死にませんでした。


 かわりに人間の女の子が倒れてしまいます。


 ばけものはその女の子をかかえて、黒い羽でとびたち、人間の怪我をなおしてくれる人をさがしにいきました、


 どうにかみつけたお薬屋さんで、ばけものは選択をせまられます。


 人間になれる薬と人間を治す薬、どちらか一つしか売れないとお薬屋さんがいったからです。


 ばけものは迷わず、人間を治す薬が欲しいといいました。


 おかげで女の子の傷はふさがり、すっかり体調がよくなりました。


 けれど、もう一緒に入られません。


 ばけものと一緒にいたら、人間は怪我をしてしまいます。


 ばけものが抱いていた、友達が欲しいと言う夢は一度だけかなったので、もう満足です


 だから、ばけものは「さよなら」をつげて、女の子の元から去っていきました。



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